株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(12.1.09)

2009-11-30 21:13:28 | 明日のモニタリング銘柄
■今日の3分間ドラッカー:

 『ミドルの減量を開始せよ。』(マネジメント・フロンティア)

ミドル、つまり中間管理職を減らせとドラッカーは言っております。イントラネットが発達した今、上から来たメールを、そのまま部下に流すことだけを仕事としているミドルなどは、いわば盲腸のような存在。

下手な天下り団体など、ミドル組織の典型でしょうね。つまり中間搾取組織ですが、ミドルもひょっとすると、単に部下から上がってきた仕事を、あたかも自分の力量で仕上げたかのようにして上位マネージメントに報告するなら、これも別種の中間搾取です。世の中、ピンハネ業はもうヤクザの世界だけで十分。

何?何故ヤクザの世界ではピンハネがOKかですって? それは、親分に代わって、あっしがやりました、等とポリスに自首する任侠の世界の情にほだされて、ということにしておきましょう。

さて、今年最後の月となる明日、12月1日のモニタリング銘柄です。月が変わったので、少しやり方を変えることにしました。これまではあまりに多くモニタリング銘柄をリストアップし過ぎました。そのため、場が始まってからはいわゆる目移りがしてしまい、結局、虻蜂取らずという結果になりがちでした。そこで、12月からは、3銘柄に厳選します。その分、多少の解説を附記することとしました。

1.9983ファーストリテイリング
 OSC37%→38%と今日は押されましたが、明日は再度25日移動平均の16000円の奪還なるか?

2.6762TDK
 やっと今日安値だけは防御するも反発力弱し。OSCは+2%の37%です。PER112倍が重しなのか?

3.1605国際石油帝石
 一度反発のイナーシャがつけば、爆発的な上昇に転じる筈ですが、今のところ、原油相場が膠着しておりますので、OSCを30%前後から伸ばし切れておりません。678Kをまずはきちんと抜く勢いを確認して。

以上です。
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脱力感

2009-11-30 11:25:12 | 株に出会う
このところ独歩安を続けていた日本株が、ドバイ危機により9000円寸前まで共倒れし、これでは幾ら何でもいじめすぎとばかりに、今日は円高も一服状態のなか、各市場は戻しております。

これは前途に希望を抱かせるような上げでは毛頭なく、売り方の買い戻しを誘っているだけであることは明らかです。

きちんと反撃体勢を整えるためには、日経平均でいうと、11月26日の9325円の安値水準を抜かないと駄目ですね。

後場に、為替が安定していながらも、ここをきちんと超えてくるならば明日以降に希望が持てそうです。

寄りつきで買っておれば含み益が出ている銘柄がほとんどですが、内需銘柄中心に伸び悩んでいる銘柄もあります。9983ファーストリテリは、こういう時に調整をしないとなりませんが、その他主力では6674GSユアサが偏屈ぶりを発揮中。

持ち越しの7581サイゼリヤも、内需関連ということもありほどほどのところで利確しました。

各市場とも、テクニカルには反発しすぎの様相です。主力市場はOSCを8-10%も伸ばしております。ここは、明日は一旦休憩を挟む筈ですが、今晩のNY市場がそれなりに戻すでしょうから、明日の寄りつきからの再度の売り攻勢に耐えられるのかどうかが、明後日以降の方向感を占うことになりそうです。

とか何とか書いても、その日にきちんと取らなければ脱力感が増すばかり。今日の後場は何とか、この袋小路に陥ったような状態からだけでも抜け出したいと思っております。

ドバイ危機は、それなりの深さを持って問題であることだけは頭の隅に置いておいた方が良さそうです。

要するに、次の危機、つまり二番底になるかどうかのポイントは、ソブリン・デフォルトであることが、今回の一件で白日の元に晒されたことが、大変重要なポイントですね。しかも、ドバイ政府はこれまでメディア規制を敷いていたと言われております。

米系金融機関は、来年に時期が到来する4兆ドルと言われる資金の借り換えが出来ずに沈没するのを防ぐため、FRBに不良債権を更に集めることで、ますます「腐食する国家信用」への危機ですね。

日本の国債市場が、先だっては、試験的に海外の投機資金の売り攻勢に攻め込まれましたが、このままでは日本の国債市場が最初の標的にされて、日本政府による米国債の売りを誘うことで、最悪の事態は、世界同時ソブリン・デフォルトの蟻の一穴となる可能性さえあるのかも知れません。
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アブダビは果たしてドバイを救うのか?

