とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

オバマ氏大統領就任

2009-01-21 19:10:55 | ニュース
米国史上初の黒人大統領が誕生した。歴史的な転換点に立ち会おうとする200万人もの人々が続々とワシントンに集まり人で埋め尽くされたそうである。数年前のドラマ「24」でも初の黒人大統領が誕生したストーリーがあった。ドラマだからありなのかと思っていたが、こんなにも早く現実のものになるとは思ってもいなかった。自由の国アメリカといえど、長い間黒人やアジア人には差別があったことを考えれば、まさに歴史的な出来事といえるだろう。

今年は奴隷解放を宣言したリンカーンの生誕200周年にあたる。オバマ陣営のイメージ戦略の背景には、節目の年に黒人初の米大統領が就任するという歴史的意義を強調する狙いがある。就任式ではリンカーンが就任式(1861年)で実際に使った聖書の上で宣誓を行ったそうである。そして、側近もリンカーンに倣いライバルや宿敵をあえて閣僚にすえる等大人の対応をしている。

また、演説では「イエス・ウィ・キャン(そうだ、私たちはできる)」「チェンジ(改革)」「試練の中で希望を抱き続ける」等の名言を説き人々を魅了してきている。オバマ氏の演説はその内容も素晴らしいが、声も張りがあり人々の心に訴えかけてくる。これほどの演説を日本の政治家でできる人はいるのだろうか?いいや、まったく思いつかない。オバマ氏の演説原稿もライターがいるのだろうと思うが、メモに頼ることなく自分の言葉として喋っている。こういう人が日本のリーダーにも登場してくれたら本当にいいのにと思うばかりだ。

昨日、今日はオバマ大統領の話題でテレビ、ラジオ、新聞等いろんな報道がなされているがそのなかで特に感動したのは、2人の娘にあてた手紙の話だ。手紙は、オバマ家を取り巻く状況が一変した選挙戦の2年間に触れ「なぜ家族をこの旅に連れ出したかを話そう」と始まる。「若いころは自分のことだけ考えていたが、君たちが生まれてからは、2人を幸せにできなければ自分の人生など無意味だと分かった」として「君たちだけでなく、この国のすべての子どもにわたしが望むことのために出馬した」と記している。世界のリーダーの中でこのような思いを持ってリーダーになっている人はいるのだろうか?話しを聞いて目頭が熱くなった。今のことではなく小さな子供たちの将来を見据え政治を変えていこうという思いは素晴らしい。アメリカから世界の流れをチェンジしていく事を日本人としても大いに期待したい。