【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

酔いしれて秋薔薇

2015-10-06 17:28:08 | 薔薇の追憶







【蕾編】









 「あれっ? この紅茶にも、
薔薇の花びら が入っていますよ」
浜口が、紅茶を飲もうとして言っ た。
「ええ。ローズティーよ。
あと、ポプリジャム
ドライフラワー にもしたいと思ってるの。
もう少し茎が付いていたら、剣山に刺して、
活花に出来るのに残念だわ」                  
              【山村美沙作 「薔薇のアリバイ」】









   今日も秋晴れとなりました。
  秋のカラッとした空気は、爽快です。
  こんな所も秋が好きな理由かも知れません。

   芸術の秋、読書の秋、・・・そしてスポーツの秋。
  今年は、お陰様で、ラグビーの面白さを知りましたし、
  フィギュアでは浅田選手が復帰。より楽しめます。

   やはりと言いますか・・
  浅田選手のいないフィギュアは、物足りませんでしたから。

   おまけに、あの選手がいない事も清々しくて、
  心から安心して見る事が出来ます。















【七分咲きから満開へ】




   さて、再び秋薔薇
  の話題を。

   どんなきらびやかな
  宝石よりも、どんな
  華やかなドレスよりも
  薔薇が好き・・という
  人は、時代を問わず、
  後を絶ちません。

   それほど多くの人を
  魅了する薔薇。

   とりわけ秋薔薇は、
  美しさが際立ちます。

   見ようによっては
  赤にもピンクにも
  見える今日の薔薇。

   優雅で気品ある
  花色です。

   花は、中小輪の部類に
  入ると思いますが、
  それだけにより可憐さを覚えます。

   そんな薔薇が咲くと、
  何とも言えない幸福感に満たされます。

   今日の薔薇も花が終わった後は上記のように、
  ポプリやローズティーなどにも。
  薔薇は、こんな風に最後まで楽しめるのもいいですね。

赤い風雅

2015-09-26 18:12:28 | 薔薇の追憶

















 【時を惜しめと乙女たちに忠告しよう】

まだ間に合ううちに薔薇の蕾を摘むが良い
時は矢のように飛ぶもの
今日微笑んでいるこの薔薇も
明日にはもう散ってしまうのだから
(略)                 

                     ロバート・ヘリック








   雲の多い空ながら、今日は概ね晴れの天気になりました。
  昨日が10月下旬の気候なら、今日は平年並みでしょうか。

   さて、今再び庭のあちこちに薔薇が蕾を付けています。
  先日は暗めの深紅の薔薇でしたが、今日は鮮やかな真紅。
  そう、お馴染みのリラ版 「公爵夫人の薔薇」 ですね。

   四季咲きですから、1年のうち何度となく咲きますが、
  その中でもとりわけ秋は、より洗練され、
  美しさも増しますね。匂い立つ美。

   くすみのないスッキリした赤は、
  (今日はちょっと違いますが)
  雲一つない、秋の青空に似合いますね。

   何かもの言いたそうに、軽く首を傾(かし)げた薔薇。
  個性派揃いの、それでいてしなやかな薔薇たちです。

深窓の薔薇

2015-09-20 20:01:28 | 薔薇の追憶




















 「この薔薇は蕾の時には、真紅ですが、
咲くとピンクになるんです。
それから、終わる頃には又赤になるんですよ。
だからこのピンクの薔薇は、
今頃の花で、そろそろ赤くなります。
こちらの方は早く咲いたので、
赤くなっているでしょう?」                  
                【山村美沙作 「薔薇のアリバイ」】








   こちらは今日も秋晴れになりました。
  今、昼夜問わず、虫の演奏会が盛んですが、
  今日は、久し振りにツクツクボウシの声を聞きました。

   昼間は、昨日より少々、
  気温が上がったせいかも知れませんね。

   晩夏の頃と季節を錯覚したのかも知れません。
  尤も、ほんの一鳴きでしたが。

   ところで、ラグビーワールドカップ。
  初戦、ランク3位の南アフリカに日本が勝ちましたね。

   ラグビーは、これまで見た事さえありませんでしたが、
  見てみれば世界戦はさすがに、面白いです。
  手に汗握るゲーム。逆転勝利には感動しました。

   南アフリカのメディアも 「勇敢な桜たち」 と、
  日本代表チームを称賛とか。有り難いです。
  次は、スコットランド戦。楽しみが増えました。


















   さて、庭の片隅に
  「気難し屋の薔薇」
  と呼んでいる薔薇が
  やっと開花しました。

   ここでも季節の
  移ろいを感じます。

   初めて蕾を付けて
  から待ったこと!

