たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

四国旅(4/12-2) 中津渓谷

2019年05月12日 | 

   

にこ淵の興奮を抱えたまま私達はRヨサク街道をひた走り中津渓谷を目指します

山肌の桜を愛で 何の木なのでしょう、モワモワとした木が妙に気になる山間の道はまるで

絵の世界に居る様です

珍百景と言えるかな! トンネルの上に民家が在ります

 

仁淀は茶の産地なのでしょうか こうした景色が至る所に広がります

この様に何気ない風景が車窓に流れる度に 「車 停めて!」と言っては

「後続車が居るんだぞ  カーブしている所で停める訳にはいかない」と何度、雄さんに叱られた事か

それでも言い続け最後には無視される結果になってしまいました

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中津渓谷に着いたのは12時になろうと言う頃でした

 入口の土産屋で昼食を済ませ渓谷に歩を入れます

    

 

ツバキとアザミが咲き仁淀川には鯉が気持ち良さそうに

こんな美しい川ですもの鯉も空でなく水の中で泳ぎたくもなるでしょう

仁淀川は全国の一級河川の水質ランキングで1位となり今でも、その地位をキープし続けているのだとか

一時、四万十川が人気を博しましたが今は仁淀川に矛先が向けられた様ですね

四万十川と言えば数十年前、友人(男性4名)が一泊二日の行程で四万十川へ行くと言うので

無茶じゃないの!と言いましたが友人は決行しました

行って来た後の精気を失くした顔

若気の至りとは言えない無謀さに暫くお笑い種になったものでした

欄干の無いコンクリートの橋の下は積み重なる石、水底までちょっと有ります

バランスを崩さぬよう慎重に

 

小滝が連続する中、七福神の石仏を拾いながら・・・

流れにカメラを向けながら・・・

そして渓谷のクライマックス 雨竜の滝にやって参りました

 

 虹が

落差20m、勢いよく岩間から流れ出るこの水を「竜吐水」と呼ぶそうです

納得できますね

    

  

仁淀川のセブンスター・七福神

 

 


四国旅(4-1) 碧の秘境「にこ淵」

2019年05月11日 | 

(4月12日)

 

   

 「大杉」からR439を西に50分ほど走った所に道の駅「土佐さめうら」が在りました

この日はここで寝る事に致します

利用はしませんでしたが8分100円のシャワー室が付いておりました(清潔)

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開けて4月12日、天気は上々

周りを低い山が囲んではいるが閉塞感は無くピンクや白、萌木色の織りなす山肌が

気持ちをリラックスさせてくれる朝でした

そう思うのは何処か群馬の南牧村に似ていたせいもあるのでしょうか

コーヒーを沸かし昨日スーパーで購入したパンで朝食を取りながら店頭に置いてあったパンフで

今日の行程を検討しておりますと近くににこ淵と言う美しい淵が在るのを見つけ出しました

今日の予定は中津渓谷でしたが、その前に寄ってからでも問題は無いでしょう

話が決まれば善は急げ

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R439から約30k地点で右折しR194に入ります

ナビでは検索できず→「ほどの」の標識(何故か“にこ淵”を示す標識は無し)→狭い山道→にこ淵

 

説明版に在った通りの急階段、腰が引けてますねぇ また笑われてしまいそう

でも写真では解りにくいかもしれませんが真下に下りる様な階段なのです

 

アルミの階段に変わった辺りから、その全容が見えて参りました

先客の乙女二人がポーズをとり記念の撮影中ですよ~

彼女たちは大阪からやってきて中津渓谷から此処にやって来たそうです 

この滝は落差10mと言う小振りな滝ですが轟音を撒き散らす程の豊富な水量でした

此処からは見えませんし、もう少し上からでないと滝に下りられませんがこの上にも滝が連なり

全てを合わせると四国最大の滝になる様です(全長270m)

 

 

 

水の色は時間帯、太陽光線の当たり方、角度によってグリーンやブルー 様々に色を変えます

まさに極上の美ですね

何処にでも滝に纏わる伝説は付きものです

そして何故か悲しいものばかり

高知城下の商家の美しい娘の父親が強欲だったため神罰が娘に当たり

娘の身体に鱗が生え蛇に化身すると娘はこの縁に身を沈めたため

近隣の住民はこの場所を長い間 秘密にし近寄らなかったと言われております

私にどんな事が有っても蛇だけは勘弁です

 

