とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

トヨタとホンダが新型ハイブリッド車を発表

2009-01-14 23:36:46 | 
先日、アメリカのデトロイトモーターショー09でトヨタとホンダがそれぞれ新型のハイブリッド車の発表を行った。冷え切った世界の自動車業界の中、アメリカのビッグ3もモーターショーは寂しい展示内容になったようであるが、トヨタとホンダのハイブリッド車の展示だけは注目を浴びたようである。


トヨタは、新型『プリウス』を初公開した。ハイブリッドシステムはコンポーネントの約90%を新規開発。エンジンも1.5リットルから1.8リットルとなり、高速走行時の燃費が引き上げられている。モーターも性能アップし、ニッケル水素バッテリーを搭載。エンジンとモーターを合わせた出力は、2.4リットルガソリンエンジン並みになったそうである。

米国仕様の燃費は21.25km/リットル。現行の19.55km/リットルに対して、約9%の燃費向上を果たしトランスミッションはCVT、駆動方式はFFである。また、新型は3つの走行モードを持つ。「EVドライブモード」はモーターだけで走行し、ゼロエミッションを実現。「パワーモード」はスポーティなエンジン特性となり、「エコモード」では燃費志向の走りとなる。また、オプションながら屋根にソーラーパネルを取り付けエアコンの電力を全て賄うこともできるようである。価格は旧型(約233万円~)と同程度にとどめ、日本では5月中旬に発売する。


ホンダは、新型「インサイト」を初公開した。排気量は1.3リットル、ボディー形状は5ドアハッチバックで5人乗り。ボディーサイズは全長172.3×全幅66.7×全高56.2インチ(4376×1694×1427mm)と5ナンバー枠に収まる大きさで、現行プリウスより約70mm短く、幅は約30mmスリムだ。気になる燃費は日本式の燃費表記に換算すると、それぞれ18km/L前後(グレードによって異なる)。トヨタ プリウスと比べると新型インサイトがやや劣る。北米での価格は未発表だが、日本では「200万円を切る価格からの設定を目指している」と、2008年末の社長会見で福井威夫社長がコメントしている。現行プリウスは最廉価グレードでも233万1000円だから、かなりの価格的アドバンテージを持つことになる。

新型インサイトは、ドライバーの低燃費運転を支援する「エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム」を搭載するのも特徴だ。特に燃費運転の採点をする「ティーチング機能」はドライバーがゲーム感覚で、より低燃費な運転を習得してもらおうという試みで面白そうだ。日本での発売は2月になるようである。

プリウスもインサイトも似たような形だ。空気抵抗を極力減らして燃費を向上させるようにデザインしていくと行き着く形は同じになってしまったようである。いずれにせよ、化石燃料を使って車を動かす時代から電気モーターで動く車の時代へと変わっていく過渡期になってきているのだろう。これから数年はハイブリッド車の時代が続き、いずれ電気自動車や燃料電池車の時代になって行くものと思われる。

そして、今年4月からの自動車税制の改正大綱が決まったようで、最終決定であれば、ハイブリッド車などの自動車重量税と自動車取得税を3年間(重量税は2009年4月1日 - 2012年4月30日、取得税は2009年4月1日 - 2012年3月31日)免除・軽減される。免除・軽減措置は自動車の環境性能に応じて3段階とされ、最も環境性能がよいハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、天然ガス自動車、クリーンディーゼル乗用車といった次世代自動車については、適用期間内の新車購入時に重量税と取得税が免除されるほか、初回車検時の重量税が免税となる。これからハイブリッド車を購入するなら4月以降が狙い目である。また、すでにハイブリッド車を持っている場合でも車検時の重量税の免除や年1回の自動車税が軽減されるので恩恵はあるようだ。