季節の花と言葉の花束

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季節の花「三叉(みつまた)」

2018-03-05 04:37:06 | 暮らし
名言名句(170)

「青雲の志」『張 九齢』

青春時代に、とくに、なじみの深い言葉です。「ああ、おれも、

昔は、青雲の志を抱いたものだ」と、懐かしむ声も聞こえて

きそうです。青雲とは、学徳の非常に名高いこと、高位高官のこと、

高尚の志操のことなどを言いますが、現代では、立身出世への功名

心のことを、ここにいう「青雲の志」に表しています。

張九齢(678-740)は、中国の盛唐期の政治家で詩人でもありました

が、玄宗皇帝に宰相として仕えた時、讒言(ざんげん)にあって解任

され、野に退きました。丁度、唐期の国勢が下り坂になった頃でした。

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3月から咲く花「三叉(みつまた)」

開花時期は、 3/ 5 ~ 4/10頃。
・原産地は
 中国中南部、ヒマラヤ地方。
 江戸時代初期に渡来した、
 とされるが、
 万葉集の「さきくさ」の名で
 歌われているのがミツマタである、
 との説があり、
 渡来時期が万葉時代以前なのか
 江戸時代なのかは
 確定していない模様。


・花芽は、
 ちょっと不気味な、不思議な形。
・花は、蜂の巣が
 ぶら下がったような形。
・枝が3本ずつ分岐する。
 (不思議!)
 これが名の由来♪


・樹皮には強い繊維があり、
 和紙の原料になる。
 しわになりにくく高級で、
 また虫害にもなりにくいので、
 1万円札などの紙幣や証紙など
 重要な書類に使われる。

 1876年(明治9年)に、
 政府印刷局で三叉を原料として
 紙幣を作ってから、
 三叉の利用度は
 非常に高くなった。
 紙幣以外でも、
 証書・地図用紙・コピー紙など
 各種の紙とその原料として
 幅広く使われている。


・「三椏」とも書く。
 「椏」は”あ”とも読み、
 「木の股」の意味がある。

・「赤花三叉
 (あかばなみつまた)」は、
 戦後、愛媛県の栽培地で
 発見され、
 今では黄色花とともに
 よく栽培されている。


・「春されば
  まず三枝(さきくさ)の
  幸(さき)くあらば
  後(のち)にも逢はむ
  な恋(こ)ひそ
  吾妹(わぎも)」
   柿本人麻呂


(季節の花300より)


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