 

  

キランソウ &  ミツマタ

  

     キイチゴ  &  ムラサキケマン

足元に咲いていた花

 

 


四国旅(3-3)  日本一の大杉(高知・大豊市)

2019年05月09日 | 

 

かずら橋から R32で大豊に向かう途中、橋から右方を見ますと

何と綺麗な事でしょう   山の裾が八重桜の群生で彩られておりました

側まで行ってみたい衝動に駆られますが時刻は17時を少し回っております

写真だけに留めて先を急ぐ事にしました  心配なのは食堂が見当たらない事です

コンクリート壁に小学生が描いたと思える観光案内を観ました

大杉も描かれていますね

ここで200円を支払ながら食堂を尋ねますと

「近くに“ひばり食堂”が在りますが空いていなければトンネルをくぐった先にスーパーが有ります」と

その道順を丁寧に教えて下さいました

“ひばり食堂”とは美空ひばりが歌手になりたての頃「日本一の歌手になれます様に」と願掛けにやってきた事で

その名を付けた様です。何でもこの食堂、大杉に負けない大盛りの御飯が出てくるらしい

村の人達も、あの大物歌手・ひばりさんが来たと在らば放っては置けません

群馬・榛名山の「湖畔の宿」の歌碑と共に高峰三枝子さんの歌声が流れる様に

ここの小公園にも同じような仕組みで歌碑に手を振れれば歌声が流れます

そこでやらなくも良いものを・・・私も物好きで・・・

イントロに続いて「♪ 風が舞うのか、お龍の声か 頬を叩いた京しぐれ~」

静かな夕暮れ時の村に迫力ある歌声が流れます

慌てて消そうとして、もう一度押しましたところ「イントロ・威勢の良い歌声」が再生し治されてしまいました

参った参った

鳥居をくぐって石段を上がるや「ウワー!」

左に見えてきた大杉に仰天してしまいました

取り敢えず八坂神社に詣でてから、ゆっくり観賞したいと思います

 

 

   

 

顔の出来栄え98%と言った龍の彫り物

柱に絡み付く体の出来栄えは100%の力強さが有りました

いよいよ大杉に迫ります

「雲を突く建衣別の杉村の大杉みれば神代そおもはゆ」 大町桂月

この杉は南大杉・北大杉と呼ばれる二株の大杉で根連なりの双幹となっている為「夫婦杉」とも呼ばれています

パンフには「太古の昔、須佐之男命お手植えの杉と伝えられている」と有りました

どうです  このド太さ

実際に目にすれば写真では表しきれない迫力に圧倒させられました 

 

3000年の時を経ても尚、どっしりと葉を茂らせ根を下ろしています

手前は根元の周囲、約20m  樹高は60mで高さに置いては屋久杉を遥かに凌ぐそうです

奥の杉は16・5m 57mで奥さんらしく少々控え目ですね

この写真は大杉周辺の山村風景です

例の、ひばり食堂は閉店しておりましたので今夜の食事は教えて頂いたスーパーのお弁当

ちょっと侘しい物が有りますが仕方ないですね

昨日「今日は寒い!季節外れの雪です、そちらはどうですか?」と

姉からメールが届いていたのを思い出しました

そう言えば暖かいと思っていた四国の天気が以外や寒かったのに驚きました

羽毛のオーバーを持ってきたのは正解でした


四国旅(3-1) 祖谷渓へ・恐怖のかずら橋

2019年05月07日 | 

                                            

 

                                               

両側に石灯籠が並ぶ石段を踏みしめ大門までやって参りました

前回の記事で「大門・五人百姓」を間違って紹介してしまいましたが

ここが本来の大門であり五人百姓の広場です

加美代飴を売っている女性がおりますね

 八重桜が見頃です、外国からの観光客が大喜びしておりました

カフェの在る広場で休憩をしておりますと係員の手にヤマガラが止まり餌を突いてます

幾つか分けて下さいましたので雄さんが手の平にヒマワリの種を・・・

すると、やって来たではないですか 

「ワタシ、ヤマガラと遊でいたいから雄さん、一人で本殿まで行って来て」

「本殿は目の前なんだぞ、帰りにまた此処を通るのだから」

しゃーない、行くとしようか

終に御本宮に到着です

創建は大化の改新(645)以前まで遡るそうです

檜皮葺の屋根と檜の角材を使用した力強い外観でした

奥の院へは、これから祖谷までいかなくてはならない為、行くのは止める事に致します

ここまで来れば十分でしょう

 

