とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

新春のCOOLJAPAN(NHK)は、「縁起」がテーマ。

2009-01-08 21:44:32 | 呟き
昨日の放送を今日見たのだが、新春第1回目は「縁起」がテーマだった。とかく縁起にこだわる日本人。大晦日には年越し蕎麦を食べ、正月にはお屠蘇を飲み、おせち料理を食べ、鏡餅を飾り、初詣に出かける。お守り、盛り塩、道順、方角・・・あらゆるところで縁起を担ぐ日本人は外国人の目にどう映るのか?ということでこれも結構面白かった。

この番組は、日本人の自分が結構知らないことがあらためて取り上げられているので意外と勉強になる。まず最初に取り上げられたのはおせち料理の重箱だった。何段にも重ねられた箱の中には縁起のいいとされる食べ物が美しく配置されている。それはそれで縁起がいいのはわかるのだが、一つだけ空の重箱があってその意味が初めてわかった。空の箱にはこれから一杯福を詰め込みましょうという意味から空にしてあるのだそうだ。こんなこと知らなかった。

また、受験生が合格祈願にお守りや縁起がいいとされる小物やお菓子を飾っている様子等は、外国人からはいろんな意見が出ていたが、受験生が縁起物だけに頼らず、みんなの後押しがわかってもっと頑張ろうという気持ちにさせてもらっているという話しを聞いて、概ね理解を得ていたようだ。縁起物のお菓子には『ポッキー』『カール』『キットカット』などのお菓子が吉報(ポッキーを逆さに読む)、試験にうカール、きっと勝つなどと例えられているのも面白かった。試験前にはカツを食べるというのは定番ですね。

何かを見たとき縁起がいいものと縁起が悪いものについての話では、四葉のクローバーが縁起がいいものとして世界共通だというのは興味深かった。縁起が悪いものは日本では霊柩車、外国では黒猫など。ガーナでは鳥の糞が頭に落ちるとすごくいいこととされている話はびっくり。

最後は日本の落語の世界での縁起担ぎの話があったが、これも結構知らなかったことが多い。落語の開始を知らせる一番太鼓は『お客がドンと来い』という思いで叩いているのだが、最後に撥を『入』という形で止めるというのは知らなかった。お客が一杯入って欲しいという縁起担ぎだ。他には出演者の表を最後の人の側をあげて貼るのは最後まで盛り上がっていこうという縁起担ぎ、座布団の向きはお客さん側には縫目が無いほうを向けるというのはお客さんとの縁を切らないという縁起担ぎなのだそうだ。他にもいろいろあるのだが落語家は特にいろんな縁起を担ぐようである。なかなか面白く雑学の勉強になる。