石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

当面続く化石エネルギーの時代:五大国際石油企業業績速報シリーズ(5)

2024-02-18 | 海外・国内石油企業の業績

I. 5社の2023年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)業績概要(続き)

以下の各表参照。

表A:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20A.pdf (利益、売上、設備投資)

表B:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20B.pdf (キャッシュフロー)

表C:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20C.pdf (石油・ガス生産量)

 

(売り上げは五社で最少だが利益率はトップ!)

5.Chevron[1]

*同社ホームページ:

https://www.chevron.com/newsroom/2024/q1/chevron-reports-4q-2023-results

 

(1)売上高

 Chevronの2023年10-12月の売上高は489億ドルであり、また通年売上高は1,969億ドルであった。前年同期比ではそれぞれ▲10%及び▲17%の減収である。

 

(2)利益

 10-12月期は23億ドル、通年では214億ドルの利益であった。前年同期比ではそれぞれ▲4割及び6割の減益である。

 

(3)売上高利益率

 通年ベースの売上高利益率は、11%であり、5社の中では最も高い。

 

(4)設備・探鉱投資)

 2023年の年間の設備・探鉱投資額は158億ドルであり、これは2022年比で32%増である。

 

(5)キャッシュフロー

Chevronの2023年の年間営業キャッシュフローは356億ドルであった。これに対して投資キャッシュフロー及び財務キャッシュフローはそれぞれ▲152億ドル、▲301億ドルであった。(なお年末のキャッシュフロー残高は開示されていない。)

 

(6)石油・ガス生産量

 昨年のChevronの石油生産量は日量平均1,830千B/Dであり、前年比7%増であった。天然ガスは日量平均7,744mmcfdで前年ほぼ横ばいである。

 石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で3,120千B/Dとなり、2022年比4%増である。

 

 (続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行

 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

        Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

        E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

[1] Chevronの売上、利益、設備投資及びキャッシュフローは決算資料の下記項目による。

売上:Sales and other operating revenues

利益:Net income

設備投資:

営業キャッシュフロー:Net cash provided by Operating Activities, Summerrized Statement of Cash Flow (Preliminary)

投資キャッシュフロー:Net cash Used for Investing Activities, Summerrized Statement of Cash Flow (Preliminary)

財務キャッシュフロー:Net cash provided by (Used for) Financing Activities, Summerrized Statement of Cash Flow (Preliminary)

年末キャッシュフロー残高:(n.a.)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石油と中東のニュース(2月17日) | トップ |  見果てぬ平和 ― 中東の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外・国内石油企業の業績」カテゴリの最新記事