8日目 (2)
伊吹山を辞して次に向かった場所は竹人形の故郷でした
急ぐ旅でも無いのですが、あわよくば「あわら温泉」で一浴も悪くないと
ここは高速道路を利用する事にしました
2mは有ったでしょうか、勧進帳と題された弁慶像が工房と展示館への入り口で迎えてくれました
大雑把な作りですがそれが力強さを出しております
昔は知る人ぞ知る竹人形だった様ですが水上勉が執筆した「越前竹人形」が映画化され
一躍、注目される様になりました
展示館には能や歌舞伎などを題材に真竹、孟宗竹等を用い竹の材質を見事に活かした作品が
所狭しと並べて有りました
髪に注目してみて下さい
真竹を0・2mm以下に割きしなやかさを表現するという驚きの技術です
工房へと続く道
この「平安」は購入しようかどうしようか迷いに迷った作品です
諦めたのは頭部が木を使用していた事でした
そして選んだのが次の2点「月夜」と「紫式部」です
人形と言う物は幾つになっても嬉しいものです
上の作品は作家さんの作で百数十年以上に亘っていろりの煙で燻された煤竹が使用されており
その品の良さに魅かれ高価では有りましたが手元に置く事に致しました
夢中で観賞しておりましたので館内を出た時には大分、日も傾いておりました
さっそく芦原温泉に電話を入れてみますと二軒目でヒット
お宿は「美松」
夕食抜きですが善は急げ、あわらへと車を走らせました