一日一言
久闊(きゅうかつ)を叙する
「久闊」は、久しい間音信不通であること。
「叙する」は、述べ表すの意で、久しぶりの
挨拶をする、あるいは、しばらくぶりに旧交
を温めることを謂うのに用いる。
★卒業以来の恩師との再会で、久闊を叙
する感動を得た。
8月から咲いている花「葛(くず)」
開花時期は、 8/15頃~ 9/ 末頃。
・秋の七草の一つ。
・まわりの木々をつるでおおってしまう程の
生命力。ひと夏で10mぐらい生長する。
・花は下の方から咲いていく。
・大和の国(奈良県)の国栖(くず)という
ところが葛粉の産地であったところからの命名。
漢字の「葛」は漢名から。
・つるの繊維部分は「葛布(くずふ)」の原料。
(静岡県掛川市特産)
・根には多量のでんぷんを含んでいて、
「葛根(かっこん、解熱の漢方薬)」
になる。葛粉(くずこ)もとれる。
→ 葛餅(くずもち)
・別名 「裏見草(うらみぐさ)」。
葉が風にひるがえると裏の白さが
目立つことから。平安時代には「裏見」を
「恨み」に掛けた和歌も多く詠まれた。
・「ま葛原 なびく秋風 吹くごとに
阿太(あた)の大野の 萩が花散る」
万葉集 作者不詳
「梨棗(なつめ) 黍(きび)に
粟(あは)つぎ 延(は)ふ葛の
後も逢はむと 葵花咲く」
万葉集 作者不詳
「葛の風 吹き返したる 裏葉かな」
高浜虚子
(季節の花300より)