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写真は青稞(ハダカムギ)を壁に並べるシャングリラ付近の家の壁と、青稞を煎っている様子。これを粉にすって、チベット族の人々は「ザンパ」という名で食す。香ばしくて、固いが炒り豆の味がして、懐かしい味がした。
【青稞酒】
チベット族の多く暮らす雲南北西部のシャングリラ、徳欽あたりで愛飲されている酒に青稞酒があります。チベット族が暮らす西蔵自治区、青海省、四川省そして雲南省北部が産地です。
青稞は中国語で「チングー」と発音し、チベット語では「羌」(チアン)の文字を当てることもあります(インターネット百科事典「百度」より)。
これはハダカムギのこと。標高2000メートル以上で地味が肥えていなくても、稲作のようにライステラスを作らずとも、ただただ、山の斜面の粗放栽培のように播いて、ハダカムギを収穫まで導きます。収穫時の六月、急斜面に女性でもかごを背負って登り、ザクザクと根元から刈っていきました。とくに整地された土地ではなく、しかも滑り落ちそうな斜面、その上、高地なのでときおり、冷たい強風が吹き付けるので、労働で額に汗が出ると、それだけで冷え込みそうな重労働に見えました。
刈り取ったハダカムギは、いったん、穂を外側に向けてきれいに円形に並べ、それらを積み上げて円柱に置いて、水分を飛ばして保存しやすくしていました。また、家の壁にきれいに並べて干している家もありました。
チベット族の暮らしに青稞はかかせず、彼ら独特のバター茶に、ハダカムギをお釜で丁寧に煎って、すって粉にしたものを入れて食べるのは、大事な食事の一つとなっていました。
ハダカムギの粉が香ばしく、口の中の水分を全部吸い取ってしまいそうなところに熱々のバター茶を流し込む。簡単でおいしいシリアルを、昔から食べていたのでした。