写真上はオランダのアムステルダムの北に位置するエンクハウゼンの地元で人気のパン。香ばしいフランスパンである。おいしいのと、料理のサーブがベルギーと同じくゆっくりしているので、料理が出てくる前に食べきってしまった。写真下はベルギーのゲント大学構内の学食のパンとスープ。スープはトマトや各種スパイスが効いていて、身体も温まるし、美味。パンに
しっかりとした密度が感じられて味わい深い。ハーグのサンドイッチは、おなかが空きすぎて写真を撮る前に食べてしまった!
【正直なおいしさ】
オランダでの最初の食事は駅から徒歩1分の国立文書館の中のカフェスタンドに売られていたバゲットサンドです。白くて香りのあるバゲッドにチーズやハムなどが挟み込まれただけのシンプルなサンドが透明なビニール袋に包まれ、数個売られていました。お昼時にはなくなりそうな量だったのですぐに購入したのですが、これがおいしい。
一緒に買った淹れ立てのコーヒーも香り高く、味もすばらしい。値段はサンドとコーヒーで一人1000円ほど。
案の定、お昼時、研究者がこのロビーの一角でゆっくりと売るコーヒー屋さんに来るころにはサンドは完売。がっくりと肩を落としていました。一方、学生の研究者たちは慣れたもので、家からリンゴを一個とパンを持ち込み、コーヒーだけスタンドで買って食べていました。
たしかにガイドブックのとおりにサンドイッチのお昼にはなりましたが、チーズやハムなどがまぜものなしの本格派で、味わいぶかく、嚼めば嚼むほどうまみが口いっぱいにひろがります。
食べ物にはなにも期待していなかったので、最初の軽食に「おや、オランダ、いいぞ」と前向きな気持ちになりました。
【アムステルダムのりんご】
翌日、朝4時半に部屋でパンとリンゴをかじり、その後、いろいろと調査をして、10時頃におなかが空いたので、調査チームから離れて食べ物屋を探したときのこと。
アムステルダム駅周辺をふらふらしていると、あれ、ここはヨーロッパだよねえ、と思ってしまうほど、日本人のグループや中国、韓国(こちらのほうが多い)が密集する名所や運河クルーズの待合場所にたむろっています。
それらを横目に旧市街に入り、娘が目指したのは有名なパンケーキ屋さん。ところが有名すぎて10時という中途半端な時間でも列ができていました。
他 にないかとうろうろすると、なんとも雰囲気のいい、だが、誰もお客のいない大通りに面した薄暗がりのバーのようなお店を見つけました。
(つづく)