一日一言
埋まらない
損失の償いが付かない事。また、苦労しても
引き合わないkと、割に合わない事などを表
す場合に用いる。
★今回の失敗は、どうしようもないほどの痛手
で決して埋まらない思いがした。
3月に咲く花「片栗」
開花時期は、 3/25頃~ 4/10頃。
・山地に生える(場所によっては群生する)。
・ピンク色の花が下向きに咲く。
花は陽のあたるときのみ開く。
くもった寒い日や雨の日は開花しにくいが
曇ってても温度が高めだと開花する。
なかなかデリケートな花です。
・種子が地中に入ってから平均8年目で
ようやく2枚の葉を出して開花。
・樹冠が緑の葉に覆われる前の(3、4月の)わずかな
日光を利用して地下の鱗茎を太らせて花を咲かせ、
花のあと、5月頃に葉も枯れたあとはずっと
次年の3月まで、1年のうちの10ヶ月の間は地中で
球根のまま休眠する(地面からは消える)。
このように、早春、他の花に先がけて花を咲かせ、
逆にまわりの木々や草がすっかり緑になる季節に
なると地上から全く姿を消してしまう植物のことを
ヨーロッパでは
「スプリング・エフェメラル”春のはかない命”」や
「エフェメラルプラント ”短命植物”」と
呼んでいる(エフェメラとは「かげろう」のこと)。
(節分草(せつぶんそう)も同じ)
・昔は、球根から”片栗粉”(かたくりこ)を
採っていたが、今は8割がじゃがいも、2割が
さつまいものでんぷんからつくられている。
「片栗」の本物の「片栗粉」は薬局で売っている。
片栗粉は消化がよく上質なので漢方薬として病後の
滋養用に使われ、江戸時代の本には「病人飲食が
進みがたく至りて危篤の症になるとカタクリという
葛粉のごとくなるものを湯にたてて飲ましむ」と
書かれた。
・「片栗」の漢字は、食用にする根の鱗片が
栗の片割れに似ていることからあてられた。
・古名は「傾籠(かたかご)」。
籠を傾けたようにして咲くところから。
それがしだいに「かたくり」となった。
また「かたかご」は「片葉鹿子(かたはかのこ)」の
意味もある → 育ってしばらくは片葉(一枚葉)で
葉に鹿子模様の斑点があることから。
・英名は「Dog tooth violet」(犬の歯の”すみれ”)
→ たしかに似てる♪
・「もののふの 八十(やそ)少女らが くみまがふ
寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」
大伴家持(おおとものやかもち) 万葉集
(季節の花300より)