雲南、見たり聞いたり感じたり

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閑話休題・黄色い竹

2009-06-21 20:40:51 | Weblog
写真は文山州の近く、ごく最近まで近くの村とも全く交流がなく、ひっそり暮らしていたというミャオ族の村の入り口で見た竹。これ以上に太くて鮮やかな黄色い竹も、他の村で見た。多くが村のお偉いさん(長老など)の家にあったため、遠慮もあって、写真に取り忘れていた・・。

【竹にペンキ?】
 雲南の農村を旅すると、目にするのが黄色い竹だ。
最初は、あまりにわざとらしい黄色と緑のコントラストに
「竹にペンキを塗るなんて」
とあらぬ疑いまで抱いてしまったが、中国各地に存在することが調べて、わかった。

 ただ黄色い竹にも色の入り方や、その鮮やかさ、太さの違いなどで、品種が10種類以上はあるらしい。雲南で見かけるものは野生のもの、というより「庭園用、観賞用」としてより進化させたもののようだ。

 ではどこで見かけるかというと、雲南では庭園、というより、人里離れ山間をしばらく進んだ村で見ることが多かった。険しい山道を進んで、ようやく樹間が開けた、と思うと黄色い竹。もしくはカルスト地形から抜けた日当たりのよい村の入り口ににょっきり。

 そういえば、宋代より生き続ける村の親睦・古茶樹へと続く道への鍵を握る人物の家の前にも黄色い竹はあった。村長の家の前に生えていたこともある。これだけ並べれば、黄色い竹が村にとっての大事な指標らしく思われてくる。

 『中国竹類植物図志』(朱石麟・馬乃訓・傳懋毅主編、中国林業出版社、1994年)によると雲南の竹は「黄金間碧竹」(別名、挂緑竹。B.yulgaris Schrader ex Wendi)と呼ばれているらしい。広東、広西、雲南、東南アジアに分布するというこの黄色い竹が、他の地方でも同じ使われ方をされているのか、興味がある。どなたが、ご存じの方はいませんか?
コメント (4)
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