たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

紀伊半島の旅(その6) 高野山、金剛峰寺から棚田百選「蘭島」そして白崎海岸へ

2016年04月01日 | 
続く

慈尊院を後にいよいよ高野山へと向かいました





より高く、より険しい場所に霊験ありでしょうか

空海(弘法大師)は諸国巡歴の途次、弘仁7年この地を発見したそうです

慈尊院に有りましたが空海を此処に案内したのは二匹の犬だったと言われます

その為か今でも犬は大事にされているのだとか

その犬とは紀州犬をさすのでしょうかね




ご存知の通り高野山は絶対女人禁制の山で

その禁制が解かれたのは明治5年だそうです

女性が不浄なものとして見られていた時代(冗談じゃないわよ)が有った訳ですが

これは男性ばかりの行場に女性が入ったら行の妨げとなり

特に若い修行僧にとっては折角、捨てた煩悩に惑わされる事でしょう

実際のところは、そんな事ではないでしょうか

いずれにしても今は車で苦も無く登山し女性も大手を振って参拝できる時代になった訳です

そうですよ、その迷いに打ち勝つ事こそ修行の道なり・・・ですよね






山中には幾つもの伽藍が点在しています

これもその一つで有ります御影堂

その前で親子が盛んに何かを探しておりました

最初コンタクトレンズを落して、それを探しているのかしらと思いましたが聞いてみますと

此処にしかない三鈷の松を探しているのだとか

通常、松の葉は二本ですが稀に三本の葉が混じっているのだそうです

これを見つけ持っていると幸運が訪れるとかで目の色を変えて親子は探していましたが

古の貴族たちも土産にしたと言う珍しい物で有る事は確かです








此処から伽藍や大塔を見ながら10分ほど歩きますと真言宗総本山・金剛峰寺です

参道の両側の水桶が珍しい光景ですね




816年、空海によって開かれたこの寺は見るからに、その格調の高さが伺えます

そして玄関の上に施された建物を守る龍の彫刻は一瞬、息を飲む迫力が有りました




帰路は途中から朱塗りの橋を渡って駐車場に戻り次は、この旅で楽しみにしている蘭島へと向かいます










この蘭島の棚田はブログ名、金剛忍者が教えて下さいました

まるで扇の様な、貝の様な形状が有田川の河川敷に作られたのは

先人の狭い土地の有効利用によるものなのでしょうか

棚田を見る季節としては中途半端な3月ですが

それよりも何よりも大小54枚の水田と、この形状

陽は山に隠れつつ有りましたが私達は夢中でシャッターを切り続けておりました

因みにこの棚田が美しい日本の村・景観百選のコンテストで農林水産大臣賞に

選定された事は頷けます

素晴らしい物を紹介して下さった金剛忍者さん、改めて有難うございました


この赤いミツマタの花は駐車場近くの民家に咲いていたオマケの写真

追、棚田近くに道の駅が有り当初は此処で泊まる予定でしたが

もう少し行けるかもしれないとパス、先を急ぎます






狭い山道は心もと有りませんでしたが途中、有田川の水の色に魅せられた私達は

車を路肩に停めその美しさを堪能する事に

山の影から川面を僅かな陽光が射す撮影にはギリギリの時間帯

滑りこみセーフ!!


白崎海岸に着いた時には陽も暮れ頼りない残照が消えかかる時でした

入れたナビは大分手前で「目的地に着きました、ルートナビを終了します」ですって

「ちょ、ちょっと待って!周りに道の駅らしき建物は何処にも有りませんよ」

ちょうど漁師さんが5・6人、集まっておりましたので尋ねますと

「道の駅はこの道を更に進みトンネルを潜った先、でも終了しているかもしれねえよ」

「エッ?食堂?この近くには食堂なんて何処にも無いよ

来る時にコンビニが有ったろ!

そこしか無いなぁ」

仕方なくコンビニまで戻る事にした訳ですが、その途中「ラーメン」の看板をミッケ

なんだ、有るんじゃない




食堂に居合わせたご婦人と会話が進み明日訪れる興国寺の情報が頂けたのは幸いでした

記念にと写真をと言いますと(勿論、ブログアップも)

「ここは一寸、目に付きにくい場所なので是非、宣伝して!」と食堂の奥さんも加わっての一枚となりました

お互い一期一会の出会い

土地の人の言葉が聞けるのは嬉しいものです

思えば今日だけで何キロ走ったのでしょう

ここ白崎海岸が二日目の夜となりました

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コメント (15)
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