【「木槿」(ムクゲ)】
厳しい残暑が続きます。
それでも、何度目かの木槿の花が
パ~ッと開いたかと思うと
ふと見上げた空は、
こんなに秋らしい空。
盛夏の頃は、何もない空か
入道雲でしたものね。
そう言えば最近、
空を眺める事が多くなりました。
“もう少しの辛抱よ・・”
無言の語りかけをしてくれているような気がします。
そうそう、昨日の「アンの薔薇」も
今日は、この通り綻びました。
「(中略)でも、お百姓の
作物がこんなに苦しい目に
あってるのに、庭の事
なんか言えないわね。
ハリソンさんとこでは
牧場がかちかちになって
しまったもんで、可哀想に、
牛がほとんど一口も草を
食べられないんですって。
牛たちの顔を見る度に
ハリソンさんは、
動物をこんな残酷な目に
あわせるのかと思うと、いたたまれない気がするって言ってなさるわ」
【「アンの青春」 第18章】
本当に今年の夏は、各地でこのような光景が繰り広げられているのでしょうね。
幸い我が家の庭の方は、事なきを得ていますが・・。
さて今日も
前置きが長くなりました。
私はこの処、
俄かにタイムスリップ。
すっかり埃を被っていた
レコードを取り出して。
全集もそうですが、1枚、1枚の
レコードに思い出がこんなに
鮮やかに貼り付いている事に
今更ながら驚いています。
(ジャケットを眺めているだけですのに)
そしてレコードを手にした時の、CDとは明らかに違う取り扱いにも。
慎重にジャケットから取り出し・・。
そのレコードには、もう1枚薄紙に覆われていますから、
指紋を付けないように、そっと取り出したものです。まるで宝物。
プレーヤーに載せ、針を落とす瞬間のワクワクした思い・・。
自分なりの一連の儀式・・? 今、本気でレコードプレーヤーが欲しくなりました。