一念とも思える驚異の技「葉巻」の揺籃
オトシブミ科の甲虫。頭部は細長く後方がくびれる。広葉樹の葉をまるめて巣をつくり、中に産卵して地上に落とす。中の幼虫は葉を食べて成長する。(落し文の揺籃)
公然と言えないことを記して、わざと道路などに落としておく文書。らくしょ。(以上、広辞苑から抜粋)
博物誌で調べてみた。4月ごろから成虫は現われ、クリ、クヌギ、ナラ、ハンノキなどの樹の葉を巻き、「揺籃」をつくる(写真はえごの花の樹葉に巻かれたもの)。卵を一個ずつ生みつける。完成後、地面に切り落とされれ、幼虫は地面に落ちた「揺籃」の中で葉を食べて育つ。一ヵ月くらいで成虫なり出てくる。
もっと詳しく知るためにはここ「オトシブミの国」。大変参考になりました。ありがとう。
初夏の季語で「落し文」
手にしたる女人高野の落し文(清崎敏郎)
落とし文拾いて渡る思川(松尾ふみを)
女人高野=室生寺、五重塔へ続く石段脇の石楠花が見事だった。
オトシブミから室生寺に導かれた「たにし」はしばし、思い出に時間を止めた。中身はヒミツ。
匿名ブログ 落し文ほど 品格なしたにしの自戒