8月22日が最終日になる国立新美術館のルノアール展。
21日から始まった「読売書法展」に合わせて行ってきました。

混雑する中でのルノアール観賞は避けたくて、
最終日間近になる前に行きたかったのですが、
同居人の出品している書法展が20日からあり、
同門社中仲間の作品の撮影を兼ねて行くので、
この日まで待機させられていました。

乃木坂の国立新美術館には10時半に着きました。
大雨予報の日にも関わらず、それなりに混んでいます。
ゆっくり移動しながら十分観賞できる程合いでした。


4月末から開催されている「ルノアール展」については、
テレビ、新聞、雑誌で特集されています。
たにしの爺もNHKの特集で見ていました。


しかし、やはり現物を見て初めて知る凄さがありました。
印象派の最高傑作が集まった同展ならではの、
精緻な筆致による色彩の盛り上がりと陰影はさすがです。

今回の目玉はポスターの表紙にもなっている、
木陰での舞踏会を描いた名作で日本初公開の、
「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」です。
大きな絵です。特別コーナーが設定されていました。

たにしの爺としては、この絵より「風景画のコーナー」にあった、
「草原の坂道」が一番に惹かれました。
最も印象派の画家らしい作品で、草原の花の中を、
ピクニックに行く女性たちの輝きが素晴らしく感じました。


次に印象深く好かったのが「ピアノを弾く少女たち」でした。
「幸福の画家」と言われるルノワールの雰囲気を感じる、
見る者を優しくするの色彩に満ちた絵でした。

また今回、45年ぶりに揃って見られることで話題の2点、
「都会のダンス」「田舎のダンス」も同時に観賞できて幸いでした。
ルノワール展公式サイト

今週は上野で「ポンピドゥー・センター傑作展」、
乃木坂でオルセー美術館とオランジュリー美術館、
フランスの主要美術館の作品に触れることが出来ました。

台風が近付いています。
8月も下旬。そろそろ秋の気配も‥‥
