今日は夏至。24節気の一日です。
1年で一番昼間の時間が長い日。
この日を過ぎると本格的な夏が始まる。
里山の緑が濃くなって行きます。
ところで、「夏」をどうして「げ」と読むのでしょうか。
秘湯好きの、たにしの爺、未だ浴していませんが、
同じ読みで知っている温泉があります。
「夏油温泉」「夏油川」岩手県にあります。
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案内書によりますと、
北上市の西のはずれ、山の中に夏油(げとう)温泉がある。
850年前に発見された非常に古い温泉で、
夏油川に沿って曲がりくねった山道の最奧部。
渓谷沿いの山に囲まれた小さな温泉街。
駒ヶ岳の西郷にあるところから、古くは獄(岳)の場」とも言われているという。
「ゲトウ」という名前については、アイヌ語の「グット・オ」(崖のあるところ)からきており、
冬は豪雪のため利用できなくなるところから、「夏湯(げとう)」と言われ、
お湯が夏の日差しでユラユラと油のように見えたので、
後に「湯」が「油」になったと伝えられているとも。
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「夏(げ)」の読みをWebで探って見ると、勉強になりました。
仏教の行事から始まっている言葉、〔梵 vrika 雨期の意〕。
インドの夏は雨期で、僧がその間外出すると、
草木虫などを踏み殺すおそれがあるとして、
寺などにこもって修行した雨安居(うあんご)に始まる。
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僧侶の安居(あんご)する期間。夏安居。
僧が夏に一定期間、一か所にこもって修行すること。
元来は陰暦4月16日から7月15日までの3か月間行われ、この間を一夏(いちげ)という。
現在は主として禅宗の修行道場で行われる。夏安居(げあんご)。夏行(げぎよう)。夏籠(げごもり)。
法隆寺の四季に出ていました。
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「安居(あんご)」
安居は梵語(古代インドの文語であるサンスクリット語)の訳語で、元々は雨や 雨期を意味している。
インドもこの時期は雨期でこの期間、僧侶の外出を禁じ一定の場所に集合させ、
室内での修行や教律の研究に専念させる制を定めた。これが安居の 始まり。
これを一夏(いちげ)、夏安居(げあんご)などといい、
夏安居(げあんご)が終ると解夏(げげ)となる。
安居に入ることを結夏、結制(修行が始まるとき)といい。
終わることを解夏(げげ)という。
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【季節】夏(三夏)
【異名】夏籠(げごもり)・夏行・夏勤・雨(う)安居・結夏(けっか)・結制・一夏・夏百日
さらに「解夏」という映画もありました。
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さだまさしの同名の著書を映画化したもので、。
ベーチェット病を発症した若者が次第に視力を失っていく過程の苦悩と、
そこから立ち直っていくまでを描いた作品。
君の笑顔を瞳に焼きつけて、その日、夏が終わる。
2004年1月17日よりみゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー。
夏至、昼が一番長いといわれても、この季節は梅雨です。
曇りや雨が多く昼の長さが実感できない。