2009-11-29 05:32:56 | 株に出会う
昨日の市場概況で書いたドバイ危機についての追加情報です。

果たして、アブダビがドバイを救うのかどうかが世界の注目点になっておりますが、

*ドバイの政府系会社の全体の負債は1000億ドルを超えているのではとの疑念がある。
*アブダビは確かに原油を1日に250万バレルも生産しておりお金はある。
*アブダビのソブリン・ウェルス・ファンドは6000億ドルを運用する世界最大の政府系ファンドである。
*しかしアブダビは、これまでもドバイに対してはわずかなお金しか出しておらず、ドバイのこのような全負債を今後負担するとは思えない。
*このことが、結局は国家のデフォルトに陥るのではないかと債権者を狼狽させている。

とのこと。

一方では、アラブ首長国連邦の中銀が590億ドルの負債の保証をするとのWSJのニュースもあります。

事態はまだ流動的かと。
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明日のモニタリング銘柄(11.30.09)

2009-11-29 05:32:35 | 明日のモニタリング銘柄
■今日の3分間ドラッカー:

 『PRという言葉自体が、広告、宣伝、マスコミ対策など好ましからざる意味を持つにいたった。』(企業とは何か)

PRという言葉、つまり文字が社会へと受け入れられる時の変容過程を考える時、例えば次のような、ニクラス・ルーマンの洞察を思い起こすだけでも、ドラッカーが奥の深い「社会思想家」であったことがうかがわれることでしょう。

「文字は流布メディアとして、社会的冗長性の射程を拡張する。受け手の圏域を押し広げると同時に、何についてなら情報価値をもつ形で(つまり、驚きをもたらしつつ)語ることができるかを、制限しもするのである。このように文字を使用することによって全体社会は、コミュニケーションという作動の統一性を、時間的に(すなわち、特定の時点に、限られた時間幅において生じ、終結すると言うことによって)また相互作用によって保証することを放棄する。そうして放棄されたものに対する補償を要求することになる。」

さて、11月も最後になりましたが、明日のモニタリング銘柄です。

1.1983東芝プラントシステム(1056円キープを一応見定めて)
2.8804東京建物(出来高急増し切り返しつつあるが)
3.4541日医工(やっと立ち直りつつあるが、少々戻し過ぎなので押し目を)
4.1963日揮(ドバイ問題からの一定の買い戻し期待)
5.5333日本碍子(これもアブダビの件での売りからの戻し期待で)
6.5713住友金属鉱山(何度目かの1300円台は買いか)

以上です。
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市場概況(11.27.09)

2009-11-28 07:33:49 | 市場概況
大波乱の11月27日(金)の市場概況です。 赤字部は28日朝の更新

◆日経先物:9070円(-320円)OSC30%(-9%)10月6日の30%についに並ぶ。 
◆日経平均:9082円(-302円)OC31%(-6%)10月5日の28%に収斂中。
 日経平均指数値倍率:110(+3)-数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:811.01(-19)OSC38%(-5%)11月18日の35%に収斂中。
◆マザーズ指数:376.09(-10.2)OSC53%(+1%)10月26日の62%から下落中。
◆ヘラクレス指数:505.19(-10.69)OSC46%(-1%)10月23日の66%から下落中。
◆ドル・円:86.42円(15銭の円高)OSC45%(+6%)26日の29%から切り返し気配。少し円安へ戻して一呼吸を入れるのか?更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.25438%(前日比-0.00125%)11月26日現在。わずかな下落継続中。
◆米10年債利回り:3.202(-0.068)-27日NY14時40分。
◆日経先物イーブニングセッション:9140円(大証終値比+70円)
◆シカゴ日経先物:9200円(円建て、大証終値比+130円)更新
◆NYダウ:10310ドル(-155ドル)OSC60%(-8%)11月24日の71%から下落中。更新

