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この頃の夜は実に味気なく、 昼は昼でほんの僅かの 灰色の太陽のない時間である。 長い夜がやって来ると、 私の中には憂鬱が宿る。 私はその感情を説明出来ない。 【「エミリーの求めるもの」 第19章】 |
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雨の週末となりました。
起床時は意外に寒さを感じません。
案の定、起き抜けの気温は昨日よりも高いくらいです。
ただ日射しがありませんから、時間の経過と共に、
じわじわと寒さが募(つの)ります。冷たい雨ですね。
その雨も午後には、いつの間にか上がっていました。
ところで、2月も早(はや)半ば。
言うまでもなく、2月と言えば 「如月(きさらぎ)」。
その 「きさらぎ」 も寒くて衣を重ねる 「衣更着」 と、
草木が生き返る 「生更ぎ」 の意味合いがあるのだとか。
「如月」 は、冬と春の境目だという事ですね。
又、「梅見月(うめみづき)」 という素敵な異称も。
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さて、テーブルの上は春が待ち切れないようです。
1頭、2頭、3頭・・・蝶が舞っています。
と言ってもご覧の通り、レースの蝶ですが・・。
ほんの僅かな手間で、蝶が完成しました。
折角ですので、手持ちの蝶の小物も一緒に。
と言っても、蝶が特別好きという訳ではありません。
いいえ、そんな事を言ってはいけませんね。
蝶は、幸運の使者だそうですから。
アラッ!? 確か蝶の蝋燭も持っていた筈・・。
今になって思い出しました。もう1度、撮り直しですね。
今度は治まる所に治まった、それと共に。
ところで今日の引用文は、『アンの世界』 の冬の情景。
この描写から私は、以前の新聞記事を思い出したものです。
それは、増え続ける移住者に英国政府が検討しているという、キャンペーン。
雨の日が多く、天候不順を強調する事で移民を抑制しようというものだとか。
日本でもTPP問題がありますが、どうなるのでしょう。
しっかり議論した上で決めて欲しいですね。
英国の二の舞いにならなければいいのですが・・。
ひと・人により意見は違う。
だから、社会のことは政治的に決めなくてはならない。
議場では、誰かが相手に意見を譲ることになる。
この場合、小異を捨てて大同につく。
無哲学・能天気では、大同はない。
大同がなければ、小異にこだわらざるを得ない。
小異は山ほどある。‘議論は、まだまだ尽くされていない’ ということになる。
政治家は、結党と解党を繰り返して、離合集散を本分のようにしている。
政治哲学の無いところに、政治音痴は存在する。温故知新が必要である。
国民に‘我々は何処から来たか。我々は何者であるか。我々は何処に行くか。’ を考える習慣がないと、政治は迷走する。