株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(7.31.08)

2008-07-31 15:32:58 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

7月31日(木)の市場概況です。赤字部は1日朝更新

・日経先物:OSC56%(+2%)7月16日の36%からまだ切り返し中。
・日経平均:OSC53%(-5%)7月16日の32%からまだ切り返し中。
・TOPIX:OSC52%(-4%)7月16日の29%からまだ切り返し中。
・マザーズ指数:OSC55%(+1%)7月22日の35%からまだ切り返し中。
・ヘラクレス指数:OSC49%(-2%)7月22日の32%からまだ切り返し中。
・国債先物:OSC37%(+3%)4銭安。7月24日の36%から停滞中。
・日経先物イーブニングセッション:13370円(大証終値比+10円)
・シカゴCME日経先物:13335円(大証終値比-25円)更新
・NYダウ:11378ドル(-206ドル)OSC46%(-9%)7月28日の42%からの切り返し過程には留まる。更新
・ドル円:107.87円(23銭円高)OSC61%(-5%)7月25日の66%から下落モードに転換か?更新

後場は、いきなり安値更新のギャップダウンでの始まりでした。ここで投げた人も多かったと思いますが、あにはからんや、これは誰かの仕掛けだったようです。そのまま下に持っていくと思わせての、窓埋め作業開始ですね。

しかし、いつもながらに、その筋の方々は市場心理を逆手にとって動くのが実にうまい。すんなり行く時もあれば、こうしてトリックを使う時もあれば、まあ、まともに付き合っていては気がふれるでしょう。

一番良いのは、その動きを素直に受け止め、追随買いをすることですが、チョイ上げからの肩すかし技というのもよくあります。従って、どうしても少しだけ様子見をしようという心理になるものです。

これはこれでOKと思います。そして、この相場の中で調子が良い銘柄、例えば、4088エアー・ウォーターなどの押し目をじっくりと待つなどすれば良いと思います。この株、以前は監視していたのですがもう1年くらい前に外しました。

今朝の新聞で業績が好調でしたので、マークはしておりましたが、前場終了段階で気がついた時は既に上に飛翔していた後でした。従って、今日は値動きを様子見ようとの気持ちが勝っていたため、後場の絶好の押し目を拾えませんでした。

まあ、いずれにしても訳の分からない相場でした。後場は下でいくつか待つも引っかからず。ノートレードでした。

今日は被害はないものの戦果もなし。明日は何とかしたいものです。

-------1日朝のコメント-------

ダウは結局、出だしでGDPと雇用保険に躓き、そのままだらだらと200ドルチョイ下げての終了。原油は2ドル強下げているのに、ダウが落ちていることに注目。景気悪化懸念がGDPの悪さ(2Qは2.3%の予想に対して1.9%)で表立ったようです。

そこで下院議長が新たな景気刺激策が必要と述べ、更に注目すべきはグリーンスパンがアメリカ経済は100年に一度の危機に直面していると、改めて述べたことです。リセッションの確率は五分五分と言っておりますが、100年に一度起きるのはリセッションではなく、経済恐慌です。

住宅価格の下落から筆者が先日ラフに想定した恐慌確率は30-40%でしたが、グリーンスパンはそれよりもっと厳しく見ております。

それは、住宅価格の下落により、住宅を手放す人々が急に増えるため(これはノン・リコースローンのため、多額の借金があっても住宅さえ手放せば、債務から解放される)、日本とはチョイと違ったバブル崩壊のインパクトが考えられる点を、筆者は全く見ていなかった、その違いにあると認識しております。

まさに、グリーンスパンのいうように、アメリカ経済はよく持ちこたえておりますが、こうして悪い指標が出るたびに乱高下させるのも、ヘッジファンドなどが何とか、株や商品そして少しはゴールドなどで儲けを出さないことには、自分たちが潰れてしまうためですね。日本株も同様です。乱高下させるのが目的です。