   勿論、これまで
  蕾は愚か、1度も花を
  付けた事はありません。

   ただ蕾の色から、
  濃いピンクと
  思っていましたが、
  深紅の薔薇。

   写真では、ほとんど
  分かりませんが、
  深味のある暗い赤です。

   深紅と真紅。
  読み方は同じだけれど、
  深紅という漢字が好き。

   文字通り 「深窓の薔薇」 は、
  先日のような虫喰いもありません。
  美しさと品格を兼ね備えた、まさに正統派の薔薇ですね。

   そして、これからの季節の薔薇は、
  芳香と共に一年中で一番美しいですものね。

   まだまだ沢山、蕾を付けていますので、
  大いに楽しむ事に致しましょう。     

薔薇は何でも知っている

2015-09-16 18:13:58 | 薔薇の追憶

















 「クレオパトラは、ローマの英雄
アンドリウスが来た時、
香り高い薔薇の花びらを床に敷き詰めて、
迎えたと言うわ。アンドリウスは感激して、
自分が死んだら、薔薇で覆って欲しいと、
クレオパトラに言ったのは有名な話よ。
古代ローマ人にとって、薔薇は、
贅沢と繁栄と愛のシンボルだったの」                    
             【山村美沙作 「薔薇のアリバイ」】








   予報通り、崩れた空。
  しかしながら、たいした雨ではありません。

   相変わらず降ったりやんだり。
  最近の雨はこんな雨が多いです。
  尤も、土砂降りの雨よりはいいですけれど。





   さて、先日の
  「気難しい薔薇」
  は、未だに蕾のまま。

   その前に・・
  真紅の薔薇が開花。

   少々、花びらが
  傷んでいますが。

   それにしても、
  何とほっそりして
  優雅な姿なのでしょう。

   とりわけ
  ペチュニアなどの
  背丈の低い花を
  見慣れた目には
  新鮮です。

   ところで本を処分
  する前に、せめて
  読んでから・・
  と、コツコツ励んで
  いる事は先日も記しました。

   積んどく状態だった未読本のつもりが、
  中には読んでいても、すっかり忘れているものも。

   とは言え、既読本も視点が変われば、
  新たな発見がありますね。

   ストーリーも然(さ)る事ながら、再読は、
  こういう楽しみもある事に気付かされます。

   今は、山村美沙の短編集を読んでいるのですが、
  その中の一つ、「薔薇のアリバイ」 から。

   山村美沙に、こんな薔薇を題材にした、
  ミステリーがあったなんて。

   今日の傷んだ薔薇も、傷んでいるからこそ?
  ミステリアスな薔薇に見えない事もありません。
  薔薇は、ミステリーにも殊の外、合いますね。

白薔薇の魔法

2015-08-20 19:12:38 | 薔薇の追憶




 










 暗くなってからの世界は
何て不思議なんだろう!
(中略)
段々の側の繁みの大きな 白薔薇 は夜見ると、
小さな人間の顔のように見えた。
薄荷 の香は友達のようであった。  
                   【「炉辺荘のアン」 第31章】







   雨で明けた今朝。
  尤もそれは連続的なものではなく、降ったりやんだり。

   午後になると、やんでいる時間の方が多くなって来ました。
  いいえ、ほとんど雨は降っていません。
  ただ何分にも凄い湿気。不快指数は、昇りっ放しです。










【薄荷の白い花】










   さて晩夏の薔薇、第2弾は白薔薇。
  そう、リラ版 「白い貴婦人」 です。

   こうして登場するのは、もう何度目になるでしょう。
  その 「白い貴婦人」、蕾だったものが、
  いつの間にかこんな風に。

   薔薇は、どんな時だって美しいのですが、
  強(し)いて言えば、三分咲きから七分咲きくらいが
  一番美しいような気がしてなりません。

   ただ、前回も記しましたが、
  満開になった薔薇の形が、その都度、
  違う事に気付いてからは、毎回楽しませて貰っています。
  同じ1本の木からですのに不思議ですね。

   とは言え、蕾の時も咲き乱れる姿も、
  ワイルドさえも特別気高い白薔薇。
  これこそ、白薔薇の魔法ですね。

   そうそう、薄荷の小さな白い花も咲き初めました。
  薔薇とは対照的な花ですが、香りでは負けていません。

   花と葉の香りの違いこそあれ、
  香りの際立(きわだ)つ季節は、もうすぐです。   

晩夏の薔薇

2015-08-18 18:52:18 | 薔薇の追憶



















 空はどこまでも澄んでいるが、
山の側には軽そうな雲が一切れ、
遊ぶように浮かんでいた。                 
             【夏樹静子著 「霧の向こう側」】








