株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(5.01.09)

2009-04-30 20:54:37 | 明日のモニタリング銘柄
ロンドン時間になり円安が進行し、日経先物も大証終値比120円高と堅調です。

明日、5月1日のモニタリング銘柄です。( )内は今日の安値。

【モニタリングA】 買い候補

1.6269三井海洋開発(1376円)
 OSCはまだ+1%の46%と切り返し序盤。

2.6326クボタ(583円)
 このところの不振から脱出か?OSCは+2%の40%と上げ頃。

3.6378木村化工機(785円)
 これは本来トコトン押されたところでないと上げない偏屈株。今日マイナスなら面白かったところ。明日は斜に構えて。

4.9113乾汽船(638円)
 すっかり大人しくなりましたね。この株。たったの25万株の出来高とは。

【モニタリングB】 底値確認候補

1.4091大陽日酸(676円)
 OSC29%からの反撃なるか?

2.5726大阪チタニウム(2835円)
 弄ばれた後だけに、少々傷跡が気になるが。来期純利益85%減は念頭に。

3.5301東海カーボン(434円)
 押し目からの反発待ち。

以上です。

今日は、どうもテクニカルにツボにはまるような銘柄はすっかり姿を消しました。地合次第でどの銘柄も上がったり下がったりするというポジションのようですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幽体離脱状態か?

2009-04-30 11:24:00 | 株に出会う
日本市場が休み前に勝手に悲観的になり大きく下げた間に、アメリカ市場は豚インフルエンザやGDPの低下など屁のカッパで上げたため、振り上げた拳の持っていきどころがない日本市場は、あわてふためいて買い戻し優勢で始まりました。

しかし、それが一旦終息して、さあ、窓を埋める時に売ろうと待ち構えるも、そのシグナルたる為替のドル・円も米株価先物も一向に降りてきません。まさに上空で浮遊した状態です。

いわば、ダウに影響されて勝手に上がった位置で、まさに幽体離脱したがごとくにフラフラしている状態が前場と言えます。

そうは言っても、日経平均がここまで上げておきながら、OSCはまだ+5%の47%です。ここはダウが高値更新した勢いが、そのまま連休を挟んで続く気配かと。

鍵を握るのはやはり為替ですね。これがドスーンと落ちるのを皆さん待っているようです。

こういう幽体離脱状態の時にあえて突っ込むことは、筆者まで意識を失いそうで少々危険ですので、前場は売買なしです。

ハッキリと上か下かの兆候が出た時に出動をしたいと思っておりますが、この市場には、たまにオカルトめいた動きが跳梁跋扈しており、筆者にとってそれを見破るのが、老眼が進行しているせいか、最近とみに難しくなってきております。

ここは一旦、自らの身体から実際に離脱を果たし、もっと鳥瞰的な視点を改めて持たないと、この市場のオカルト集団の餌食になりそうです。

しかし、鳥瞰的と言っても、この豚全盛のご時世に、「鳥に成りきる」というのは些か高度な技が要求されるようで、残念ながら、とっくの昔に遁世している筆者にとって、それは些か酷な話かと思う次第。

結局、何が何だか分からぬ相場かと。はい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

任天堂を打ち負かすアップル

2009-04-30 07:39:48 | 株に出会う
今日の日経ビジネスオンラインの「ゲーム機iPhoneが市場を席巻する日」には、ゲームにとんと興味のない筆者もびっくり仰天しました。

iPhoneとipod touch(電話機能なしのアイフォン)向けのアプリケーションソフトが、アップストアで10億の大台を突破したというニュースです。

この2機種の出荷台数は3700万台となり、既に任天堂のDSの3分の1を超えております。しかもその増え方が凄い。1ヶ月に何と700万台の増え方です。

アプリケーションソフトでのソフトのダウンロードも、これまた8億本の予定が1ヶ月強で2億本も積み増しする増え方です。

しかも、DSに比べて画面も一回り大きい3.5インチ。解像度もDSの3倍です。

この話。どこかで聞いたことがある話です。そうです。パソコンの世界でかつてNECが日本独自のソフト資産をバックに寡占化していたところに、DOS/V規格のパソコンが出現し、大量の海外版のソフトの稼働を可能にし、あっという間にNECの寡占状態が潰された、あの「事件」に良く似ております。

