だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

“ベルンハルト作戦”とは?

2007-12-18 20:40:10 | 映画
来年公開の「ヒトラーの贋札」(07)。ドイツとオーストリア合作映画です。この映画のテーマは、“ベルンハルト作戦”と呼ばれた実際にあった事件で、“ヒトラーの贋札/悪魔の工房」(朝日新聞社刊)が原作です。この本を書いたアドルフ・ブルガーは、1917年スロヴァキア生まれのユダヤ人。

“ベルンハルト作戦”とは、第2次世界大戦中の1943年のドイツを舞台に、ハインリヒ・ヒムラー率いる親衛隊によって実行された、イギリス経済撹乱を目的にした紙幣贋造活動のこと。なんと当時のイギリスの外貨準備額の3倍もの、1億3460万ポンドの贋札を製造したのです!史上最大規模だそう~。

ドイツ、ザクセンハウゼン強制収容所。各地から集められた特殊な技術を持った囚人たち。世界的贋造犯のサリーこと、サロモン・ソロヴィッチ(カール・マルコヴィックス)、印刷技師アドルフ・ブルガー(アウグスト・ディール)、画学生のコーリャ、そして鉄道員なのに印刷工と偽っているロセック。

彼らは収容所内の秘密の工場で、完璧な贋札を作ることを命じられます。この命令に従えば、ナチスに資金が渡り、戦況を有利にすることになる…。でもそれは収容所にいる家族や友人、恋人たちを苦しめることになってしまう…。完成を遅らせようとするサリーたち。

それはナチス親衛隊の隊長を怒らせ、仲間の命を銃殺という危険にさらすことに。サリーたちは自分たちの命を取るか、殺されても正義を貫くべきか、究極の選択をすることになるのです。この現実を体験し、生き抜いたアドルフ・ブルガーは、戦後ジャーナリストとなり原作を出版。彼は、11月に映画と原作本発売(08年1月11日)のために来日もしています。

この事件は、1959年オーストラリアのトプリッツ湖で見つかった大量のポンド紙幣が、贋札だったことで発覚しました。この知られざる事件を知るためにも、ぜひ映画を見たいと思ってます。はい。

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