だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

パイに込めた思い

2007-10-25 21:31:04 | 映画
先日、自殺未遂のオーウェン・ウイルソンの話を書きましたが、今日はもっとびっくり!「デブラ・ウィンガーを探して」(02)「酔いどれ詩人になるまえに」(05)などに出演していた、女優エイドリアン・シェリー(40)。脇役なので、顔が思い浮かばない…。

ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた」(05)で脚本と初監督、出演を果たした彼女は、2006年11月1日マンハッタンのアパートで首吊りした状態を夫が発見。自殺と思われていました。しかし、翌週、建設作業員のディエゴ・ピルコ(19)が殺害を自白。ウエストビレッジのオフィスビルで彼の立てる騒音に苦情を言ったことに腹を立て、彼女を撲殺。遺体をマンハッタンに移動し、自殺を偽装したのでした。

そんなことも知らず、「ウェイトレス」の予告編を見て『見たい!』と思いました。アメリカ南部の田舎町にあるダイナーで、ウェイトレスをしているジェンナ(ケリー・ラッセル)。彼女の人生は、嫉妬深い亭主のおかげで最悪。でも彼女は、パイ作りの天才!自分の気持ちをパイに込め、いろんなパイを生み出していきます。

名前も変わっていて “不倫でアールに殺される”パイとか、“不倫は悪いしアールに殺されたくない”パイとか、“惨めな妊娠と自己憐憫”パイとか、“憎き亭主!”パイとか、“パンツにキック!”パイとか、“アールの赤ん坊なんていらない”パイとか、“夜泣きの赤ん坊で人生が崩壊する”パイとか。

夫アール(ジェレミー・シスト)との生活から逃げ出そうと思っていた矢先、妊娠が発覚。実はパイコンテストで優勝し、賞金2万5千ドルを手に脱出する計画だったのです。なにもかもうまく行かない…。でも、運命の神さまはいたずら好き。

産婦人科医ポマター(ネイサン・フィリオン)先生に持参した“マシュマロ・パイ”が、ジェンナの運命を変えることになるのです!果たして、2人は?映画に登場するパイは、なんと200個以上!たまりません。

自らの妊娠中(8ヶ月目)に書きはじめた脚本に込められた、女性の揺れる心。監督のエイドリアン・シェリーは、3歳の子供を残して亡くなりました。映画には、ジェンナの友人ドーン役で出演。ご冥福をお祈りします。映画、見ます。
コメント (2)
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