

【紅葉「もみじ」】

【犬蓼「イヌタデ」】


11月 の枯れ果てた藪の中、 木々は悉く葉を落とし、下草は枯れ、 よろぼうた冬日の明るさに、 そこが白く乾いた浄土のように見える時、 枯れた蔓草に一顆だけ生々しい朱を 点じている烏瓜のように・・・(略) 【三島由紀夫 「暁の寺」~豊饒の海】 |


瞬間的に暖かい! と思って目覚めた今朝。
“今日はどんな空・・?”
雨戸を開ける時の心のざわめき・・ある種の期待感。
ほんの僅かな時間ですが、私にとって毎朝の貴重なひと時です。
しかしながら、その空は厚い雲に覆われていて。
同時に襲う微かな失望感。
でも、だからこそ暖かい朝なのだと納得です。
「朝曇り、晴れの元」 の諺通り、逆に日中は雲一つない青空となりました。
「明日は日射しが少ないので、今日より寒く感じるでしょう」
昨日の天気予報は外れました。こんな事もありますね。


【紫陽花】

【南天】
【インウォールクラータ】

こちらはまだまだ花盛りです。
薔薇を初めとしてセージの紫の花、
赤い花、ユリオブスデージーの
黄色の花等など・・。
そんな中、ひっそりと役目を終え、
土に還ろうとしている葉っぱたち。
今日は、そんな葉っぱに
スポットを当ててみました。
一言で言えば 「枯葉」 ですが、
1枚、1枚の色は
何と味わい深いのでしょう。
自然が織り成す色に
ただ、ただ感嘆するばかりです。
ところで今日の引用文。
常々、『アンの世界』 と、
こちらとでは1ヶ月程度の
季節のズレがあると申して来ました。
でも、この本の書かれた1970年(昭和45年)以前の11月は、
少なくとも 『アンの世界』 と描写が同じ事に気付かされます。
今日並べた写真は朽葉色、アース色の葉っぱを並べましたが、
落葉にまでなっていません。しっかりくっついています。
まだまだ秋を引きずっています。
豊かな色合いですね。
朽ちていく植物に対するリラさんの愛情も素敵です。
いつも温かいコメント、有り難う~!
この葉っぱの色、何とも言えない味わいですよね~。
こんな葉っぱを見ていますと・・絵筆を握りたくなります。(笑)
自然の色って、素敵ですよね~!