たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

(1)草津白根山(渋峠から芳ヶ平)

2017年07月14日 | 登山
漸く草津白根の火山活動のレベルが下がり

白根山に踏み入る事が出来るようになりました

okeiさんの芳ヶ平の一言に刺激を受けた私、この時期はさぞかし涼しかろうと

お花の宝庫「芳ヶ平湿原」へ行って参りました

此処は白根山の火山活動により形成された湿地群で

2015年5月ラムサール条約に登録されました

入山口はチャツボミゴケ公園、草津温泉、白根山、渋峠の4コースが有りますが

私達が選んだのは標高差は厳しくも最短距離で行ける渋峠です




日本一高所に有る国道地点を過ぎその先の渋峠に車を置き

いよいよ登山、開始

が、ちょっと勝手が違い標高差339Mをひたすら下るのです


大小の石が散らばり、うっかり余所見をしようものなら

足を挫きかねない非常に歩きにくい道を慎重に下ります


(ミツバオーレン)


(タンポポ)

  



(イワカガミ)


(ショウジョウバカマ)

此処は花の宝庫と言われますが次々に現れる山野草に足が前に進みません




(ツマトリソウ)






(アカモノ)




(ゴゼンタチバナ)


(ツガザクラ)

イワカガミやツマトリソウが帯となって咲く中

別の花を見ればまた足を止め、涼風が吹けば体全体で受け止め・・・

もう時間なんて気にする必要はないですね


(カラマツソウ)


(オオカメノキ)


(コメツガの実?)


(シラネニンジン)・・・じゃないよね


(マイヅルソウ)

この花を見つけて「確か鳥に関係している名だったが、はて?」

なかなか思い出せません

「マイヅルソウ」と分ったのは、それから30分後でした

最近、頓にこんな事が増えている私です




傾斜が緩んで来たと思っているとヒョッコリダマシ平に着きました

此処は渋峠から芳ヶ平のちょうど中間点

コースタイムは30分と有りましたが花の多さに

何と1時間10分を要しておりました

「スキーヤーが此処を芳ヶ平と間違え危険なガラン沢方面に

下ってしまい、しばしば遭難が発生した事から付けられた名称」なのだとか


一面の笹原の中、少しの間、平坦な道が続きます


しかし、それに喜んではいられません

芳ヶ平目指して急下降の始まりです

今日の様な天気の日には快適な木の階段も一たび雨が降れば

足を滑らせるトレッカーも居るでしょうし

階段の下は80㎝位の溝になっていますので危険です

特に雪解けの頃は要注意個所でしょう

笹が途切れ木々が頭上を覆う様になると見るべき花も少なくなり

ただ黙々と下る事のみに集中

すると


白根山が! 芳ヶ平の一角が! 突然、目に飛び込んで来ました

白根山のちょうど裏側、幾筋もの噴煙が見てとれます


更に下ると湿原に一筋の木道も見えてきました

荒涼とした白根山とは対照的に何と伸びやかで緑豊かなのでしょう






湿地帯はもう目前

傍らに咲く(ヒオウギアヤメ)が気持ちの高ぶりを鎮めるかのように

私達を引き止め沢を渡る風に揺らいでいました


木道の掛け直し作業が進んでいる中、さぁいよいよです



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