雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

ドイツ編3 ブレーメンの世界遺産に踏み込むには

2019-02-09 10:44:52 | Weblog

写真上は世界遺産のブレーメンの市庁舎の2階。ハンザ同盟都市として、ここで様々な話し合いや、取引が行われた。天井からはシャンデリアの他に、様々な船の模型がぶら下がっている。写真の船は鉄の大砲がいくつも着いていて、いかに海上貿易が軍と関わっていたかがわかる。この模型の船はおもにアフリカに向けて出航していた、と説明された。
写真下はその市庁舎の地下1階にあるレストラン「ブレーマー・ラーツケラー(BREMER RATSKELLER)」の入り口。その白壁に誇らしげに「since 1405」の文字が書かれている。

【600年以上の歳月を見続けた建物】
その移り変わりをじっと見つけていた市庁舎。市庁舎もローラント像とともに世界遺産に登録されています。(日本では世界遺産は、かなり広範囲な建物群などで設定されていますが、ここは爆撃を受けた地区に唯一残った、この二つの建物だけで世界遺産に登録されています。ヨーロッパとその他の地域では基準が少し違うのかもしれません。もちろん、この二つの建物の歴史的な雰囲気は圧倒的ですが。)

 内部を見学するには、専門のガイドをつけてツアーに参加しなければなりません。我々も参加したのですが、まず、11時、12時、14時、16時と日に4階ある集合時間の10分前に市庁舎の一つの入り口の鍵が開けられ、英語によるガイドツアーに参加を表明し、ガイドさんの導きによって建物内に入ります。ある程度の人数が集まるとガイドが入り口のドアに鍵をかけ、他の人が入れないようにします。それから、参加者は、その人にお金を払います。その間、たったの10分間。ネットで予約することも可能なので、その場合は先払い証明書をプリントアウトして渡します。

 それから一時間かけて丁寧に見所を説明してくれるのですが、これがなつかしの中学校の修学旅行のよう。

 写真を撮ろうと少しでも列から遅れたり、わきに逸れたりすると、ガイドさんがパンパンと手を叩いて、a明るく厳しい小学校の先生のように「そこ、勝手をしてはいけません」といって連れ戻されてしまいました。
 こちらは学生のような気がしてきます。
 
 よくみると別のガイドさんの案内で同じ部屋を動いている団体が、家人が立ち入ると注意されたエリアに踏み込んで、なにか特別なものを触らせてもらっていました。やっぱり、そこは見てよかったんじゃないの? 私たちのガイドさんもユーモアあふれる解説でおもしろくはあったのですが、ガイドさんによって規律の標準が違うというのは、悩ましい。 

 その地下の「BREMER RATSKELLER」。現在、レストランになっています。地下へと続く入り口の表示には誇らしげに「1405」年の文字が刻印されています。日本でいえば室町時代です。

 世界遺産の地下にあるレストラン。それだけでも行く価値ありなのですが、正統派のブレーメン料理も堪能できる上、もと王族の酒蔵でもあっただけに、大きな樽の横でじっくりとお酒を味わえる店でもあるのです。ビールも、もちろん、おいしい。ベルギービールとはまた違う、苦みのある、何杯でも飲み干せるような味わい。夜にはマジックショーなども開催されています。


(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする