(世界ランクシリーズ その3 2020年版)
(5年連続して順位を上げる中国!)
5.2016~2020年の順位の推移
(表http://rank.maeda1.jp/3-T02.pdf参照)
(図http://rank.maeda1.jp/3-G02.pdf参照)
2016年から2020年までの5年間のビジネス環境世界ランク1位は2016年がシンガポールであり、その後2017年から2020年までニュージーランドである。米国は5年間の世界順位が6~8位と安定してトップクラスを占めている。韓国は5年間を通じて世界4位または5位であり、米国をしのいでいる。
次に日本、中国及び中東5か国(UAE、トルコ、イスラエル、サウジアラビア及びエジプト)の総合評価世界順位の推移を追ってみると、日本は2016年に世界29位であり、比較した7か国の中では最も高い評価を得ていた。しかし翌年にはUAEに追い抜かれ、世界34位にとどまり、その後も低落傾向を続け2019年には世界39位まで転落している。今回は5年前と同じ世界29位に戻っているが、その間に中国が激しく追い上げ、またトルコ、イスラエルの2か国も毎年順位を上げた結果、これら3か国は今や日本に追いつく勢いである。
2017年に日本を追い抜いたUAEはその後も毎年ランクを上げ2019年には世界11位までアップしトップ・テン入り目前であった。しかし今回はやや後退し世界16位である。
2016年に世界90位であった中国はその後、78位(‘17、18年)→46位(‘19年)→31位(’20年)と5年間連続して順位を大きくあげ日本に追いついている。イスラエルは2016年から18年まで世界50位台にとどまっていたが、2019年には世界49位、今回は世界35位と弾みがついた感がある。
トルコは2016年の55位から翌17年には69位まで下がった。しかしその後は60位(‘18年)→43位(‘19年)→33位(‘20年)と大きく前進し、中国、イスラエルと共に日本を追いかけている。
サウジアラビアはトルコと同じように2017年に一端ランクをさげている。その後2019年まで停滞を続けたが、今回は前年の92位から一挙に62位に大幅アップしている。本調査の目的はBusiness Regulationの比較であり、同国のビジネス関連の規定や手続きが昨年以降大幅に改善したと評価されたことになる。
エジプトの2016年の世界ランクは131位であった・同国はその後3年間は120位台に低迷していたが、2018年の128位を底に最近は120位(‘19年)→114位(‘20年)と連続して順位を上げている。
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