菜園家族

　失業者、日雇いや派遣など不安定労働、「ワーキングプア」の増大。
　競争と成果主義にかき立てられた過重労働、蔓延する心身の病。
　医療・介護・年金など、社会保障制度の破綻。
　家族、地域の崩壊、子どもの育つ場の深刻化。
　明日をも見出すことができずに、使い捨てにされる若者たち・・・。

と言った現状を見た時、小貫雅男氏（滋賀県立大教授）が実践・提唱される「菜園家族」（自給自足の自営農民と週休5日制の賃金労働者の複合形態）には、注目すべきものがあります。　都会で根無し草となった場合は、一度足を大地にしっかりと付けた生活に回帰する必要がありそうです。
⇒菜園家族
　かって、学生時代に気が緩んだ状態で講義を受けると「今流行の偽学生だろう。荷物まとめて郷里に帰れ。郷里で農業やった方のがよっぽどお国の為になる。」と言われました。今や学業終えたら郷里に帰って、自給自足の自営農民になった方のがよっぽどお国の為になるのかも知れませんね。以前、鈴木忠義氏（東工大名誉教授）も後輩達に「諸君は地方に行け。これからは地方の時代が来るから。」と説かれたようです。
　今、家庭菜園の製品が売れているそうです。家計の助けになればとのニーズなのでしょう。私もミニトマトをプランタンに植えてみました。小さな実を付けています。 小田原梅干