しかし、その彼らも平均で見ると今年の収益は-3.5%です。このままでは世界のお客さんから解約されてしまいます。するとヘッジファンドに巨額の資金を貸しているシティなどのプライムブローカーは、自分達の飛ばしの分の焦げつきも含めて、彼らの含み損が表に出る影響を受け、ますますバランスシートを悪化させ、市場から資金を引き揚げないと、BIS規制の8%が守れずに、どうにも銀行として営業を続けることができなくなります。こうして引き起こされるのがクレジット・クランチですが、こうならないために、FRBがジャンク債扱いの証券まで担保にお金を貸し出しております。

何やら、バクチ場で殺気だった元紳士のお客さんが胴元に対して、汚い着物やらキセルを差し出し、もう1勝負だけ懇願している、何とも凄まじい光景が目に浮かぶようです。しかもその胴元には親分(アメリカ政府)から、もはやバクチ場でのみ通用するコイン(専門用語で何というのか、筆者は分かりません。)にこれ以上銭をかけるなとまで言われており、仕方なく庭先で拾ってきた少々丈夫な葉っぱを使うという体たらくぶりです。

その葉っぱをこの期に及んでまだ信用しろと言い続けているのがアメリカという訳ですね。そのアメリカと最後まで心中する覚悟?を持っているのが、今の日本政府です。まさに日本はアメリカの経済的属州。。。
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不可解な下げ

2008-07-31 11:20:04 | 株に出会う
ダウが続伸で終了しての日本市場ですが、ここまで派手に下げるとは、これまでの膠着相場に慣れた身にはチョイと意外でした。

何か地政学的なリスクでも発生したのかと思って、ロイターなどチェックしましたが、特段の出来事はありませんでした。

ダウの上げは確かに、原油が戻していることからすると、ADP統計という一介の民間会社のデータだけで買い進むにはおかしな点がなくはありませんでした。しかし、これは後になって言える話。

国債先物に資金が回っているのかというと、前場終了段階ではたったの7銭高です。

ドル・円は107.98円と12銭程度の円高です。

しかし、前場はまさにある局面からは脱兎のごとく逃げ出す有様。業種別で見ても最初はよかった鉱業は失速し、電気などのディフェンシブ銘柄が指数トップの有様です。

OSC的には日経平均とTOPIXの落ち方が最も激しく-9%の49%と47%です。

前場は、2056日本配合飼料を、少々間違えて-4円で損切りした他は、落ちるナイフを素早く拾って、ほぼ損失をリカバリーし持株なしの状態です。

しかし、あの2432DeNAの朝の怒濤の売りには参りました。MACDにしても信じられないところまで下落。一体何処で下げ止まるのかと思い、仕方なく月足チャートをチェックしたところ、24ヶ月移動平均線が514Kでした。筆者は急遽511Kで指したのですが、518K止まりでした。チョイと安全を見過ぎました。

そこからは、さすがに先物のこのような不可解な下げにも余り動ぜず、533Kで前場を終了しております。

この下落の勢いが後場に収まるのかどうかは、寄り付きからの雰囲気が決するのではと思います。先物が13280円の安値を死守できれば、或いは予想に反しての反転もあるかと思います。しかし、終盤にかけては今日の雰囲気全般からすればだれてくるものと思います。
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明日のモニタリング銘柄(7.31.08)

2008-07-30 20:59:59 | 明日のモニタリング銘柄
今年は、どういう訳か夕方以降に涼しい風がここオセアニア地方にも吹いており、毎日散歩に連れ出す隣家の犬も、筆者ともども喜んでおります。

本来なら夏の盛りですが、相場は今ひとつ「盛り」とは言えない状況が続いております。しかし、相場はいつもこんなもんですね。その時点でのすべての不確定要素がうまくバランスが取れている微妙な状態が毎日の相場である、というごく単純な摂理を、今更ながらに実感しております。

