だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

仕立て屋の恋

2014-04-15 21:12:01 | 映画
フランク・マーシャル監督、イーサン・ホーク、ヴィンセント・スパーノ主演「生きてこそ」(93)。ピアズ=ポール・リード原作『生存者』の映画化で、実際に起きた飛行機事故を描いています。

1972年10月13日、ウルグアイのステラ・マリス学園のラグビーチームと家族たちを乗せたウルグアイ空軍チャーター機(乗客乗員45名)が、アンデス山脈に衝突し、墜落します。

厳寒の中72日間生き延び、生還したのは18人。アルバロ・J・コバセビッチ監督「アンデスの聖餐」(75)、ゴンサロ・アリホン監督「アライブ 生還者」(07)も、同じドキュメンタリー。

彼らがどうやって生き延びたのか?「羊たちの沈黙」(90)「ハンニバル」(01)「レッド・ドラゴン」(02)「ハンニバル・ライジング」(07)の、主人公ハンニバル・レクター博士。

バリー・コリンズの戯曲で加藤健一事務所設立のきっかけになった『審判』。これらに共通するのは、“カニバリズム”。映画や演劇では問題のシーンはほとんど登場しませんが…

苦手な方には、本作はお勧めできません。それが「カニバル」(13)です。脚本、監督は短編やドキュメンタリーで活躍した、スペイン人マヌエル・マルティン・クエンカ。

スペインのグラナダ、アパートで1人暮らしの仕立て屋カルロス(アントニオ・デ・ラ・トレ)。紳士然とした彼は、実は連続殺人鬼。美女を拉致し人里離れた山荘でバラバラにし…

その肉を食べていたのです。ある日、カルロスは、ニーナ(オリンピア・メリンテ)と出会います。行方不明となった双子の妹を捜すため、東欧からスペインに来たのです。

カルロスはニーナの美しさに魅了され、殺人と、食人の衝動に突き動かされ、それはいつもと同じはず…でした。しかし、カルロスは初めて愛という感情を知るのでした。果たして?

ゴヤ賞の作品賞、監督賞、主演男優賞など8部門ノミネート。アントニオ・デ・ラ・トレは、「アイム・ソー・エキサイテッド!」(13)の機長アレックスを演じたばかり。素晴らしい!
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