   ここ2、3日、不安定な空が続いていましたが、
  今日は快晴となりました。

   今日も涼しい朝を迎えました。
  蝉も、いつの間にかツクツクボウシだけに。
  もうクマゼミの声は聞こえません。

   庭のあちこちには、蝉の抜け殻。
  お盆も過ぎ、夏の終わりが近付いています。










 
【野辺の花 ~ 「嫁菜(ヨメナ)」】










   さて、晩夏・・と言うには、まだ早いかも知れません。
  しかしながら、今年は既に “秋” さえ感じている私。
  そう言えば、薄紫色の野菊(嫁菜)も・・。
  
   薔薇に至っては、まさにそう。
  秋は他の季節に比べ、より格調高く美しくなる季節。

   それは、香りも然(さ)る事ながら、
  「匂い立つような美」 でもありましょう。
  そうそう、今日の薔薇。

   春には、アンティークピンク、
  もしくは淡い藤色でしたのに、今回は開花すると白に。
  写真の通り、比べて見ると一目瞭然ですね。

   わが家の白薔薇は、咲く度に形が違います。
  今度は色まで変化・・? 
  尤も、土や肥料によっても変わるそうですが。

   ともあれ、ピンクの薔薇は力強さこそありませんが、
  見ているだけで、優しさに包まれます。
  勿論、ロマンティックな夢なら全てお任せです。 

薔薇の余韻 ~ その2

2015-08-14 18:28:58 | 薔薇の追憶







【ニュー・ウェーブ】










 「うちの小さな裁縫室は
港を見晴らしていますので、
窓際に座って目の保養をするんですよ。
色も影も2分と続いて
同じじゃありませんものね」 
                【「炉辺荘のアン」 第10章】







   今日も涼しい朝を迎えました。
  エアコンの効いた室内と効かない室外の
  ムッとした空気感がありません。

   そう言えば、今日は1度も蝉の鳴き声を聞きません。
  蝉も、お盆休み!?
  鳴かなければ鳴かないで、何だか淋しいですね。









 
【庭に咲いた百合を花瓶に飾って】








   さて、昨日の薔薇は、
  たった1日でこんな風になりました。(冒頭の写真)
  その都度、微妙に形を変え、色を変え・・。

   前回は開花に従って色が濃くなったものですが、
  今回は全く逆。

   パッと見には、白薔薇と見間違えそうな、
  淡~いピンクになりました。    

   ところで、窓際・・窓辺。大好きな場所です。
  とりわけ自分の指定席から視界に入る庭の花は、
  なるべく好きな花を植えるようにしています。

   「座りたる位置より萌(燃)ゆる庭の夏(秋)」
  と言った感じでしょうか・・。
                   (森村誠一著 「霧笛の余韻」 より)

   中でも薔薇は常に視界に置いておきたい花。
  しかしながら、花が咲く前に虫にやられたり。
  咲いても年によってバラツキがありますね。

   そうそう、こちらの白百合。                     
  背丈が2メートル近く伸びましたので切り取って花瓶に。
  自然からのプレゼント。何とも有り難い花なのです。

薔薇の余韻

2015-08-13 18:48:18 | 薔薇の追憶
















 乾いた大地が雨を歓迎したので、
庭の花は再び雄々しく顔を上げた。                      
                【「炉辺荘のアン」 第27章】











   今日は起床時、久し振りの雨となりました。
  尤も一日中、降り続くのではなく、
  やんでいる時の方が多いのですが。

   その後も日が射して来て、そのまま晴れるのかと思うと、
  いきなりザ~ッと来たり。何とも安定しない天候です。

   今日も、猛暑からはひとまず解放されましたが、
  湿度が高く、まるで梅雨時のような鬱陶しさです。





















   梅雨と言えば、雨に濡れた薔薇。
  先日の炎天下の薔薇も、うなだれる事なく、
  凛としていましたが、雨の薔薇も絵になります。

   おまけに雨の宝石を纏って佇む姿は、
  まるで季節が逆戻りしたかのよう。

   ただ、その当時、共生していた真っ白な半夏生は、
  その葉を緑から黄色、茶色へと只今、変身中。
  既に葉を落としているものも。

   周囲の様相は、明らかに変わっています。
  そんな中ですから、余計に薔薇が輝いて見えますね。
  何度でも咲いてくれますから。

   
    

   








 

