あの時買えば良かったというのは、時間が経って後になってしか分からないものです。

さて気分を改めて、明日のモニタリング銘柄です。

1.2056日本配合飼料
 いきなりどちらかというと仕手株の登場です。しかしPERは17.5倍ですから井関農機やトウペなどに比べれば真っ当な株とも言えます。166円の直近の安値をマークしたのが7月18日です。明日は169円での下げ止まりが確認出来ての参戦。

2.6758ソニー
 松下と対照的な決算で売り込まれましたが、4000円割れを何とか回避。まだ不安定さは残りますが、このあたりから反発に転じないと、確か昨年だったか、アラブのどこかの投資庁が、ここまでソニーが下がったのなら買いとして巨額を投じたその恩義に報えなくなるでしょう。その貴いお方はかなりの含み損を抱えているはずです。しかし、ソニーは前のCEOからおかしくしましたね。かっこよさが売り物のCEOでしたが、かっこよいだけでは国際ビジネスは乗り切れません。ゲーム、テレビ、音響、パソコン、など全部駄目です。特に品質信頼性に致命的な欠陥を露呈しているようでは、長い目で見るとお客は去ります。どこからどうおかしくなったのか、よく分かりませんが、松下みたいな愚直な泥臭さが、そもそも消え去ってしまったのが致命傷となったのでしょう。

3.9022東海旅客鉄道
 今日は東日本旅客鉄道と明暗を分けました。だからと言う訳ではありませんが、結構魅力的なテクニカルポジションまで来ております。今日は最安値で終わっております。明日は一旦押されるのを見越しての待ち受け。しかし鈍牛の動きですので気の短い方は止めた方が良いかと。。。

4.3427プライムワークス
 今日は-1Kで早々に撤退しましたが、まだ目を離す訳にはいきません。323Kという7月22日にマークした安値あたりまでは落とされるかも知れませんが、結構、ダイバージェンスが強まっております。業績はいいのに新興市場の不調で不遇をかこうことはないと思いますが、如何せん、救い出そうにも、出来高が少なく巻き添えを食いそうで手出し出来ません。
 

以上です。今日は無理をして5つ挙げるのは止めにしました。明日、決算日を迎えている銘柄はスキップします。しかし、この4つ変な組合せですね。担当分野がまるで異なります。これで何ともなければ、それなりに市場も成熟した証かと。。。
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市場概況(7.30.08)

2008-07-30 15:23:12 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

今日の日経先物の値動きは一体全体何なのでしょうか。ただただ、空中に浮遊してチョイ上げてはチョイ下げの連続です。

自分では何一つ決められないマザコン息子のようです。

もうまとめるのも嫌になった7月30日(水)の市場概況です。赤字部は31日朝更新

・日経先物:OSC54%(+3%)7月16日の36%からまだ切り返し中。
・日経平均:OSC58%(+7%)7月16日の32%からまだ切り返し中。
・TOPIX:OSC56%(+8%)7月16日の29%からまだ切り返し中。
・マザーズ指数:OSC54%(-1%)7月22日の35%からまだ切り返し中。
・ヘラクレス指数:OSC51%(+1%)7月22日の32%からまだ切り返し中。
・国債先物:OSC34%(-2%)23銭高。7月7日の32%以来の低水準。
・日経先物イーブニングセッション:13390円(大証終値比+20円)
・シカゴCME日経先物:13500円(大証終値比+130円)更新
・NYダウ:11584ドル(+186ドル)OSC55%(+6%)7月28日の42%から切り返し中。更新
・ドル円:108.10円(5銭円安)OSC66%(+4%)7月25日の66%に並ぶ。ここから先の円安は109円台突入が必要だが。更新

後場は国債先物も上げ、日経先物はそのまま水平飛行でプラス維持となっております。円安も後場には進行。いわゆるトリプル高の様相ですが、トリプル安よりかいいでしょうね。とにかく訳が分からない相場。

監視している銘柄は、引けにかけては多少先物が切り返しても、もう今晩のNYダウを用心しての逃げ切りモード全開でした。

今晩のダウはどうなるのか、さっぱり見当がつきません。OSCはちょうど+7%の49%となっており、いわゆる騙しが頻発する領域にあります。上にも下にも行くことが出来る中途半端な位置取りです。

