明日の注目銘柄でとりあげた2383日本エイム。HPを見ていましたら、半導体・液晶の工場での「製造アウトソーシング企業」と唱っております。いわゆる、人材供給型のアウトソーシングではないことを明確にしており、」自らを「技能的機動集団」と称しております。人材派遣業は、単に登録してある人材を企業に派遣し、派遣された要員のスキルアップは、派遣先に任されているのが常です。この人材派遣スタッフの真の戦力化は意外と難しい面があります。それが、ここに来ての企業の正社員増強の動きに表れております。
ところが、製造アウトソーシングとなると、相手先企業から、工場での業務を一括して請け負うため、専門技術集団を擁する1つの組織として機能する点に特徴があるようです。事務処理の分野でも様々なアウトソーシングビジネスがありますが、それの工場版、特に半導体・液晶分野でのアウトソーシングビジネスを行っているのが日本エイムです。その請負作業をクライアントの工場にて行う点が、事務のアウトソーシングとは異なる点です。クライアントからすると、半導体などは好不況の波が大きいため、固定費としての人件費を変動費扱いにすることが求められます。これまではパート社員、派遣社員、アルバイトなどをその調整弁として使ってきましたが、このような雇用形態では、スキル面、モラール面でハンディキャップがあります。また、優秀な人材ほどスキルを身につけたと思うと、他に流出しがちです。こういうハンデで克服するためには、エイムが目指しているような、業務一括請負(しかも専門的な能力をその工場の状況に合わせて自ら高めることができる組織能力を持った上での)がソリューションの一つとなります。
ということで、この会社はなかなか時代の先端を行っている会社のようです。従業員も3000名を越えております。
但し、この会社の将来性ということについては、長期契約とはいえ、調整弁としての一括業務請負ならではの問題点があります。
1.その企業の本当に重要な製造ノウハウに相当する部分での一括請負はあり得ない。
2.その工場に貢献するには、長期契約が望ましいが、そうなればなるほど、エイム社員はそのクライアントの現場に縛られ、他社の経験をミックスしてのスキルアップ、業務能力開発の機会がそがれる。いわゆる人材の塩漬け。(ローテーションの自由度が効く場合はこの限りではない)
3.その望ましい長期契約と、クライアント企業のフレキシブルな生産体制とは相矛盾する。
しかし、半導体業界は、設計だけ自社で行って製造は他社に委託するというファブレスメーカー(アクセルやメガチップスもそのひとつ)が存在します。ということは、重要なのは設計ノウハウであって、製造はどちらかというと、エイムのようなアウトソーシング企業に任せればよい時代が来ているようです。現に台湾などでは半導体のみならずあらゆる製造アウトソーシング企業が存在しております。エイムがある特定の業務の一括請負だけでなく、工場全般に近い形での一括請負(こうなると、クライアント企業との合弁となります。現にエイムは松下の子会社との合弁で、技術的な蓄積と信頼を勝ち得たようです。)へと展開をしていく方向性が、成長のためには不可欠のようです。この会社は国内回帰を始めた日本での製造業に対してけっこう貢献できる会社ではないでしょうか。ということは、今後とも伸びると筆者は見ております。
ところが、製造アウトソーシングとなると、相手先企業から、工場での業務を一括して請け負うため、専門技術集団を擁する1つの組織として機能する点に特徴があるようです。事務処理の分野でも様々なアウトソーシングビジネスがありますが、それの工場版、特に半導体・液晶分野でのアウトソーシングビジネスを行っているのが日本エイムです。その請負作業をクライアントの工場にて行う点が、事務のアウトソーシングとは異なる点です。クライアントからすると、半導体などは好不況の波が大きいため、固定費としての人件費を変動費扱いにすることが求められます。これまではパート社員、派遣社員、アルバイトなどをその調整弁として使ってきましたが、このような雇用形態では、スキル面、モラール面でハンディキャップがあります。また、優秀な人材ほどスキルを身につけたと思うと、他に流出しがちです。こういうハンデで克服するためには、エイムが目指しているような、業務一括請負(しかも専門的な能力をその工場の状況に合わせて自ら高めることができる組織能力を持った上での)がソリューションの一つとなります。
ということで、この会社はなかなか時代の先端を行っている会社のようです。従業員も3000名を越えております。
但し、この会社の将来性ということについては、長期契約とはいえ、調整弁としての一括業務請負ならではの問題点があります。
1.その企業の本当に重要な製造ノウハウに相当する部分での一括請負はあり得ない。
2.その工場に貢献するには、長期契約が望ましいが、そうなればなるほど、エイム社員はそのクライアントの現場に縛られ、他社の経験をミックスしてのスキルアップ、業務能力開発の機会がそがれる。いわゆる人材の塩漬け。(ローテーションの自由度が効く場合はこの限りではない)
3.その望ましい長期契約と、クライアント企業のフレキシブルな生産体制とは相矛盾する。
しかし、半導体業界は、設計だけ自社で行って製造は他社に委託するというファブレスメーカー(アクセルやメガチップスもそのひとつ)が存在します。ということは、重要なのは設計ノウハウであって、製造はどちらかというと、エイムのようなアウトソーシング企業に任せればよい時代が来ているようです。現に台湾などでは半導体のみならずあらゆる製造アウトソーシング企業が存在しております。エイムがある特定の業務の一括請負だけでなく、工場全般に近い形での一括請負(こうなると、クライアント企業との合弁となります。現にエイムは松下の子会社との合弁で、技術的な蓄積と信頼を勝ち得たようです。)へと展開をしていく方向性が、成長のためには不可欠のようです。この会社は国内回帰を始めた日本での製造業に対してけっこう貢献できる会社ではないでしょうか。ということは、今後とも伸びると筆者は見ております。