たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

国立新美術館・ルノアール展に行きました

2016-08-21 15:32:47 | 展覧会・美術展

8月22日が最終日になる国立新美術館のルノアール展。
21日から始まった「読売書法展」に合わせて行ってきました。



混雑する中でのルノアール観賞は避けたくて、
最終日間近になる前に行きたかったのですが、
同居人の出品している書法展が20日からあり、
同門社中仲間の作品の撮影を兼ねて行くので、
この日まで待機させられていました。



乃木坂の国立新美術館には10時半に着きました。
大雨予報の日にも関わらず、それなりに混んでいます。
ゆっくり移動しながら十分観賞できる程合いでした。

 

4月末から開催されている「ルノアール展」については、
テレビ、新聞、雑誌で特集されています。
たにしの爺もNHKの特集で見ていました。

 

しかし、やはり現物を見て初めて知る凄さがありました。
印象派の最高傑作が集まった同展ならではの、
精緻な筆致による色彩の盛り上がりと陰影はさすがです。



今回の目玉はポスターの表紙にもなっている、
木陰での舞踏会を描いた名作で日本初公開の、
「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」です。
大きな絵です。特別コーナーが設定されていました。



たにしの爺としては、この絵より「風景画のコーナー」にあった、
「草原の坂道」が一番に惹かれました。
最も印象派の画家らしい作品で、草原の花の中を、
ピクニックに行く女性たちの輝きが素晴らしく感じました。





次に印象深く好かったのが「ピアノを弾く少女たち」でした。
「幸福の画家」と言われるルノワールの雰囲気を感じる、
見る者を優しくするの色彩に満ちた絵でした。



また今回、45年ぶりに揃って見られることで話題の2点、
「都会のダンス」「田舎のダンス」も同時に観賞できて幸いでした。
ルノワール展公式サイト



今週は上野で「ポンピドゥー・センター傑作展」、
乃木坂でオルセー美術館とオランジュリー美術館、
フランスの主要美術館の作品に触れることが出来ました。



台風が近付いています。
8月も下旬。そろそろ秋の気配も‥‥