(世界ランクシリーズ その6 2019年版)
国連などの国際機関あるいは世界の著名な研究機関により各国の経済・社会に関するランク付け調査が行われている。これらの調査について日米中など世界の主要国及びトルコ、エジプト、イランなど中東の主要国のランクを取り上げて解説するのが「世界ランクシリーズ」である。
第6回のランキングは汚職追放を目指す世界のNPO法人Transparency International(略称:TI、本部ベルリン)が毎年発表している「Corruption Perception Index(腐敗認識指数)」についてMENA諸国をとりあげて比較しました。
* ホームページ
TI本部: http://www.transparency.org/
日本支部: http://www.ti-j.org/
1.「Corruption Perception Index (腐敗認識指数)」について
Corruption Perception Index(CPI, 腐敗認識指数)は、公務員と政治家がどの程度腐敗しているか、その度合いを国際比較し、国別にランキングしたものである。ベルリンに本部のあるNPO法人Transparency International(TI)が手がけており、日本にはその支部「NPO法人トランスペアレンシー・ジャパン」がある。
CPIは1995年に第一回の指数を発表、今年で22回目である。調査当初は対象国が41カ国、調査内容も7種類と小規模であったため、各国からは調査結果に対する不満が出たが、回を重ねるに従い内容の信頼性も高まり今回の対象国は180か国である。そのうちMENA地域の対象国はパレスチナ自治政府を除く19か国である。
評価は各国の実業家或いは分析専門家など実務で腐敗の現場に直面している人々の経験や認識に基づくアンケートを統計処理したものであり、CPIは0から100までのスコアで国を採点している。0点は最も腐敗していると考えられる国を、100点は最も透明性が高い国であることを示している。
(続く)
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