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櫛の髪飾り1

2013-10-13 16:05:05 | Weblog
                  
写真はシーサンパンナの中心都市・景洪で見かけた理髪店「印第安」。花嫁の髪も整えていた。
店名は「インディアン」と読む。中国の辞書にも乗る一般的なことば。だが、とくにインディアン風の髪型にしてくれるわけではない。
本店は昆明にあり、パークソン百貨店近くの目抜き通りほか、何店舗か店を構える。2013年現在、創業20年のヘアカット店の有名店だ。北京と変わらないパーマ、カットの腕を持つと、わりと評判が良い。
 メニューは、店頭のガラスに表示されている。
上の写真では読みにくいが「洗頭按摩」
「最新髪芸洗剪吹」(訳:最新の髪型・洗ってカットしてドライヤー)
「健康精油発膜」(オイルマッサージで頭皮と髪をマッサージ。本当に白いヘアクリームをべったりと付けてくれる:筆者注)
などが書かれている。カット代30元(約500円)から。腕利きにかかると100元以上。かなりお高い。(ホームページも持っている。)(写真は2005年撮影)


【頭を洗ってくれる店】
 温かいお湯が簡単にたっぷりとは使えず、使いやすいシャンプーもないと、髪を洗うのは大仕事です。また、髪を見栄えよくカットしてくれる技術者の歴史も、そんなに長いものではありません。そのため古来、とくに女性は細かい櫛でよくくしけずるだけの、長い髪が一般的でした。
となると、いかに髪をまとめれば、よりきれいに見えるかに感心が集まります。日本なら江戸時代に完成された文金高島田が最高峰でしょうか。いまでも結婚式でよく使われるカツラですが、地毛ならながーい髪にびん油をたっぷり塗って、結い上げるのにたくさんのこよりで仮止めまでして、数時間もかかります。
 昆明ではシャワーも普及してきたものの、商店街や、閑散とした遊園地のキップもぎり場など、様々な場所で長い黒髪の女性がたらいに湯を張って、人目を気にせず頭にシャンプーをふりかけて洗う姿をよく見かけました。
頭をマッサージしながら洗う「洗頭店」という店まで存在します。一度、私も洗ってもらいましたが、冬だというのに洗うお湯は時折、冷たくなるわ、耳の穴にまで冷たい水をたらし込まれるわ、しまいには冷風のドライヤーでゴワゴワに乾かされるわとエライ目に遭いました。
 髪切り屋の看板に「日本○○」「資生堂○○」と書かれている場合は丁寧な洗髪と技術の高さを醸したい店の景気づけとなっているようです。実際の技術とはなんの関連もないところがつらいところです。(つづく)
                  
洗頭店。こういう店は昆明のあちこちにある。ここはタイ族の女性3人で経営していた。もとはタイ式マッサージ店なのを改装して出来た店。壁には民族衣装やタイ族の神の使い、孔雀の羽でできた扇型の羽根飾りが飾られている。清潔な店。タイ族はとても清潔好きが多い。ちなみに頭を洗う台に横たわると、理科実験室の机に登っているような気分になる。
コメント
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