たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

北陸の旅 「皿ソバの城下町 出石」

2019年11月18日 | 

4日目 (3)

 

出石と言えば皿ソバ

時刻はちょうど12時です

国道沿いに有った一日200円(缶の中に勝手に入れるだけ)の駐車場に車を預け

最初に目についた五万石屋さんで昼食としました

この小皿に少しずつ盛り付けた独特のこのお蕎麦  のど越しよく歯ごたえ十分

旅に出る前から密かに楽しみにしていたのが出石の皿ソバだったのです

そもそも、この皿ソバが何故、出石の名物になったか

宝永3年(1706)の国替えの際、新しい出石藩主が信州から

蕎麦職人を連れてきた事がはじまりなのだそうです

ふと壁に目をやりますと隣り町で生まれたと言う登山家・植村直己さんの写真と色紙が掛けられておりました

このお店がお気に入りだった様ですね

右の建物は芝居小屋永楽館です

 

   

                   化粧部屋                       講釈師 見て来た様な嘘を付き・・・・・・・・・

 

   

明治34年に開館したこの芝居小屋は

今年の春、訪れた四国の内子座と同じく出石娯楽の一端を担っていたのでしょう

内子座と説明が同じになりますので省きますが

時間がゆったりと流れる明治の良き時代が偲ばれますね

ここは ご家老様のお屋敷です

建物は一見、平屋に見えますが実は急襲に備えて作られた隠し二階があるそうですよ

   

 人力車(15分コース1000円、 一周コース2000円)                    貸しミニカー

 

 

 

 

上の説明に寄れば本丸、二の丸には広壮な御殿を建て渡り廊下で連結させていたとあります

版籍奉還が良かったのか悪かったのか・・古い幕藩体制からの脱却とは言え勿体ない事をしてくれたものです

今は本丸を支えた石垣と池が残るばかり

   

 城跡の脇に朱色の鳥居が並んでおります

上には有子山稲荷神社が在り城の鎮守として築城以来、城の守り神として祀られて来ました

でも国の政策には鎮守様とは言え力が及ばなかった様ですね

 丹波地方と言えば黒豆は特産ですね

今、ソフトクリームに特産を練り込むのは当たり前の時代ですが

煎餅や甘納豆、ジュース 黒豆カステラとその数は多彩でしたよ

 

 

 さて最後になりました

この町のシンボルとも言うべき辰鼓楼

 廃城となった出石城大手門の石垣を利用して建てられ明治の頃は1時間毎に太鼓で時を告げていたそうです

今は時計に変わっておりますが、これは明治14年に藩医池口氏の寄付によるものだとか(3代目)

世は移り令和の時代となりましたが

ここには城下町として栄えた出石の良き時代が宿っている様なそんな印象を持ちました