人生日訓(659)
「能く(よ)く言い能く行うは国の宝なり」
かくしれ、開放的に、正々堂々と、言うべきをいい、行うべきを行粉うという
近代的なセンスをもっていたろうと思う。いうだけのことはやる。やることは
いう。言ってやり、やっていう。こういう人物こそが「国宝」であると規格づ
けたところが面白い。最澄は時代を反映して、政治にも強い関心を持ってい
た。将来の日本人のあるべき、とくに、宗教的に望ましい人物の条件として
二、三指示している。この「能言能行」はその一つである。ここに、当時の新
日本の人物像が浮かび出ているし、現代にも通じるものが感じられる。
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4月から咲く花「八重山吹 (やえやまぶき)」
開花時期は、 4/15 ~ 5/ 5頃。 ・”やまぶきいろ”と呼ばれる、 鮮やかな黄色。 ・山吹より咲き始めが遅い。 ・山吹は実がなるが、 八重山吹は実はならない。 ・「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞかなしき」 後拾遺和歌集 兼明親王 (かねあきらしんのう) 山道の一軒家に 雨宿りを願った武将の 太田道潅(おおたどうかん)に 貸す蓑(みの)すらない その家の女性は、 八重山吹を差し出して 短歌を詠んだ。 八重山吹は 実をつけないことから、 ”みのひとつだになき”を 掛けている。
(花図鑑より)