今日の起床時の気温は何と16.5度。
さすがの私も暖かい!
と思ったものです。
今年も残す所10日を切った
この時期にこの気温。
到底信じられません。
~なんて。
最近、こればかりですね。
さて今日は予(かね)てから心待ちに
していた映画、「シスタースマイル・
ドミニクの歌」を観て来ました。
(フランス・ベルギー合作)
“ドミニク、ニク、ニク・・”~♪
で始まるこの歌は、世界中で
知らない人はいない程、有名ですね。
誰もが1度か2度は、
必ず口ずさんだ事のある歌。
今も、ついハミングしたりして。
ただこの曲は知っていても、どこの誰が歌っているのか・・。
歌手の事、ましてや曲の背景など、深く掘り下げて考えた事など毛頭ありません。
しかもこの曲を作ったのが修道女だったなんて。
物語の舞台は、1950年代末のベルギー。
直感を信じ行動するジャニーヌ(セシル・ド・フランス)は、
アフリカで救援活動に我が身を捧げる日を夢見ています。
一方、母ガブリエルは結婚をさせ、家業のパン屋を継がせようと思っています。
そんな事もあって彼女の語る夢には全く聞く耳を持ちません。
両親への反発、特に独善的な母親から逃れ、
生きる意味と安息を求め修道院に入るジャニーヌ。
厳格な規律に反発しながらも、やがて音楽の才能を開花させ、
修道会の聖人、ドミニコを讃える歌 「ドミニク」 を作詞作曲するのです。
やがてジャニーヌは、修道生活を送りながら、
歌うシスター、「シスター・スマイル」(芸名)としてレコード・デビューを。
それは300万枚という、世界的な大ヒットを記録するのですが・・。
この映画の副題には、“夢を追い続けたシスターの心揺さぶる実話” とあります。
でも実際に観た感想は、ちょっと違うような気も。
彼女は結局、教会を離れ、独立して歌う事を選択するのですが、上手く行きません。
確かに 「ドミニク」 は、軽快な曲で耳に残る素敵な歌です。
でも大ヒットした最大の要素は、彼女が修道女であるという事。
プラス、宗教的な歌詞の歌だったからと・・。
おまけに教会側の思惑(教会の建て替え等)との一致。
そして、初物的物珍しさも多分にあったのではないでしょうか。
ようするにジャニーヌは、教会とは無関係に自分自身の歌声や魅力で売れたという、
勘違い? があったと思うのです。ある意味、仕方のない事ですが・・。
たまたまヒットした曲で一躍有名になった事が、
人生を狂わせる事になったのでしょうか・・。尤も良くある事ですね。
最後に。自殺を禁じられている修道女であったにも関わらず、
一緒に暮らしていた女性と薬物心中を遂げてしまうという悲劇に胸が痛みます。