葉の真ん中あたりに花をつけ、夏に同じ場所に黒っぽい実をつける。みずき科。
雌雄異株で、雄株のものは花が数個付くが、雌株は1個しか咲かない。したがって写真の花は雌株ということになる。近くに雄株がないかと探したが見当たらない。
風綴り⑮<万葉の風・その二>
泊瀬風かく吹く夜は何時までか 衣片敷き吾が独り寝むよみ人しらず(巻十・2261)
神風の伊勢の国にもあらましを なにしか来けむ君もあらなくに大伯皇女(巻二・163)
風吹きて海は荒るれど明日お言はば久しかるべし君がまにまに柿本人麿(巻七・1309)
「花筏」には別の意味もあり、桜の花が散って花びらが水に帯状に浮かんで流れるさまを「筏」に見立てていうことばでもある。
季語にもなっている。花筏は茶花としてもよく利用されるという。