株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(12.30.10)

2010-12-31 07:58:09 | 市場概況
2010年の大納会の12月30日(木)の市場概況です。 下に30日の海外市況

◆日経先物:10210円(-150円)OSC50%(-8%)12月29日の58%から下落に転じる。RSIは48%(-17%)
◆日経平均:10229円(-116円)OSC51%(-5%)12月21日の65%、終値10370円から下落に転じる。RSIは47%(-10%)
◆TOPIX:899(-9)OSC50%(-6%)12月21日のOSC64%、終値906ポイントから下落中。 RSIは70%(-2%)
◆マザーズ指数:434(-1)OSC61%(+4%)12月21日のOSC76%、終値433から下落に転じたか?RSIは88%(+1%)

◆騰落レシオ(25日間、東証1部):129.48%(-2%)-12月30日現在。

◆10日高値移動平均値超の銘柄比率23%(-16%)
◆10日安値移動平均値未満の銘柄比率39%(+19%)

いやはや、とんだ大納会でしたね。後場に円高が進んだ訳でもなく、先物がじり安となり、そして市場には売り手しかいなくなったという趣きか。

前場は持ち越しの7532ドン・キホーテの16円の損切り分を、調子の良い3853インフォテリアの朝の上げであっという間に挽回し、その後はスカイマークや船井電機、そして日本電産で薄利を積み上げ、何とかプラスで終わることが出来ました。

大引けにかけて4288アズジェントや6594日本電産を仕込もうとしましたが、前者は大きなマイナス銘柄を持ち越すのは、ほとんどのケースで翌営業日に押し目があることを思い出しキャンセル。案の状、引けにかけてどなたかの怒濤の売り攻勢。日本電産はテクニカルには面白い位置取りであり、プラス終了なら持ち越しても良いと思って、前日同値の8260円でずっと待っておりましたが、来年のピボット値が良くなく、またゼロ値から反撃がなく雰囲気が悪いのでこれもキャンセル。その後まさかの下値(8230円)ブレークで8210円まで転落。この大型株にしてナイヤガラのような有様です。

と言う訳で、色々なことがありましたが、持ち越しも一切なく新年を白紙で迎えることが出来ました。

この1年間、拙ブログに飽きもせず訪問くださった方々全員が良い年を迎えられますよう祈って、本年最後の市場概況とします。(海外市場分はアップデートします。)

年末年始には何か思いついた記事を書くかも知れません。来年は、更にやり方をブラッシュアップして、まずは自分の戦績を大幅に引き上げること、そして当ブログの読者の皆さんにも少しでも有益な情報を提供できることを願っております。その芽は、ここに来て何とか掴んだような気がします。これも過去5年間の日々の試行錯誤の成果だと思っております。

この1年間、色々と励まして頂きどうもありがとうございました。お陰様で不十分ながらブログやツイッターを続けることができました。どうもお疲れ様でした。

【以下は12月30日の海外市況】

◆ドル・円:81.53円(-11銭)OSC36%(-3%)12月15日のOSC61%から円高方向へ切り返し中。 RSIは20%(-5%)
◆ユーロ・ドル:1.329ドル(+0.007ドル)OS51%(+6%)12月22日のOSC31%からユーロ高へと転じる。RSIは54%(+5%)
◆USドルインデックス:79.51(-0.28)200MA(81.71)目前から急落して50MA(79.06)に接近中。
◆米10年債利回り:3.36%(+0.01%)50MA(2.94%)を突破し、金利上昇過程に突入中。200MA(3.09%)を突き抜けて少し調整後揉み合い。
◆NYダウ:11570ドル(-16ドル)OSC62%(+-0%)RSIは79%(-3%)12月28日の67%から下落に転じたか?
◆Nasdaq:2663(-4)OSC60%(-3%)12月27日の66%から下落に転じたか?RSIは69%(-4%)
◆上海総合:2760(+8)OSC37%(-3%)12月13日の66%からまだ下落基調続く。RSIは40%(-3%)
◆VIX指数:17.52(+0.24)50MA(19.04)を割り込み6月以来の最低値レベルの下限に達し反発中。
◆原油先物:89.42ドル(-1.7ドル)50MA(86.08ドル)を大きく抜け再上昇し上値追いから急反落。
◆CRB指数:327.11(-3.6)50MA(311.49)に1度タッチしてから再度上昇し高値更新から反落中。
◆NY金:1404.0ドル(-7.3ドル)50MA(1374.66ドル)の少し上で揉み合いから反発して小反落。
◆シカゴCME(円建て):10195円(-15円)

