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スペインとポルトガル59 美しきポルト9 ポートワインの集積地

2022-06-19 12:41:31 | Weblog
写真は、ともにポルト川南岸域のワイナリーを囲う壁に書かれていたポルトガルタイル・アズレージョ。ドロワ川南岸域のポートワイン工場のごくごく普通の古い壁に様様なタイルが貼られていて、楽しい。

【ドロワ川南岸はポルトワイナリーの集積地】
さて、食事のあとは、旅行ガイドの地図には出ていないこのあたりを散歩することにしました(世界遺産に登録されているポルト歴史地区から外れているからのようです。)

人通りのめったにない道は、高い塀に囲われていて、塀が途切れると従業員用の門がありました。入口からは種々の花咲く木々が見え、その奥に朱色の屋根に白い壁の細長い建物がウナギの寝床のように並んでいます。

高台から望むと蛇行するドロワ川に合わせて、直角に建物が置かれていることがわかりました。区画ごとに建築主が違うのか、はたまた建てられた年代が違うのか、レンガ色の工場の屋根の色合いが微妙に違っていて、まるで気ままなパッチワークのようです。そして川から一番離れた南には銀色に光る巨大なタンクが聳えていました。

入口の看板を見ると、それはワイナリーの工場でした。ドロワ川の南側は「ポートワイン工場」の集積地だったのです。あとで調べると30以上のワイナリーが集まっていて、川から船積みしているとのことでした。

歩いていると、不思議なことに幼少期がよみがえってきました。そのころ私の住まいはしょうゆ工場に隣接した社宅でした。社宅は瀬戸内海にほど近い川沿いにあり、高い塀で囲われていて、それは播磨臨海工業地帯の一角でした。海に近い明るい陽射しと働く空間に横溢する整然とした空気と静けさ、発酵臭などがそのころの景色が、日本の田舎とポルトでは全然、違うはずなのにだぶってきたのです。

ドロワ川南岸を散策すると、ワイン工場の気配が満ちている。

しばらくのんびりと進むと、入口に設置された守衛室で若者2人が何かを訪ねて、入っていくのが見えました。もしや、と、私も守衛室に顔を出すと
「ビジター?」と聞くので、素早くうなずくと、「下へどうぞ。」と一言。


言われた通りに行くと「見学コース」と英語で書かれた看板がありました。ドンピシャ! ようやく見つけた。ワイン倉庫を見学できるぞ。

コメント
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