マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

宝塚宙組「風と共に去りぬ」

2013年12月13日 | 凰稀かなめ様
昨年「銀英伝」を観て以来気になっている宙組さんの「風共」を東京宝塚劇場で観てきました。



今日は、宝塚観劇は初めてというお友達と一緒。

楽しんでくれるかな?と少々心配。

私も宝塚版の風共は観たことがないので、すでに観たという辛口宝塚ファンの姉様に「どうでしたか?」と聞いたところ、「う~ん・・・どうかなぁ・・・なんとも言えないなぁ・・私は原作を読んだ後、映画を見てがっかりしたクチだから。」「あっ、でも娘は凄く良かったって言ってたけどね。」とのお返事が。

私にとっての風共といえば、ビビアン・リーとクラーク・ゲーブルの映画のイメージが強く、とても素敵で感動したというのに。

そんなわけで、隣の友人を気にしつつこわごわの観劇と相成りました。

前半は、姉様の仰ることがよくわかる展開。 

のっけから凰稀かなめさん(レット・バトラー)が登場しさよなら~と歌い出すし(顔小さい!足長~い!かっこ良すぎる)、これはもう映画とは別物のミュージカルと割り切って観ることにしましょう、と自分に言い聞かせる。

映画と違って展開が早いので、あっという間にスカーレットは未亡人に。ちょっとピティパット叔母様や外野がうるさすぎるし、この演出ってどうなの?・・・と思っていたのも束の間、あっという間に「風と共に去りぬ」の世界にグイグイ引き込まれてしまいました。

それくらいレットもスカーレットもメラニーもアシュレイもベルワトリングも皆さんはまり役で素晴らしい演技でした。

特にレットの凰稀かなめさん、精悍で男臭いのですがどこか品があり(レットにしては綺麗過ぎるとの声あり)とってもカッコ良かったです。

スカーレットとアシュレイの噂を聞いて嫉妬に苦しみ酒に溺れてやさぐれてる姿が、こんなに素敵な人初めてみました。母性本能をくすぐられます。メラニーに変わってよしよししてあげたい

アシュレイの悠未ひろさんもレットとは対照的な優しい紳士がピッタリの風貌で、こんなに素敵な男役さんがもう観られなくなるなんて寂しすぎます。

スカーレットは朝夏まなとさんでしたが、凛として美しいスカーレットでした。

そんなスカーレットがちょっと可愛かったのが、レットに素敵な帽子をもらって気のないふりをしながらも、レットが帰るやいなや帽子をかぶって嬉しそうにしているところ。実はレットは帰ったふりをしてこっそりスカーレットの様子を見ていたのですが。そんな二人のお茶目な様子が可愛らしかったです。

あとスカーレットがドスの利いた声で怒鳴るシーンもあり場内爆笑。

映画では無かったのが、スカーレット2の登場。

スカーレットとスカーレット2との掛け合いがとても楽しかったです。

スカーレットが本当の自分の気持ちに気づいた時彼女は消えていくのですが、この演出はとても面白いですね。

お二人の姿形も声までもそっくりでびっくりしました。

1幕最後の、タラの大地に立って誓うスカーレットの姿は、本当に感動的でした。

実咲凛音さんのメラニーは、身も心も美しい聖母のようで、ベルワトリングとのやり取りのところは泣けました。

あのアシュレイがメラニー亡き後、腑抜けになってしまうのもわかるような気がします。

乳母のマミーがレットに赤いペチコートを見せるシーンは健在で嬉しかったです。

欲を言えばもっとマミーに出て欲しかったな。

フィナーレはあっさりめでしたが、髭をとったかなめさんのそりゃあ凛々しくて美しいことと言ったら眼福です。

もちろん悠未ひろさんも。

フィナーレのエトワールは実咲凛音さんでした。素敵な歌声でした。

宙組らしいかっこ良くクールな華やかさのフィナーレが、私は大好きです。

気のせいか今日は、男性客が普段よりも多かった気がします。男子学生さんのグループも。

姉様の評判はイマイチでしたが、私も友人も大いに満足して楽しい気持ちで劇場を後にしました。

宙組の風共いいですよ

今日は湖月わたるさんが、ご観劇でした。

次回のシャル・ウィー・ダンスとナポレオンも面白そう