会社でいうと、課長補佐のような中途半端な職位ですね。何しろ、日本市場そのものがNYダウの補佐役のようないい加減な市場ですから、ちょうど良いのかも知れません。金融大臣が円高介入の時にしこたま仕込んだアメリカ国債を、住宅公社の資金繰りのために提供しても良いなどと、全く頓珍漢なことを言い放つ国です。どこまでアメリカ=ドルと心中すれば気が済むのだろうか?

政治家として日本国民を守る気があるなら、今は、手持ちのアメリカ国債を産油国やロシア・インドなどにこっそりと売り渡す時期なのに。この人、本当に国際金融が分かっているのでしょうかね。。。

-------31日朝のコメント-------

昨日のNYダウは、ADP雇用統計という民間の集計で、何と6万人減の予想のところ、9千人の増加を示したことから、ドル高、株高で始まりましたが、ガソリン在庫が352万バレルも減っていたとの週間在庫統計を受けて、原油が126.77ドルまで値を戻したためこれがダウを押さえつける格好に。しかし、引けにかけて上昇を遂げ、またもや最高値付近で終了。まあ、一時の145ドル等という値段からすると、可愛いもんだといった具合に株式市場は開き直っているのでしょう。どうせ下落過程での一時的な反発だと。

このADP雇用統計というのは、4000万人の給与データを使って算出している民間の経済予測会社、マクロエコノミック・アドバイザーズによる統計です。必ずしも本番の非農業雇用統計の結果の参考になる訳ではありませんが、一定の方向性(コンセンサス予想から上にいくのか下に行くのか)は、7割程度の確率で指し示しているようです。
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切り返し弱し

2008-07-30 11:17:17 | 株に出会う
今日は朝から記事を書きすぎたので簡単に。

相変わらず仕手株の成り売り攻勢は凄いものがありますね。

1972三晃金属のことです。前日の分足を見ながら、チョイと甘めの422円で指しておりましたが、取り消すまもなく一気に413円までの落下です。ホルダーの方々は、清水の舞台から飛び降りるどころではなかったでしょう。

この場合、必ずリバウンドがありますので、根気よく辛抱し+2円で何とか売り抜けましたが、チャートを見ると、427円あたりに上げの頂点がありました。結果的にはそこまではリバウンドしておりますが、あの強烈な下げを見せられるとまあチョイとビビリますね。

教訓は2段構え、3段構えで受け止めるべきでした。たった1箇所の防御線では、こうした大津波とも形容できる仕手筋の売りに対してはあまりに非力でした。

前場は、これと6337ダイキンの落ちてくるところからの30円のリバウンド、そして落ち目の6448ブラザーはリバウンドの動きが弱ったと見ての薄利撤退、それに、引け際に、340Kで朝から指していた3627プライムワークスの約定の3つのみ。

しかし、岡三証券のシステムはまだまだバグだらけですね。このプライムワークスは約定している筈が保有株としてシステムに反映されるまで、およそ10分ぐらいはかかったでしょうか。その間は、売るに売れない状態でした。

これでは、仕手株の乱打戦には到底使えませんね。朝1番で指していたトランザクションですので、システムの引き出しの奥の方に入っていて、多分凍り付いていたのでしょう。昨日は、注文を入れても画面に出てこないため、変更も効きませんでした。これは今朝のシステム更新で治っておりましたが。

やっと了解しました。このネットトレーダープレミアムという岡三の新兵器、何故、無料サービス中なのかが。

我々をモルモットにして日々システムを改良するためでした。多分、約款を注意深く読めば、今回のようなトラブルに対する救済処置を回避する文言が入っていることでしょう。

前場終了後は、楽天証券のRSSが不調になるし、どうも日本の証券会社のシステムは、東証システムを筆頭にして、どうしてこうも脆弱なのでしょうね。
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