4. 経済・金融連携
(中央アジアの小型版EU!)
4-6. ECO(経済協力機構)
Economic Cooperation Organization (ECO, 経済協力機構)は中東及び中央アジアの非アラブ・イスラム諸国で構成された組織である。1985年にトルコ、イラン、パキスタンの3カ国によって設立された。その後1991年のソ連邦崩壊に伴い独立したウズベキスタン、カザフスタンなど中央アジア5カ国及びカフカス地方のアゼルバイジャンが加盟し、さらに共産主義を廃止したアフガニスタンが加わり、現在加盟国数は10カ国である。
加盟国のすべてはイスラムを国教あるいは国教に準ずるものとしており、ECOはOIC(イスラム諸国会議機構、本稿7参照)にオブザーバ参加している。2003年にはECO貿易協定(ECOTA)締結により相互の関税が引き下げられ、また2005年には創設メンバーのトルコ、イラン、パキスタン3カ国が経済協力機構通商開発銀行を設立している。
本部はイランのテヘランにあり、経済局はトルコ、科学局はパキスタン、文化局はイランに分割設置されている。
(続く)
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