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2度目のロンドン⑧ ベイカー街へ

2023-10-22 11:25:51 | Weblog
写真は「ベイカーストリート」駅の地上を出たところに立っているシャーロックホームズ像。たくさんの観光客がツーショット写真を撮っていた。

【ベイカー街へ】
次に地下鉄「ノッティングヒルゲート」駅から「ベイカーストリート」駅へ。改札から地上に出ると、等身大の「シャーロックホームズ」像がお出迎え。ベイカー街といえば、シャーロックホームズなのです。
 その横に大行列がありました。行列の先はマダムタッソー館。蝋人形をみるためにこんなに並ぶんだ、と驚くとともに、学生時代の記憶がよみがえってきました。

 30年ほど前、予備知識なしで迷い込んだベイカー街。そのときもマダムタッソー館はたしかにありました。けれども行列はなく、ひっそりとしていて不気味さ倍増。近くには2階のオフィスから通りに突き出るように横顔にパイプをくゆらせたシャーロックホームズのシルエットの透かし彫りのプレートが、これまたひっそりとかかっていました。
 1階入り口の階段脇に貼られた金の小さなプレートには「シャーロキアン協会」の文字。痕跡はただそれだけ。博物館的なものは、とくに見当たりません。
 シャーロックホームズ関連を探しにベイカー街に赴いたのでプレートに満足はしたものの、他にみるべきものはなく、ちょっと残念に思ったものです。

でもよく考えると、そもそもシャーロックホームズは架空の存在だし、下宿先の「ベイカー街221B」だって、書かれた当時、番地は85までしかなかった架空の住所なのです。実地にあろうはずはない。

 ところが、現代では地下鉄の地上に出れば、彼の銅像、さらにマダムタッソー館の先には「シャーロックホームズ博物館」(※)が世界中の観光客を集めていて、長蛇の列でした。

「シャーロックホームズ博物館」前。

 さらに、その横に「ビートルズハウス」なるものがあり、日本人客が多いのか、日本人の売り子が日本語を話しながら、ビートルズグッズを並べていました(https://beatlesstorelondon.co.uk/ 住所:231/233 Baker St. London, NW1 6XE) なかは原宿のアイドルショップのようなつくりで、ビートルズの顔ばかりがにぎやかに並んでいました。

さて、小学生の時にシャーロックホームズに出会って以来、繰り返し読み、各種映像でも慣れ親しんできた名探偵の博物館。架空とは知りつつも、長蛇の列に並ぶことにしました。
                         (つづく)

※シャーロックホームズ博物館(Sherlock Holmes Museum)のホームページに設立年が1990年とありました。さらにウィキペディアの『ベイカー街221B』の項目に「実業家ジョン・アイディアンツが同地のビルを1990年1月に買収し、5月に博物館をオープンした」と書かれています。その注を見ると、

「オープン前、イギリス最大のシャーロキアン団体、ロンドン・シャーロック・ホームズ会から金儲け主義の施設と批判された。
  - 田中喜芳『シャーロッキアンの優雅な週末 ホームズ学はやめられない』中央公論社、1998年、17–18頁」

 とあります。私が赴いたのが1990年9月初頭。そのころにこの博物館は設立されてはいたはずですが、当時、そちらより、シャーロキアン団体のプレートのほうがまだ目立っていたのかもしれません。少なくとも現在のような賑わいは博物館にはありませんでした。
参考:



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