一日一言
雲心月性(うんしんげつせい)
清らかな雲の様な心と月の様な性格と言う
意味から、私利私欲の無い淡泊な人柄を指
して言う場合に用いる。
★私は政治家としての彼の雲心月性な生き方
に共感を覚え密かに応援している。
4月から咲く花「雛罌粟(ひなげし)」
開花時期は、 4/ 5頃~ 6/15頃。
早咲き遅咲きがある。
・ヨーロッパ原産。江戸時代に渡来。
・花弁は非常に薄く、しわがある。
つぼみは最初は下向きで表面に毛が生えており、
咲くときに顔を上げ、2つに割れて花が出てくる。
その風情がなんとも不思議。
・ちまたに咲いている雛罌粟からは、
採取が禁止されている「アヘン」は取れません。
植えても大丈夫です。ご安心を。
ちなみに、ほんとの「ケシ」は こちら。
→ ケシ
・いろんな「ポピー」があるが、
まとめて1ページにしてみました。
いろいろあります。
(1) ヨーロッパ産の「ヒナゲシ」。
(2) 地中海産の「鬼ゲシ」(オリエンタルポピー)
Oriental poppy
(濃い赤い色のものが中心)。
(3) 黄、橙、白の「アイスランドポピー」。
→ 18世紀に北極探検隊がシベリアで
この花を発見したことから。
ポピーといえば、このアイスランド
ポピーのことを指すことが多い。
Iceland poppy, Auctic poppy
(4) 4~5月頃によく見かけるオレンジ色の花は、
「長実雛罌粟(ながみひなげし)」と呼ぶ。
いずれも英名の「ポピー」の名で親しまれる。
なお、スペインでは「アマポーラ」、
フランスでは「コクリコ」の名で呼ばれる。
・「罌粟」は「芥子」とも書く。
・「雛」は小さい、かわいいの意で、ケシの中では
小型でかわいい花であることから。
漢字の罌粟(けし)は漢名からで、
実の形が罌(もたい。液体をいれる口のつぼんだ
甕(かめ))に似ていて、
種子が粟(あわ)に似ているから。
種子は非常に小さく、そこから
「芥子粒(けしつぶ)」の言葉ができた。
・別名 「虞美人草」(ぐびじんそう)
中国歴史上の絶世の美女である虞美人に
たとえた(下記参照)。
「ポピー」
英語で「ケシ」を意味するが
日本に咲くポピーからは
アヘンの成分のモルヒネは採れないので
栽培できます。
★<古代中国のお話-「虞美人草」>
項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)の
最期の戦いのとき、項羽は愛する虞妃(ぐき)と
ともに劉邦の大軍にまわりを包囲された。
項羽は別れの宴を開いてから最後の出撃をし、
虞妃も自刃して殉じたが、
彼女のお墓にヒナゲシの美しい花が咲いた。
そのため人々はこの花を
「虞美人草(ぐびじんそう)」と呼んだ。
(悲しいお話です)
また、夏目漱石の小説に「虞美人草」がある。
漱石が新しい小説のタイトル名を決めあぐねていた
ときに、街角の花屋さんで見た「虞美人草」の名に
”おっ、いい名前♪ これにしよう”ということで
名づけた、ということらしい。
・1月23日、2月29日、3月25日の誕生花
(アイスランドポピー)
・花言葉は「慰め、いたわり、陽気で優しい、
思いやり」(アイスランドポピー)
・「ああ皐月(さつき) 仏蘭西(フランス)の野は
火の色す 君も雛罌粟(こくりこ)
われも雛罌粟(こくりこ)」 与謝野晶子
「陽(ひ)に倦(う)みて
雛罌粟(ひなげし)いよよ くれなゐに」
木下夕爾
(季節の花300より)