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http://mylibrary.maeda1.jp/0547WorldRank4.pdf
(世界ランクシリーズ その4 2020年版)
2.世界と中東主要国の人間開発指数(続き)
(改善著しい中国、下落したサウジアラビア!)
2-2 1990~2019年のHDI指数の推移(図http://rank.maeda1.jp/4-G01.pdf )
世界トップのノルウェーと日本、中国及びUAE、サウジアラビア、イランの中東3カ国に全世界平均、アラブ諸国平均それぞれの開発指数について1990年から2019年までの推移を追ってみる。
ノルウェーのHDIは1990年ですでに高々度開発国(VHHD)であり、2000年にはHDIが0.900を超え、2019年のHDIは0.957に達している。日本も1990年の指数は 0.818であり、VHHDに入っており、2010年代前半に0.900を超えて2019年は0.919となっている。
UAEとサウジアラビアを比べると、1990年のHDIはそれぞれ0.723及び0.697であり、UAEはすでに高度人間開発(HHD)段階に達していた。サウジアラビアは1990年段階では未だ中位度開発(MHD)に留まっていたが、1990年代中にHHDに仲間入りし、2010年には両国ともVHHDグループになっている。2015年以降、UAEは順調にアップしているが、一方サウジアラビアはダウンしている。サウジアラビアの2019年のIndexは0.854であり、ここで取り上げた国・地域の中では唯一指数が悪化している。
イランと中国のHDIは1990年から2010年までの20年間で大幅に改善されている。イランの1990年のHDIは0.565であり世界平均を下回っていたが、2000年には世界平均を上回る指数(0.658)に達した。同国は2000年代に0.700を突破してHHDグループに入り、2019年には0.783であった。中国のHDIはイランよりも低く、1990年は0.499とアラブ諸国の平均(0.556)すら下回っていた。しかしその後急激に上昇、2000年代に世界平均を追い抜き、2010年代前半に高度開発国(HHD)グループに入った。その後も毎年指数は改善され2019年のHDIは0.761である。
(続く)
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