   話は、ガラッと変わります。
  上の写真は、日伊国交150周年と日仏交流150年の記念ロゴ。

   ご覧の通り、両方共、素晴らしいですね。
  両国の特徴が的確にデザインされて、晴れやかな気分になります。
  記念ロゴは、こうでなくてはいけません。

   一方、何が伝えたいのか分からない、東京五輪のそれ。
  暗い気分にこそなれ、祝賀気分には程遠い・・。

   やはり、感覚的に違うような気がします。
  早く何とかして貰いたいのですが・・。

炎天下に君臨! ~ 公爵夫人の薔薇 

2015-08-11 17:08:58 | 薔薇の追憶















 「現実には飽きる事がありますけれど・・・・・
夢には飽きる事は決してありませんわ」
プライス夫人は言った。         
                 【「アンの想い出の日々」(下)】








   今朝は幾分、涼しい朝を迎えました。
  今日も湿気はなく、カラッとしています。

   そう言えば甲子園球場でも
  「今日は、風が通り抜けていて、
  昨日までの暑さとは、ちょっと違う気がします」
  ~ なんて言っていましたっけ。

   もう一つ、蝉の鳴き声にも変化が。
  「ジージージー」 と、忙(せわ)しなく鳴く、
  クマゼミから趣きのある、ツクツクボウシへ。

   こんな時、まだまだ暑いけれど、
  小さな秋を感じる瞬間です。四季があるっていいですね。










   さて、こちらも
  ちょっと久し振りの
  真紅の薔薇。

   そう、リラ版
  「公爵夫人の薔薇」。

   アン が言うように
  夢も飽きる事が
  ありませんが、もう一つ
  薔薇にも決して。

   おまけに、どんな
  色だってどんな形だって
  薔薇なら許せます。
  もう無条件に。

   それにしても、
  この炎天下だと
  言いますのに、
  ちっとも動じない、
  凛とした佇まいは、
  さすが、薔薇!

   姿、形は楚々として
  いますのに、明らかに
  周囲を圧倒しています。

   ところで、私が薔薇から連想するのは、
  貴婦人、淑女、ミス・マープル

   その 「ミス・マープル」、今、NHKで放映中ですね。
  先日のシーンで、こんな会話がありました。

   「私、汗だくになっちゃったわ」
  「駄目よ、淑女が汗だくなんて言葉を使っては」
  「汗ばむでしょう」

   そっと窘(たしな)める場面がありました。
  紳士、淑女の国、英国らしいですね。

   この 「ミス・マープル」、時代背景は 『アンの世界』 と重なります。
  1900年頃。格調高い英国社会が垣間見えます。

   そしてこの時代のクラシックファッションにも
  興味津々(しんしん)。今、静かに流行っているようですね・・?

薔薇の日々

2015-07-16 17:53:17 | 薔薇の追憶



【今日の薔薇】




【昨日の薔薇】









 「あら、それから夢を見るためでもあるわ、
マリラ。
それにほら、部屋に綺麗な者があった方が
余計、いい夢が見られるじゃないの。
あたし、この枝をあの古い青い壺に挿して、
テーブルの上に置こうと思うの」                   
                  【「赤毛のアン」 第16章】








   台風11号の影響で目まぐるしく変わる天候になっています。
  起床時は雨。その後、雨は嘘のように上がり、太陽も。
  そんな空は、お昼過ぎ頃まで続いたでしょうか・・。

   その後は、雨は降ったりやんだり。
  気温は昨日より低いものの、今日は湿気があります。

   風も大分、出て来ています。
  こちらも台風独特の湿った風になっています。














   さて、今日のような
  荒れた天候でも
  薔薇を眺めると、
  幸せな気分に
  なりますね。

   連日お伝えして
  いる、あのピンクの
  薔薇が又々、
  微笑みました。

   今日は、雨の衣を
  纏(まと)って。

   しかしながら薔薇は、
  どんな状況でも
  絵になりますね。

   折角の薔薇。
  台風が心配で、
  切り取って花瓶に。
  そう、青い花瓶です。

   尤も、これは人間の
  勝手で、薔薇は望んで
  いない事かも知れませんね。

   それにしても毎日、変身する薔薇たち。
  昨日のピンクの薔薇は、今日は今盛りの木槿(ムクゲ)のようにも。

   見ていて飽きません。プラス、芳(かぐわ)しい芳香。
  薔薇があれば、雨に閉じ込められても大丈夫!

   いいえ、やはり台風は逸(そ)れて欲しいですね。
  それにしても、時速20キロとは遅いです。