写真は、店の名前と同じメニューのディプシログ。肉は甘めだが、混ぜられた野菜が塩辛く、真ん中のニンニクチャーハンにもしっかりと味があるので、飲み物や汁物が欲しくなる。
【「シログ」の意味】
こうなったのは必然で、あとで調べると、「シログ」。ここの店では「ZILOG」、フィリピンの一般的な綴りでは「SILOG」は、タガログ語でニンニクチャーハンを意味するシナナガグ(SINAGGAG)と卵を意味するイトログ(ITLOG)が縮まった造語なのだとか。それを知らずに頼んだのですから、このメニューかぶりは必然です。
メニュー名は、メインディッシュの名前の語尾にシログを付ければ、ともかくプレートメニューが出来上がるという次第。
例えばタプシログ(TAPZILOG)ならタパ(調理済み牛肉)にシログ、スパムシログ(SPAMZILOG)ならスパム(肉の缶詰のSPAMという米国の缶詰。沖縄物産館でも売られている)にシログ、となります。
ディプシログとして出てきたものは、豚肉をネギ、青唐辛子、ニンニクを甘いケチャップのようなもので炒めたものがメインでした。ディプは「ディップ(DIP)」は英語の浸す、という意味で、この店特製の肉のタレ漬けだったのでしょう。炭火といえばしょうゆダレ文化になじんだ身としては、この甘い味付けと、想定以上の塩味が効いた野菜の混ぜたものがなかなか驚きでした。唐辛子の辛みは一切ありません。肉を一口食べると白米が食べたくなるのに、その横にあるのは味が付いたガーリックャーハン。結果、なかなか苦戦する事態となってしまいました。ただ地元のビールには不思議とマッチする味でした。
写真は店のメニュー表。ここからでは焼き鳥だけを頼むことは不可能。焼き鳥のみに到達するには店の人と話しながら、食べたい串を指さして、値段を聞いていくしかない。