ネット通販で気軽に本が買えるようになってからも、旧来の本屋さんに拘る方がいらっしゃいます。そういう方の言い分としては、
1.ふらりと立ち寄る本屋さんで、たまたま自分の興味にあった本が見つかることがある。これはネットで検索して一気にお目当ての本だけを購入することにはない貴重な体験である。
2.本屋さんでは、実際に手にとって中身をざっと確認できるため、自分が探していた本かどうかを確認できる。ネットだと試し読みが少しできることもあるけど限界がある。
このあたりが代表的なご意見ではないでしょうか。
筆者は、まだ働いていた頃は仕事の帰りに繁華街の大きな本屋さんに足繁く通うこともありました。でも、そのうちに、本屋さんというのはいくら大きな書店でも、本の陳列数に限界があるのではないかと思うようになりました。
何しろ、年間6万冊ばかりの新刊が発行されます。10年間で60万冊です。確かに大型書店の中には60万冊を超える在庫を持っている書店もあります。しかし、ジャンル分けされている本棚を見て回るのは、下手すると恐らく2-3時間はかかることになります。この面倒さとそれを厭わない体力をお持ちの方はあんまりいないのではないでしょうか?しかも、大型書店は大都市にしかないですしね。
そこで筆者が30年ぐらい続けている方法が1つだけあります。それは図書館と図書館ネットワークを上手に使うことです。
まず、自分が読みたいと思った本を客観的に見つけるため、全国紙の書評欄に注目しました。読書専門誌も含めると9紙あります。この書評欄にすべて目を通すことを30年間続けたのです。書評欄にはさまざまなジャンルの本の書評が書かれております。その中から、自分が読みたいと思った本を抽出します。これなら、特定のジャンルに偏ることなく、毎年の新刊本から読みたい本を抽出できます。評者が偏っていることは難点ですが、それでも、自分1人で本屋さんで見つけるのよりかなり効率的に読みたい本を見つけることができます。
30年も経つと、その蓄積がものを言ってきて、自分の好みのジャンルなどもどんどんと変化しているのが分かります。
こうしてピックアップした本を、今度は筆者の住む県の図書館ネットワークにアクセスし在庫の有無を確認します。どこにもない場合はほとんどありません。どこかの県内の図書館に蔵書されております。読みたい本は、筆者が住む町の図書館にリクエストします。(これもメール1本です)他館からのお取り寄せとなりますが、2週間ぐらいでメールで到着連絡が来ます。
問題は、全国紙の書評欄を見るために定期的に図書館に足を運ばなければならないことでした。ついつい読み忘れが生じたりします。今年、この不便さをカバーするサイトを見つけました。「版元ドットコム」というサイトです。
URLは、https://www.hanmoto.com/shohyo/search/order/desc です。
このサイトの右の欄に、「書評に載った本を絞り込む」という箇所があります。ここの掲載メディア欄をクリックすると、膨大な書評サイトを選択できます。指定無しとすると、読売新聞の最新の書評ページから表示されるようです。しかも、新聞に掲載されるちょっと前から閲覧可能です。
ここで気に入った本の詳細をクリックすると、新聞の書評欄に近い情報をほとんどの場合に確認できますので、自分が求めている本かどうか分かります。確かに、実物の本を手にするわけではないので、それに拘る方にはお勧めできませんが、でも、書店で膨大な時間を費やして「体力」を使うより、よっぽど楽ですね。家にいながらにして好きな本を選んでパソコンでオーダーして連絡がくれば、このときだけは図書館に足を運んで借りに行きます。
結論。未だに大型書店に足を運ぶことに拘っている方は、実際に実物を手に取って全ページを好きなだけ確認しないと読むべきかどうか判断できないということ以外には、筆者には意味がないように思えるのですが、どうなんでしょうかね?
もちろん、書店に足を運ぶこと自体が目的だという方には、筆者がとやかく言う筋合いもありませんので、そのままお続け下さいと言う以外にはありません。でも、そういう方は稀少ですので、書店はいずれ段々と少なくなるのは必然ではないでしょうか?
もう1つ、本を「買う」ということについては、家の中を本が占拠するという、もの凄いデメリットがあります。立花隆さんなどは、そのために大きなビルを建てたようです。でも、よく考えてみて下さい。再読したり参照したりする本を収納するのに、普通の方にとってはそこまで大きな書庫が必要ですか?図書館にリクエストすれば2週間ぐらいで手に入りますし、本当に重要と思った箇所は、別の形ですぐに取り出せるようにメモをPC等に取っておけば済む話ですね。Evernoteなどに入れておくとタグ検索で簡単です。大きな書庫からお目当ての本を苦労して取り出すより、よっぽど楽ですね。
ひょっとして、立派な書斎に沢山本を並べておくことがご趣味の場合は、これも筆者がとやかく言う話ではありませんので、このままお続け下さいと言うほかはありませんが。。。
1.ふらりと立ち寄る本屋さんで、たまたま自分の興味にあった本が見つかることがある。これはネットで検索して一気にお目当ての本だけを購入することにはない貴重な体験である。
2.本屋さんでは、実際に手にとって中身をざっと確認できるため、自分が探していた本かどうかを確認できる。ネットだと試し読みが少しできることもあるけど限界がある。
このあたりが代表的なご意見ではないでしょうか。
筆者は、まだ働いていた頃は仕事の帰りに繁華街の大きな本屋さんに足繁く通うこともありました。でも、そのうちに、本屋さんというのはいくら大きな書店でも、本の陳列数に限界があるのではないかと思うようになりました。
何しろ、年間6万冊ばかりの新刊が発行されます。10年間で60万冊です。確かに大型書店の中には60万冊を超える在庫を持っている書店もあります。しかし、ジャンル分けされている本棚を見て回るのは、下手すると恐らく2-3時間はかかることになります。この面倒さとそれを厭わない体力をお持ちの方はあんまりいないのではないでしょうか?しかも、大型書店は大都市にしかないですしね。
そこで筆者が30年ぐらい続けている方法が1つだけあります。それは図書館と図書館ネットワークを上手に使うことです。
まず、自分が読みたいと思った本を客観的に見つけるため、全国紙の書評欄に注目しました。読書専門誌も含めると9紙あります。この書評欄にすべて目を通すことを30年間続けたのです。書評欄にはさまざまなジャンルの本の書評が書かれております。その中から、自分が読みたいと思った本を抽出します。これなら、特定のジャンルに偏ることなく、毎年の新刊本から読みたい本を抽出できます。評者が偏っていることは難点ですが、それでも、自分1人で本屋さんで見つけるのよりかなり効率的に読みたい本を見つけることができます。
30年も経つと、その蓄積がものを言ってきて、自分の好みのジャンルなどもどんどんと変化しているのが分かります。
こうしてピックアップした本を、今度は筆者の住む県の図書館ネットワークにアクセスし在庫の有無を確認します。どこにもない場合はほとんどありません。どこかの県内の図書館に蔵書されております。読みたい本は、筆者が住む町の図書館にリクエストします。(これもメール1本です)他館からのお取り寄せとなりますが、2週間ぐらいでメールで到着連絡が来ます。
問題は、全国紙の書評欄を見るために定期的に図書館に足を運ばなければならないことでした。ついつい読み忘れが生じたりします。今年、この不便さをカバーするサイトを見つけました。「版元ドットコム」というサイトです。
URLは、https://www.hanmoto.com/shohyo/search/order/desc です。
このサイトの右の欄に、「書評に載った本を絞り込む」という箇所があります。ここの掲載メディア欄をクリックすると、膨大な書評サイトを選択できます。指定無しとすると、読売新聞の最新の書評ページから表示されるようです。しかも、新聞に掲載されるちょっと前から閲覧可能です。
ここで気に入った本の詳細をクリックすると、新聞の書評欄に近い情報をほとんどの場合に確認できますので、自分が求めている本かどうか分かります。確かに、実物の本を手にするわけではないので、それに拘る方にはお勧めできませんが、でも、書店で膨大な時間を費やして「体力」を使うより、よっぽど楽ですね。家にいながらにして好きな本を選んでパソコンでオーダーして連絡がくれば、このときだけは図書館に足を運んで借りに行きます。
結論。未だに大型書店に足を運ぶことに拘っている方は、実際に実物を手に取って全ページを好きなだけ確認しないと読むべきかどうか判断できないということ以外には、筆者には意味がないように思えるのですが、どうなんでしょうかね?
もちろん、書店に足を運ぶこと自体が目的だという方には、筆者がとやかく言う筋合いもありませんので、そのままお続け下さいと言う以外にはありません。でも、そういう方は稀少ですので、書店はいずれ段々と少なくなるのは必然ではないでしょうか?
もう1つ、本を「買う」ということについては、家の中を本が占拠するという、もの凄いデメリットがあります。立花隆さんなどは、そのために大きなビルを建てたようです。でも、よく考えてみて下さい。再読したり参照したりする本を収納するのに、普通の方にとってはそこまで大きな書庫が必要ですか?図書館にリクエストすれば2週間ぐらいで手に入りますし、本当に重要と思った箇所は、別の形ですぐに取り出せるようにメモをPC等に取っておけば済む話ですね。Evernoteなどに入れておくとタグ検索で簡単です。大きな書庫からお目当ての本を苦労して取り出すより、よっぽど楽ですね。
ひょっとして、立派な書斎に沢山本を並べておくことがご趣味の場合は、これも筆者がとやかく言う話ではありませんので、このままお続け下さいと言うほかはありませんが。。。