NY株は小反落。しかし、経済指標には見るべきものがありました。まず週間新規失業保険申請件数がやっと40万件割れ。この40万件がコンスタントに割れれば景気回復は本物と言われております。この間はずっと40万件超でした。それにシカゴ購買部協会の景気指数(12月)や中古住宅販売成約(11月)も市場予想以上でした。ドルインデックスも下落しリスク資産への選好が強まっております。にもかかわらず、株が下落したのはいわゆる高値警戒感からの利確の動きだったと言えます。原油相場が、在庫が思ったほど減っておらず再び80ドル台へと下落したのがその象徴。米国債だけは景気回復データに沿っての上昇をしておりますが、わずかな上昇でありドルインデックスを押し上げる程の力はなかったということになります。

なお、欧州市場はこの1ヶ月間で最大の下落をしております。これも年初来高値を更新して上げすぎ(PERは8ヶ月ぶりの12倍にまで達していた)からの反落調整と言えます。

ともあれ、来年の相場を予想する上では、新規失業保険申請件数の40万件割れは、実に大きな出来事であると記憶しておいて良いでしょうね。これが一過性なのか月間レベルでも40万件以下の平均値になるのか要注目です。

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市場概況(12.29.10)

2010-12-30 07:11:21 | 市場概況
12月29日(水)の市場概況です。 下部に29日の海外市況

◆日経先物:10360円(+40円)OSC58%(+6%)12月24日の51%から切り返し中。RSIは65%(+5%)
◆日経平均:10345円(+52円)OSC56%(+3%)12月24日の53%から切り返し中。RSIは57%(-2%)
◆TOPIX:908(+5)OSC56%(+5%)12月28日のOSC51%、終値903ポイントから切り返しに転じたか? RSIは70%(-2%)
◆マザーズ指数:434(-1)OSC57%(-2%)12月21日のOSC76%、終値433からダイバージェンス中。RSIは87%(+-0%)

◆騰落レシオ(25日間、東証1部):131.44%(+1.4%)-12月29日現在。

◆10日高値移動平均値超の銘柄比率39%(+12%)
◆10日安値移動平均値未満の銘柄比率20%(-15%)

今日は昨日ほどは円高も進行せず、後場の寄りつきも先物が少しGUして始まりました。その後ジリジリと円高が進むも、引けにかけてはチャート的にも良い形のものが多くなり、結局高値圏で終了。このままだと明日の大納会での掉尾の一振が期待出来るようです。

今日も8戦全勝で終わることが出来ました。下値抵抗線で待つことや上値抵抗線で売るというスタイルが少しずつ身につきかけているようです。また、新興市場なども今日上がるのか下がるのかが、前日から寄りつきまでに分かるのも大きい。テックファームなどは赤字決算だったので警戒しすぎて乗り遅れましたが、何も一旦上げてしまった銘柄にこだわらなくとも230ほどの監視銘柄の中で強そうなのを買えば良いと言うことになります。来年は、この手法に更に磨きをかけて、自信がもっとついたところでロットを少しずつ上げていきたいと思います。

持ち越しは7532ドン・キホーテの2494円の買い玉のみ。この株の明日のVR改が何と17%まで落ちているので、試みに引け際に買いを入れました。ピボットは2533円ですが、これを明日抜くとかなり動くでしょう。貸借倍率がまだ0.47倍ですので、踏み上げもあるようです。

【以下は12月29日の海外市況】

◆ドル・円:81.64円(-80銭)OSC39%(-5%)12月15日のOSC61%から円高方向へ切り返す。 RSIは25%(-3%)
◆ユーロ・ドル:1.322ドル(+0.011ドル)OS45%(+8%)12月22日のOSC31%からユーロ高へと転じる。RSIは49%(+10%)
◆USドルインデックス:78.78(-0.59)200MA(81.72)目前から急落して50MA(79.02)との間で揉み合いから接近中。
◆米10年債利回り:3.35%(-0.14%)50MA(2.91%)を突破し、金利上昇過程に突入中。200MA(3.36%)を突き抜けて少し調整後揉み合い。
◆NYダウ:11585ドル(+10ドル)OSC62%(-5%)RSIは82%(+-0%)12月15日の50%から切り返し中。年初来高値更新。
◆Nasdaq:2667(+4)OSC63%(+1%)12月15日の48%から切り返し中。RSIは73%(-2%)
◆上海総合:2752(-48)OSC40%(+2%)12月28日の38%から切り返しにに転じたか?RSIは43%(+6%)
◆VIX指数:17.27(-0.25)50MA(19.09)をも割り込み6月以来の最低値レベルの下限に達し反発中。
◆原油先物:91.03ドル(-0.46ドル)50MA(85.89ドル)を大きく抜け再上昇し、上値追い中。
◆CRB指数:330.6(-0.83)50MA(310.92)に1度タッチしてから再度上昇し高値更新中。
◆NY金:1414.3ドル(+4.7ドル)50MA(1373.2ドル)の少し上で揉み合いから反発中。
◆シカゴCME(円建て):10310円(-50円)