いやはや、後場の2時前からの先物主導の下げはものすごかったですね。ドル・円は2時にかけては、じりじりと上昇しておりました。これは今日の為替はリバウンドの動きが鮮明になりつつあると誰しも思った筈です。

まさに好事魔多し。為替と株を背後で操っている仕手方の絶妙のトリックでしね。

その急落局面で、遊び半分に5631日本製鋼所、9513NTTデータ、そして、最後は2時半過ぎてからやけくそ半分に6502東芝の、いずれもリバウンド狙いで入ったのですが、まさに形勢悪し。こういう下げ一色の時に取るべきトレードではありませんでした。ちょうど急落局面にもろにぶつかった日本製鋼所が-7円で被害が最も大きかったのですが、いずれもあえなく損切り撤退でした。

チョイと遊びが過ぎましたね。その前には、1605国際石油帝石でやられるし、ろくな日ではありませんでした。

大引けに円高メリットがあるはずの7581サイゼリヤを少々仕込みました。これの持ち越しだけ。

今晩のアメリカ市場が下がるのは確実ですが、月曜日に日経平均が9000円、TOPIXも800ポイントという節目を迎えます。ここで踏ん張れるかどうかが当面の焦点ですね。

指数面では、何とか踏ん張るような気がしますが、円高がもし92円台まで週末にかけて進行すれば、これは一旦割り込むかと思います。その後は尻下げになるのか、一旦節目の値段を回復するのか、このあたりは、円高・世界の情勢により変わってくると思います。

-------28日朝の市場コメント-------

「XXショック」という表現が日本のメディアや投資家は大変好きなようです。今日の欧米のメディアでは、こういう表現は一切出てきません。Dubai Crisis(ドバイ危機)やDubai Jitters(ドバイのいらだちとでもいう意)、あるいはDubai default fears(ドバイのデフォルトの脅威)といったヘッドラインが主流です。

筆者は、XXショックという表現がどういう訳か嫌いで、引用はしても使ったことはまずないと思います。この表現は、どうやら自分達への影響度を中心において世の出来事を受け止める流儀と、物事はできるだけ客観的にまずは見なければならないとする欧米の流儀との違いから来るのではないかと思います。

それが株式市場などの値動きにも現れており、昨日の日経のような狼狽的な下げを引き起こします。

筆者が起床する前の今日のNYダウの下落値の予想は150ドル程度、悪くても220ドル程度と見ておりました。250ドルを超えると少々実態はまずいと思っておりました。

昨年3月のベア・スターンズ危機の時のダウの値動きを思い出してください。年初から200ドルから300ドル台の下落が頻発しておりました。

どうやら、今回のドバイ危機は、バンカメが「大規模な国家債務不履行」が発生する可能性があるとの見方をしてはおりますが、今のところ、事態は局地的なものであり封じ込めは可能との見方が勝っているようです。

これは債務の規模を見ても明らかです。たかだか880億ドル程度のデフォルトは、世界の金融機関の損失が1兆7千億ドル規模にも達し、FRBが債務保証も含めれば11兆6千億ドルも支出した金融危機に比べるべくもありません。

問題は、ドバイがデフォルトすれば、それが他の新興国へと連鎖するかどうかです。これはまだ分かりません。

しかし、ドバイにとっての880億ドルの債務はGDPの103%にも達します。日本の対GDP比率からするとかわいいものですが、経済構造が違うので何とも言えませんが、アブダビなど石油で潤っている他のアラブ首長国連邦の支援が鍵となるのでしょう。

まぁ、物事はできるだけ客観的に受け止めたいものです。

実は、ソブリンデフォルトで一番厄介なのは英国債です。このイギリスの動きがこれからの世界経済の帰趨を制するといっても過言ではないかも知れません。
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