これで4月17日に任天堂の株価が、3月のアメリカでのゲーム売上高が前年同月比で17%減ったと報じられて急落した理由が分かりました。

ニュースの裏側をきちんと読まないといけないとう1つの教訓ですね。

この任天堂、週足を見るとはっきりと底這い状態です。景気の影響が少ない娯楽産業であるにもかかわらずです。

この銘柄、かなりはっきりと押されたところからでないと反発には転じないでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海外市場概況(4.29.09)

2009-04-30 06:11:54 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説  

◆ドル・円:97.69円(1円27銭の円安)OSC53%(+8%)27日の42%から切り返し中。
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの前日値):1.03938%(前日比-0.01437%)-4月28日 まだ低下継続中。
◆シカゴ日経先物:8760円(円建て、大証終値比+250円)
◆NYダウ:8186ドル(+169ドル)OSC59%(+9%)27日の49%から切り返し中。

NYダウは業績悪化懸念が後退し大幅反発。原油はガソリン在庫の予想以上の減少で50ドル台回復。金も900ドル回復。

1QのGDPは年率換算で-6.1%となり-4.7%という市場予想より悪かったものの、個人消費が1Qで、予想の1.8%に対して2.2%まで戻りこちらの方が評価されました。個人消費が7割の国ですから、この回復は大きいと見ているのでしょう。

注目すべきは米10年債の利回りがついに3.1%となり、FRBによる買い取り発表前の水準に達したことです。FOMCの声明文では追加の国債買い入れには言及しなかったものの、思惑からドルが買い戻されております。

そんなこんなで、円安が大きく進行。

なお、クライスラーは30日に破綻が発表される模様。フィアットも破綻後に買った方が何かと有利と判断したのでしょう。オペルを買い取ると言ったりして牽制しておりましたが、フィアットそのものも自動車事業は大同小異の弱さですね。単にアメリカの販売チャネルが欲しいだけのようですが、チャネルというのは売れるクルマがあって初めて、ディーラーも売る気になり生きるというものですが、ファンド傘下に入ってから吸血鬼に取り憑かれたように疲弊を重ね、開発力がめっきりなくなったクライスラーは、もやは自動車メーカーとしてはもぬけの殻状態です。筆者がフィアットの経営者なら決してクライスラーのようなメーカーには手を出さないでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日のモニタリング銘柄(4.30.09)

2009-04-29 14:24:13 | 明日のモニタリング銘柄
明日、4月30日のモニタリング銘柄です。( )内は28日の安値。

【モニタリングA】 買い候補

1.1881NIPPOコーポレーション(742円)
 28日の後場の下落に動じなかったのがこれ。先日モニタリング銘柄に指名してからもマイナス基調が続いておりましたが、この株変な時に反発しますね。

2.5453東洋鋼鈑(390円)
 これもNIPPOと同じ。ずっと上げ調子が続く時は続く変な株です。何時の間にやら2月4日の減益発表の前の水準を超えております。但し、OSCの絶対値はまだ上を狙える位置です。(58%と結構高いのですが。)

3.4822ハドソン(511円)
 全く地味な株になってしまいましたが、テクニカル通りに地合は無視して堅持な上昇を示しております。出来高は細いのですが、買いが集まってくれば550円あたりまでは戻す筈。当たり前か?!

【モニタリングB】 底値確認候補

1.5802住友電工(920円)
 渋い株ですね。OSCを11%も落としていることを評価して。

2.9983ファーストリテイリング(9920円)
 地合が反転するなら、1万円を切った28日が買いでしたね。この株、極端に大きく上げ下げして始まる変な癖があります。それから気配値の操作も目に余るものがあります。というわけですが、9900円を割り込めば買いかと。

3.7012川崎重工業(197円)
 これも高く始まれば、値動きの重さから入り時が難しいか。

4.8410セブン銀行(235K円)
 やっとOSCが-10%の31%にまで落ちました。ここから先は、3月10日の216Kあたりまでの底値しか見えません。PERは17倍ですが、これは標準的なものです。RSIの27%は3月11日以来です。ここはもう一段の下げからの反転に期待。