MSCI世界株価指数はついに、リーマン破綻直前の2008年9月12日の終値1283.14を抜いて1283.23で終わっております。この時の週末、まさかリーマンを破綻させることはないだろうと思って、筆者もかなりの買いを入れましたがその後の経過はご存じの通り。その後の立ち上がりにうまく乗れなかった方が大いなる反省ですが、こうした大波乱の時期こそ、トレーディングの力量が問われます。

世界株価指数は、リーマン・ショック後の翌3月9日までに46%も下落しているのです。そこから再度46%戻したことになります。つまりリーマン・ショックは単なる1企業の破綻ではなく、世界金融と経済の大変節の幕開けだったことになります。リーマン・ショックから2年と3ヶ月、大底から約1年半かかって戻しております。このように2-3年は金融と経済の応急的な修復には必要だったことになります。

前回の1929年の世界大恐慌の時は、①2ヶ月でボトムに達し、②その後5ヶ月で再上昇し、③更にその後2年3ヶ月で本当のボトムに達しております。

今回のボトムからリカバリーのタイムスパンと比べてよ~く見比べて下さい。①ボトムまで6ヶ月、②その後1年半かけて再上昇。ここまではかかった日数の絶対値は違いますが、①対②の比率はほぼ同じです。①から②へは1.5倍の日柄調整です。

問題は今回も③があるのかどうかです。世間では2番底は回避出来たと思われておりますが、それは1929年当時と比べて、現代の金融・経済・政治システムが格段に進歩しているために①から②への、そして③への変化そのものが遅延傾向にあるということかも知れません。金融機関の負債が政府の負債に移管されただけの今の現状を考えるとき、その政府の負債が制御出来なくなったときには、あのリーマン・ショックは、現代の世界大恐慌の単なる幕開けだったということが認識されるのかも知れません。

世界で最も信用力があると言われるドイツ10年もの国債の金利が3%へと上昇しております。ドイツでは前年比+1.9%のインフレとなっているためです。日本の10年債利回りがいつまでも1%そこそこに留まるのはいかにも不自然。3%へは何かをきっかけにしてあっという間に上昇するはず。2009年8月29日に「日本の借金事情と将来展望」という記事で試算しましたが、もし3.5%になれば、利払いと元本償還の国債費の合計は49兆円に達してしまいます。これでまともな国家運営ができる訳はない。(記事でも触れた通り、消費税を46%にすれば何とかなりますが。)日本発の世界大恐慌とならないよう願うばかりです。
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明日のモニタリング銘柄(12.30.10)

2010-12-29 16:18:04 | 明日のモニタリング銘柄
さて、いよいよ本年最後の大納会のモニタリング銘柄です。あまりサインが出てないので、少しボラの高い新興市場などを中心に見てみます。( )内は左から下値抵抗線、上値抵抗線、ピボット(上値ブレークポイント)

1.3853インフォテリア(102700、106400、108500)
2.4288アズジェント(162300、168500、172100)
3.6839船井電機(2876、2918、2940)
4.9020JR東(5300、5350、5370)
5.9433KDDI(471500、480500、486000)逆張り
6.6594日本電産(8230、8290、8300)逆張り
7.4062イビデン(2555、2583、2592)
8.3859シナジーM(5340、5810、6100)逆張り

以上です。
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市場概況(12.28.10)

2010-12-29 07:20:04 | 市場概況
12月28日(火)の市場概況です。 下に28日の海外市況

◆日経先物:10320円(-30円)OSC52%(+-0%)12月24日の51%から切り返したか?RSIは60%(-2%)
◆日経平均:10293円(-63円)OSC53%(-3%)12月24日の53%から切り返したか?RSIは59%(-3%)
◆TOPIX:903(-2)OSC51%(-1%)12月21日の64%、終値906ポイントから下落に転じたか? RSIは72%(+1%)
◆マザーズ指数:435(+1)OSC59%(-1%)12月21日のOSC76%、終値433からダイバージェンス中。RSIは87%(+2%)

◆騰落レシオ(25日間、東証1部):130.56%(+0.55%)-12月28日現在。

◆10日高値移動平均値超の銘柄比率27%(-9%)
◆10日安値移動平均値未満の銘柄比率35%(+4%)

昨日と同様に後場からはじりじりと円高が進行。主力市場の輸出関連株は上値が抑えられているので、大引けにかけては新興市場の一部銘柄に資金が流入。買い持ち越しが2つ。2670ABCマートを引けに上がるのを追いかけ2895円で、権利落ちの7532ドンキホーテを2466円で。ドンキは追いかけすぎたか。

【以下は12月28日の海外市況】

◆ドル・円:82.44円(-36銭)OSC44%(+3%)12月15日のOSC61%から円高方向へ切り返す。 RSIは28%(-13%)
◆ユーロ・ドル:1.312ドル(-0.005ドル)OS37%(-4%)12月13日のOSC56%からユーロ安へと転じる。RSIは39%(+8%)
◆USドルインデックス:80.36(+-0)200MA(81.72)目前から急落して50MA(78.96)との間で揉み合い中。
◆米10年債利回り:3.49%(+0.16%)50MA(2.91%)を突破し、金利上昇過程に突入中。200MA(3.36%)を突き抜けて少し調整後再上昇。
◆NYダウ:11576ドル(+21ドル)OSC67%(+1%)RSIは82%(+2%)12月15日の50%から切り返しに転じる。
◆Nasdaq:2662(-4)OSC62%(-4%)12月15日の48%から切り返し中。RSIは75%(-3%)
◆上海総合:2733(-48)OSC38%(-3%)12月13日の66%から下落に転じる。RSIは37%(-2%)
◆VIX指数:17.52(-0.15)50MA(19.13)をも割り込み6月以来の最低値レベルの下限に達し反発中。
◆原油先物:91.23ドル(+0.23ドル)50MA(85.73ドル)を大きく抜け再上昇し、上値抜け中。
◆CRB指数:331.36(+2.25)50MA(310.17)に1度タッチしてから再度上昇し高値更新中。
◆NY金:1405.4ドル(+22.1ドル)50MA(1372.37ドル)の少し上で揉み合いから反発中。
◆シカゴCME(円建て):10270円(-50円)

28日の米国市場は5年債の入札が6ヶ月ぶりの低水準に留まり、債券価格が大きく下落。(金利上昇)米国債はこの間の金利上昇で世界で12月は世界最大の損失を投資家に与えております。明日の7年債の入札2も不安感台頭。この長期金利の上昇でドルが上昇するも欧州債務危機の再燃でユーロが売られ、輸出企業の手持ちのドル売り円買いで一時ドル・円は81円83銭まで低下。その後戻しております。

消費者信頼感指数も低下。住宅価格指数も低下。年末商戦だけは予想を上回り、寒波がエネルギー関連株の活況を支えております。
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ケースシラー住宅価格指数(2010年10月度、季節調整前)

2010-12-28 23:46:21 | 金融全般
本日発表されたケースシラー住宅価格指数(10月分、季節調整前)は前年比0.8%低下となり、予想値の0.2%低下を上回る低下となっております。全米20地区の前月比での値上がり地区数の推移は、

*2010年4月-----19地区
*     5月-----19地区
*     6月-----18地区
*     7月-----13地区
*     8月----- 4地区
*     9月----- 2地区(ワシントンDCとラスベガスのみ)
*    10月----- 0地区

ついにゼロとなりました。

少し良くなった点は、中古住宅の在庫が、今回のデータの10月の10.5ヶ月分から11月は9.5ヶ月分に減っていることと、同様に10月から11月にかけては中古住宅の価格もわずかながら平均値と中央値ともに上昇していることです。

来年1月末発表の11月分については多少の改善が見られるかもしれませんが、在庫については、例の差し押さえの一時停止の影響があるのかも知れません。(差し押さえできないため、市場への流通戸数が減少し在庫も減っている)

いずれにしても、アメリカの住宅問題が解決(恒常的に価格が上昇)しない限り、失業率も景気も良くならないことだけは言えそうです。また、最近の金利上昇で住宅ローンの金利まで上昇しているのは、その回復への道のりの阻害要因ですが、2008年12月の30年固定ローンの5.14%の金利に比べれば、12月23日段階では4.81%となっており、この点ではあまり影響はまだ出ていないと言えます。(いずれもフレディマックの金利)
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