[4月17日11:42.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区 JR大宮駅]
〔まもなく大宮、大宮。お出口は、右側です。新幹線、高崎線、埼京線、川越線、東武アーバンパークラインとニューシャトルはお乗り換えです。電車とホームの間が広く空いている所がありますので、足元にご注意ください〕
さいたま新都心駅を出た電車は下車駅に近づいた。
〔「まもなく大宮、大宮です。9番線に入ります。お出口は、右側です。この電車は、宇都宮線の普通列車、宇都宮行きです。終点、宇都宮まで各駅に停車致します。……」〕
愛原:「降りる準備するか」
私は席を立った。
着替えなどを持って来ている為、いつもより大きなバッグを私達は持っている。
その為、荷物は網棚の上に置いていた。
それを取る為だ。
しかしこの時、私はすっかり忘れていた。
この電車は高崎線ではなく、宇都宮線であることを。
宇都宮線で上野東京ラインからやってくる電車は、必ず9番線に入ることを。
そしてその9番線は、大宮駅の線路配置図的に副線になることを。
そして更に、浦和駅やさいたま新都心駅で駆け込み乗車があったことを。
ここまで書けば、宇都宮線ユーザーならもう分かるだろう。
場内信号を過ぎた後、ホームに差し掛かる手前のポイントを速度制限ギリギリで通過するのである。
“電車でGo!”をプレイしたことのある人なら分かるだろう。
ダイヤがギリギリだというのに、速度制限のキツいポイントなんかが現れて、ついつい速度オーバーして減点を食らってしまう経験を。
愛原:「よいしょっと」
私はヒョイと網棚から荷物を下ろそうとした。
私は背が低いので、背伸びする形になる。
〔「……尚、ポイント通過の為、電車が大きく揺れることがあります。お立ちのお客様は、十分ご注意ください」〕
ガクン!
愛原:「おっと!」
私はバランスを崩し、危うく倒れ込みそうになった。
で、どこかに掴まろうかと手を伸ばしたのだが、その先にあったのは、同じく立ち上がったリサの胸。
リサ:「!?」
まだ幼さを残す胸の双丘の感触が確かに伝わる。
愛原:「り、リサ!?ち、ちち、違うんだ!」
リサ:「先生……。やっぱり先生、私とシたいんだぁ……」( ̄▽ ̄)
リサはニタリと笑った。
マスクで隠れているが、絶対その口には牙が覗いていたことだろう。
愛原:「今のは不可抗力だ!」
高橋:「先生、俺の胸も触ってください!」
愛原:「アホか!」
そして、電車が停車する。
〔「ご乗車ありがとうございました。大宮ぁ、大宮です。車内にお忘れ物の無いよう、ご注意ください。9番線の電車は11時42分発、宇都宮線、普通列車、宇都宮行きです。終点の宇都宮まで各駅に止まります。……」〕
ドアが開くと、私はさっさと降りた。
リサ:「先生、今度のホテルは部屋一緒でいいからね?」
愛原:「だからダメだって」
高橋:「バカ野郎。先生と同じ部屋に泊まるのはこの俺だ!」
愛原:「いや、だからね、さっきのは電車が大きく揺れた故の不可抗力であって、別にワザと触ったわけじゃ……」
リサ:「私は別にワザとでもいいんだよ。私は先生のお嫁さん第一候補なんだから」
高橋:「バカ野郎。それはこの俺だ!」
愛原:「2人とも、無茶言うなっての」
とはいうものの、法律上、結婚OKなのは同性の高橋ではなく、BOWながら一応戸籍は持ってるリサなんだよなぁ……。
いや、リサはまだ15歳だからNGなんだけど、あと数ヶ月経ったらね。
それにしても、リサも大きくなったなぁ……。
いや、胸だけじゃなくて。
体は明らかに出会った時より大きくなった。
背も伸びたし、肉付きも良くなったし。
まあ、あれだけガツガツ食べればそりゃそうか。
最終的には善場主任のような、大人の女性になるんだろうな。
愛原:「は、早くバス停に行くぞ」
リサ:「ちょっと待って」
愛原:「な、何だ!?」
リサ:「ちょっとトイレ。先生に胸掴まれたせいで、ブラがズレたから直してくる」
愛原:「わ、悪かったよ。バスは12時ちょうど発だから急いでくれよ」
リサ:「りょーかい」
リサは急ぎ足でトイレに向かった。
高橋:「あいつ、こういう時に限ってスポブラじゃないんスね。スポブラならズレないのに」
愛原:「そのようだな。まあ、リサは運動部に入ってるわけじゃないし、今日・明日は体育の授業があるわけじゃないから、普通のブラなんだろう」
出会った頃はまだブラを着ける歳でもなかったのにな。
どうしても私には、リサを『娘』のように見てしまう。
リサの本当の生年月日としては、私よりも一回り以上年上なのだが……。
[同日12:00.天候:晴 JR大宮駅西口→丸建つばさ交通『大宮西口循環線』車内]
駅の外に出て、ロータリー内のバスプールではなく、一方通行の路地に向かう。
ソフマップの入っているビルの前だ。
そこにもバス停のポールが立っており、その横に1台の小型バスが停車していた。
そのバスに乗り込む。
この路線バスは新規参入ということもあってか、ICカードは使えない。
乗り込むと、前扉のすぐ後ろの1人席に老人が、運転席の後ろの席に老婆が1人乗っているだけだった。
運転席真後ろの席は、コロナ対策の為に折り畳まれて使用不可になっている。
私達は1番後ろの席に座った。
愛原:「ここはニコニコ現金払いだ」
高橋:「了解です」
時間になるとバスはエンジンが掛かり、外吊り式の前扉が閉まった。
〔「発車します。ご注意ください」〕
そして、バスが走り出す。
〔ピンポーン♪ お待たせ致しました。毎度ご乗車ありがとうございます。このバスは与野本町先回り、大宮西口循環線でございます。次はあおぞら保育園、あおぞら保育園でございます。天理教本駿河台分教会へおいでの方は、三橋3丁目でお降りください〕
リサ:「!」
バスが丁字路交差点に差し掛かる。
その時、進行方向左側の窓側に座っていたリサが、その交差点角にある“いきなりステーキ”に目が行った。
リサ:「お、美味しそう……!」
満面の笑みを浮かべてブロック肉を切るあの人物ではなく、リサはそのブロック肉を見て目を輝かせた。
愛原:「まあ多分、今ここで食欲を全開にしなくても、昼食会で何がしかの肉料理は出て来ると思うぞ」
隣に座る私は、リサの右肩に手を置いて言った。
場合によってはこれもセクハラになるらしいが、リサは全く気にしていない。
高橋:「激しく同意。略して禿同です」
は、早く左折してくれ!
リサが食欲だけで第1形態に変化してしまう!
信号機の無い丁字路交差点では、バスが左折するのに苦労するようだが、何とか左折できた。
愛原:「そ、それより絵恋さんにLINEしなくていいのか?」
リサ:「あ、忘れてた。今、バスで向かってるってLINEしなくちゃ」
愛原:「そうだろそうだろ」
リサはスマホを取り出した。
今度はブレザーのポケットに入れているので、片足を上げなくて良かった。
〔まもなく大宮、大宮。お出口は、右側です。新幹線、高崎線、埼京線、川越線、東武アーバンパークラインとニューシャトルはお乗り換えです。電車とホームの間が広く空いている所がありますので、足元にご注意ください〕
さいたま新都心駅を出た電車は下車駅に近づいた。
〔「まもなく大宮、大宮です。9番線に入ります。お出口は、右側です。この電車は、宇都宮線の普通列車、宇都宮行きです。終点、宇都宮まで各駅に停車致します。……」〕
愛原:「降りる準備するか」
私は席を立った。
着替えなどを持って来ている為、いつもより大きなバッグを私達は持っている。
その為、荷物は網棚の上に置いていた。
それを取る為だ。
しかしこの時、私はすっかり忘れていた。
この電車は高崎線ではなく、宇都宮線であることを。
宇都宮線で上野東京ラインからやってくる電車は、必ず9番線に入ることを。
そしてその9番線は、大宮駅の線路配置図的に副線になることを。
そして更に、浦和駅やさいたま新都心駅で駆け込み乗車があったことを。
ここまで書けば、宇都宮線ユーザーならもう分かるだろう。
場内信号を過ぎた後、ホームに差し掛かる手前のポイントを速度制限ギリギリで通過するのである。
“電車でGo!”をプレイしたことのある人なら分かるだろう。
ダイヤがギリギリだというのに、速度制限のキツいポイントなんかが現れて、ついつい速度オーバーして減点を食らってしまう経験を。
愛原:「よいしょっと」
私はヒョイと網棚から荷物を下ろそうとした。
私は背が低いので、背伸びする形になる。
〔「……尚、ポイント通過の為、電車が大きく揺れることがあります。お立ちのお客様は、十分ご注意ください」〕
ガクン!