5.1605国際石油開発帝石(586K円)
 やっと3月3日の指数値倍率に並び、OSCも29%にまで落ちました。ここから先は落ちても大したことはないでしょう。そろそろ、底値狙いの出番かと。

5016新日鉱も押し目買い時。AOCはまだ落ち方が足りないようです。

6.3072ダイヤモンドダイニング(819K円)
 幾ら豚インフルエンザで外食産業がダメージを受けるとは言え、OSCを35%にまで落とすのはチョイと下げすぎか。OSCも35%です。出来高補足値幅が大きいのがネック。

7.4021日産化学(797円)
 OSCのボトムラインは4月22日の36%です。28日はまだ40%ですが、30円ほど乖離幅が拡大中。安値底打ちサイン点灯待ち。

8.2897日清食品(2630円)
 豚インフルエンザで人々が外出できなくなった時のダークホース、いや、ダークピッグ(高価な黒豚)か。しかし、即席麺に豚スープを使っていたりすると元の木阿弥かと。

9.6871日本マイクロニクス(864円)
 半導体業界の反発に乗じて、ものすごい切り返しを見せているのがこの株。半導体ブローブカードで世界シェア15%の会社です。OSCは-1%の63%とかなりの高水準ですが、一押しは買いとの格言が生きているのかどうかの検証も兼ねて。何しろ、上値はまさに真空地帯です。

【番外編-企業・業界探訪】

◆7701島津製作所(573円)

 この株、OSCが31%にまで低迷しております。2月12日に3Qの下方修正を行った時と同じような下げ方ですが、5月12日の本決算を前にして、更に業績の悪化が懸念されます。というのは、この会社は分析機器でもっている会社です。その他、医療機器や航空機用機器も持っておりますが、この2つは、確か医療機器は、国の医療機器の購入補助の低下から日本光電のようなダウントレンドを示し、航空機器は世界経済の低迷からの需要の悪化が見込まれております。

分析機器にしても、企業としては景気が大きく上向かない限りいわば「不要不急の固定資産」です。こうした背景から、田中フェローには申し訳ないのですが、株価は落ちているとは言え、なかなか買いには入れないのが現状かと思います。先日チョイと買いましたが、その筋の変な揺さぶりがあるのですぐに撤退しました。

以上です。今日は休みのため少々綿密な検討を加えましたので数が多くなっておりますが、それだけ28日の下げが急だったということもあります。

長くなり過ぎたついでに、最近の企業幹部の発言から。

東芝の西田社長の言。

 <広く深く考える人材が今ほど要請されている時はない。>

この「広く深く考える」という言葉に、並の経営者にはない印象を持ちました。退任するのがもったいない。

もし、広く深く考える人材が企業に少しでもいれば、今回の金融危機に際しての被害を最小限に食い止めることができた可能性すらあります。実際には東芝と言えども、積極ビジネスを追求していた以上、大きな損失を被りましたが、それは半導体ビジネスをメインとする東芝のいわば宿命でした。

東芝という会社は、実は筆者のもっとも好きな会社です。その昔、倒産の危機に瀕したことがあります。東芝の名の通り、東京人の控えめで紳士的なビジネスを「東京紳士」と揶揄されたことがあった時期です。

しかし今でも尊敬の念で語られる、めざし好きで有名な伝説の臨調会長の庶民派、土光氏も東芝出身でした。

それを野武士集団のように変えた西田社長は、それだけでも大したものです。以前、東芝の技師長に会ったことがあると書きましたが、その戦艦大和の艦長(見たことはありませんが。)のような威厳ある風貌、それでいて極めて遠慮深く思慮深い、その雰囲気に筆者は魅了されました。

これが大企業の上層幹部を極めた人間の風貌かと思ったものです。現役当時、東芝の半導体のトップの川西副社長とも数回合ったことがありましたが、彼も、実に良い雰囲気のビジネスマンでした。東芝という会社はそうした人材を輩出する点で、実に優れて日本的な会社だと思うのです。こうした人材がいる限り、日本という国は大丈夫です。

実は、この話題で言いたかったことは他にあるのですが、ブログにしてはあまりに長くなり過ぎたので、またの機会に譲ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする