あなたもスパイになれるかも？

前回に続いて、第９３回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた映画のご紹介。チリ代表です。授賞は逃しましたが。

マイテ・アルベルディ監督「８３歳のやさしいスパイ」（２０）です。ポスターのおっきな眼鏡のおじいさんは、俳優さんではありません。

ドキュメンタリーですから。妻を亡くして新たな生きがいを探していた、８３歳の男性セルヒオ・チャミー。ある日、高齢のスパイを…

募集する探偵事務所の奇妙な求人に出くわします。８０歳から９０歳のスパイって？応募したセルヒオは、見事採用されるのでした。

その業務内容は、ある老人ホームの内偵。依頼人はホームに入居している母親が、虐待されているのではないかという疑念を抱いていたのです。

老人ホームに入居したセルヒオは、人生初となるスパイの仕事…老人ホームでの生活の様子を毎日報告する…という仕事に奮闘します。

ところが誰からも好まれる心優しい彼は、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていくのでした。

もちろん、舞台となった老人ホームの許可を得て、スパイとは明かさずに３カ月間撮影された本作。ドキュメンタリー映画だということを…

忘れてしまいそうなストーリーですね。オリジナルはチリ映画ですが、アメリカでもイギリスでもいいので、ぜひ俳優を配してリメイクを！

そう言えば、つい最近もＭＩ６（英国秘密情報部）が求人ＣＭを公開。女性や少数民族など、２１年までに８００人の新規採用するんだとか。うむ。