愛原:「おっと!」
私はバランスを崩し、危うく倒れ込みそうになった。
で、どこかに掴まろうかと手を伸ばしたのだが、その先にあったのは、同じく立ち上がったリサの胸。
リサ:「!?」
まだ幼さを残す胸の双丘の感触が確かに伝わる。
愛原:「り、リサ!?ち、ちち、違うんだ!」
リサ:「先生……。やっぱり先生、私とシたいんだぁ……」( ̄▽ ̄)
リサはニタリと笑った。
マスクで隠れているが、絶対その口には牙が覗いていたことだろう。
愛原:「今のは不可抗力だ!」
高橋:「先生、俺の胸も触ってください!」
愛原:「アホか!」
そして、電車が停車する。
〔「ご乗車ありがとうございました。大宮ぁ、大宮です。車内にお忘れ物の無いよう、ご注意ください。9番線の電車は11時42分発、宇都宮線、普通列車、宇都宮行きです。終点の宇都宮まで各駅に止まります。……」〕
ドアが開くと、私はさっさと降りた。
リサ:「先生、今度のホテルは部屋一緒でいいからね?」
愛原:「だからダメだって」
高橋:「バカ野郎。先生と同じ部屋に泊まるのはこの俺だ!」
愛原:「いや、だからね、さっきのは電車が大きく揺れた故の不可抗力であって、別にワザと触ったわけじゃ……」
リサ:「私は別にワザとでもいいんだよ。私は先生のお嫁さん第一候補なんだから」
高橋:「バカ野郎。それはこの俺だ!」
愛原:「2人とも、無茶言うなっての」
とはいうものの、法律上、結婚OKなのは同性の高橋ではなく、BOWながら一応戸籍は持ってるリサなんだよなぁ……。
いや、リサはまだ15歳だからNGなんだけど、あと数ヶ月経ったらね。
それにしても、リサも大きくなったなぁ……。
いや、胸だけじゃなくて。
体は明らかに出会った時より大きくなった。
背も伸びたし、肉付きも良くなったし。
まあ、あれだけガツガツ食べればそりゃそうか。
最終的には善場主任のような、大人の女性になるんだろうな。
愛原:「は、早くバス停に行くぞ」
リサ:「ちょっと待って」
愛原:「な、何だ!?」
リサ:「ちょっとトイレ。先生に胸掴まれたせいで、ブラがズレたから直してくる」
愛原:「わ、悪かったよ。バスは12時ちょうど発だから急いでくれよ」
リサ:「りょーかい」
リサは急ぎ足でトイレに向かった。
高橋:「あいつ、こういう時に限ってスポブラじゃないんスね。スポブラならズレないのに」
愛原:「そのようだな。まあ、リサは運動部に入ってるわけじゃないし、今日・明日は体育の授業があるわけじゃないから、普通のブラなんだろう」
出会った頃はまだブラを着ける歳でもなかったのにな。
どうしても私には、リサを『娘』のように見てしまう。
リサの本当の生年月日としては、私よりも一回り以上年上なのだが……。
[同日12:00.天候:晴 JR大宮駅西口→丸建つばさ交通『大宮西口循環線』車内]
駅の外に出て、ロータリー内のバスプールではなく、一方通行の路地に向かう。
ソフマップの入っているビルの前だ。
そこにもバス停のポールが立っており、その横に1台の小型バスが停車していた。
そのバスに乗り込む。
この路線バスは新規参入ということもあってか、ICカードは使えない。
乗り込むと、前扉のすぐ後ろの1人席に老人が、運転席の後ろの席に老婆が1人乗っているだけだった。
運転席真後ろの席は、コロナ対策の為に折り畳まれて使用不可になっている。
私達は1番後ろの席に座った。
愛原:「ここはニコニコ現金払いだ」
高橋:「了解です」
時間になるとバスはエンジンが掛かり、外吊り式の前扉が閉まった。
〔「発車します。ご注意ください」〕
そして、バスが走り出す。
〔ピンポーン♪ お待たせ致しました。毎度ご乗車ありがとうございます。このバスは与野本町先回り、大宮西口循環線でございます。次はあおぞら保育園、あおぞら保育園でございます。天理教本駿河台分教会へおいでの方は、三橋3丁目でお降りください〕
リサ:「!」
バスが丁字路交差点に差し掛かる。
その時、進行方向左側の窓側に座っていたリサが、その交差点角にある“いきなりステーキ”に目が行った。
リサ:「お、美味しそう……!」
満面の笑みを浮かべてブロック肉を切るあの人物ではなく、リサはそのブロック肉を見て目を輝かせた。
愛原:「まあ多分、今ここで食欲を全開にしなくても、昼食会で何がしかの肉料理は出て来ると思うぞ」
隣に座る私は、リサの右肩に手を置いて言った。
場合によってはこれもセクハラになるらしいが、リサは全く気にしていない。
高橋:「激しく同意。略して禿同です」
は、早く左折してくれ!
リサが食欲だけで第1形態に変化してしまう!
信号機の無い丁字路交差点では、バスが左折するのに苦労するようだが、何とか左折できた。
愛原:「そ、それより絵恋さんにLINEしなくていいのか?」
リサ:「あ、忘れてた。今、バスで向かってるってLINEしなくちゃ」
愛原:「そうだろそうだろ」
リサはスマホを取り出した。
今度はブレザーのポケットに入れているので、片足を上げなくて良かった。