車窓から見える山村と棚田風景や山肌に散らばる桜を眺めながら

向かうは大歩危

   

入場料200円を払って展望台から眺めた大歩危は余り感動しないまま、かずら橋に向かいます

ただ、此処はトイレが写真に撮りたい程、綺麗でしたので

200円はトイレ使用料と思えばまぁ許せそう

 

かずら橋に来ましたよ~

駐車料金は大きく500円とありましたが、ふと右の駐車場に目を向けますと200円の看板が

係員がその缶に代金を入れてくれればいいからと、とんでもない方から声をかけて来ます

やる気が有るのか無いのか案山子に監視させているんだ、ここの係員

これが、日本三奇勝・かずら橋

平家の落人が追ってから逃れる為に即、切り落とせる様カズラの蔓が使用されたとの事です

「祖谷のカズラばしゃ雲の巣の如く風も吹かんのに ゆらゆらと」

これは祖谷の古謡の粉引き唄ですが長閑な感じが伝わって来ますね

雄さん、余裕

 

ワタシ、恐々

「祖谷渓は嫌だに~~」と言ったら後ろで「そんなに祖谷渓(嫌けー)?」

洒落を言っている場合では有りません ホント、怖かった~

 

サイドにしがみ付くと川側に傾むくし下を見れば川底は14mも下だし・・・あぁどうすれば・・・

渡り終えて振り向けば女性が一人、私と同じ格好でソロリソロリと歩いています

昔、岩登りをしていた頃は恐さを感じなかったのに・・・齢かなぁ

 

直ぐ近くに「琵琶の滝」が流れ落ちていました(落差50m)

この滝の名の由来ですが説明版によれば

源平の戦いに敗れた落人達が昔日の古都の生活を偲びながら滝の下で琵琶を奏で

つれづれを慰め合った事から付けた名前なのだそうです

滝の水が流れ落ちる先は先ほどの恐怖を忘れさす美しい渓谷でした

 

 


四国旅(3) こんぴらさん参りを前に

2019年05月06日 | 

2泊もお世話になってしまったM氏宅を9時に出発し向かうは一路「金刀比羅宮」

約1時間20分で到着したJR琴平駅脇の駐車場が私達の出発点です

   

鳥居をくぐりアーケード街を抜けて金倉川を左折

この橋は鞘橋と言い金刀比羅宮大祭など祭典時に使用される橋で

一般人の通行は禁止されております

橋桁が無いため「浮橋」という別名も

へんこつとは曲がった事が嫌いな頑固者の事だそうです

彫刻が素晴らしいので写させて頂きましたが生涯を自称「へんこつおやじ」で通した初代が

大正の初め此処で発売したのが始まりなのだとか

家にもいるなぁ、へんこつ

再び表参道に戻り商店街をひやかしながら歩いて行きますと

江戸時代より続く醸造元・金陵の郷 

雄さん思わずゴクリ

酒造りの行程が一目で分かる資料館や歴史館(入館無料)が併設されておりました

この楠、樹齢800年だそうです

群馬の店頭では1500円もする筍があまりに安いので覗いていましたら

「お姉さん、如何ですか?」

「旅の途中なもので」

「配送も致しますよ」

「・・・・・・・・・・・・」

石段の始まりで待機する名物「石段駕籠」

大門まで登り5300円  高過ぎ~

 

無理ありません

この急階段ですもの

ほら!私だって左の御婦人だってブザマなヘッピリゴシなのですから

  

この門が大門 門前町と境内を隔て此処から先は神の領域です

この門は水戸の黄門様の兄、松平頼重公が寄進したものだそうです

潜った先の広場で店を広げる女性数名

名物「加美代飴」の売り子さんです

ここは「五人百姓」と言われる場所で境内での販売を特別許可されているのだとか

見晴らしの良い場所まで上がって参りました

未だ道半ば