株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(11.01.07)

2007-10-31 21:33:18 | 明日のモニタリング銘柄
このブログを書き始めた20時現在、ドル・円が115.11円にまで円安に振れております。ユーロもドルに対して再度高値更新の勢い。これは今日のFOMCを控えてどういったことなのか?前回の0.5%の下げの時は、アメリカの景気回復への好影響を強く見て、やはり円安方向に振れました。金利差縮小という面だけを見ればドル安の筈ですが、そのドルよりもさらに安くなってしまったのが円でした。金利を上げたくても上げられない円。一方景気刺激のために金利の下げ余地が十分にあるドル。この対比を見れば、円安も納得できるのかも知れません。

今日のFOMCですが、市場は概ね0.25%の下げを前提として動いておりますが、多分ごく少数派でしょうが、筆者は0.5%の下げを予想します。理由は、①サブプライムローンに端を発しての金融機関や投資家の損失額は、IMFの予想をも上回る規模であるだろうこと。②それを帳消しにするためには、バブル再燃を懸念するより、景気刺激策をこの際採らざるを得ないこと。③そして利下げ効果はドラスティックにやらないと効果が半減すること。2000年の時もそうでした。この3点です。まあ、これは素人の当てずっぽうの予想ですので、あまり真に受けないで下さいね。

今日は引け際に性懲りもなく、更にOSCが落ちて底打ち感が強まった6779日本電波工業を5670円で仕込みました。これだけ持ち越しです。

さて、朝にはFOMCの結果も出ていることでしょう。それを待っている訳にはいきませんので、いつものように明日のモニタリング銘柄です。

1.8728M2J
 今日はしぶとく昨日の安値241Kを割らずに、引けにかけてじり高。こうした傾向を辿るIPOは強いかと。乖離幅が4Kあるのもその理由。

2.4063信越化学
 再度この株。やっと今日はゼロ値まで戻しての前日同値のOSCは31%です。RSIも19%で前日同値。戻しの際にエネルギーを使ったのかも知れませんが、これで明日は普通の相場なら7220円を底と意識しての買いが入る局面かと思います。

3.6492岡野バルブ
 出来高少ない株ですので、値幅がありすぎてチョイと手を出すのが憚れる株です。明日1000円割れがなければの条件ですが、ダイバージェンスが強まっておりますので、一旦反発に転じるのかどうか注目。原発関連が賑わっていないと、この株だけの独歩高はまずないでしょう。その点は呉々も注意。

4.9888UEX
 資源株がこのところ不調。そのあおりからかこの株も不調です。しかしPER2.24倍って本当ですか?今日は1261円という安値をマークし、9月13日の安値を下回りました。そこからは反発しての終了です。明日もう一度1260円あたりまでの押し目があってからの反発に乗じる手ですが、ここまで落とされてくると、11月8日の中間決算を控えて、下方修正でもありそうでチョイと持ち越しは怖い気がしますね。

5.4080田中化学研究所
 上がり馬からはこの株。25日MAにタッチしてから再上昇を果たしている株です。今日のタッチ。OSCはそのせいか-5%の48%と久々(9月14日以来)の40%台です。明日は少々の押し目からの買いに乗じる戦法で。

6.6666リバーエレテック
 日本電波と同じ水晶発振器メーカー。29日に大幅上方修正をして翌日の寄り付きこそ高値を付けましたが、その後は意に反しての下落に次ぐ下落で、ついにOSCを31%にまで落としました。日本電波にまさか引きずられたのではないでしょうが、このあっぱれな下落はMM銘柄ということも影響しているのかも知れません。明日は10月22日の1420円も視野に入れながら、反発に転じて下値を切り上げるタイミングで拾う手です。

7.6908イリソ電子工業
 もう1日この株に注目。引けに大きく切り返してOSCを+6%の51%にコンバージェンスしております。昨日は逆張りでしたが、明日は順張り。指数値は10月17日よりも下に位置しており、明日の反転には注意。出来高が少ないながらも結構ダイナミックに動きます。

8.8086ニプロ
 じわりと戻しました。やはり実力ある地味派株だけあります。OSCも明らかに+7%の43%と抜けてきました。ここは明日の押し目があれば拾っておく手か。11月19日が中間決算ですが、第一四半期で85%の進捗率です。

9.7012川崎重工業
 頑として動かない重厚長大株。11月2日が中間決算ですが、今日はOSCを+5%の43%にまで伸ばしておりますので、明日は410円あたりからの反発に転じるかどうか注目。気の短い方は遠慮した方がよいかも知れません。何かニュースでもないと大きく反応しません。今日、三菱重工業製の戦闘機が落ちたというニュースは、この株には何の影響もないでしょう。しかし、あれで120億円がパーです。保険も入っていないだろうし、この財政難で困ったものです。ひょとすると、これが今晩の円安の原因か??

10.7202いすゞ
 自動車関連のこのところの好調さに置いてきぼりのこの株、引けにかけてやっとプラ転です。これでOSCも46%と前日同値に戻し、RSIは何と久々に10%へと1桁台から脱却。明日は553円から567円の間での押し目で仕込みたいところ。そろそろトヨタとの協業プロジェクトの発表でもある頃かと。

11.5310東洋炭素
 この優良株にチョイとした異変か。OSCが39%にまで落とされております。9月5日以来の出来事です。9月6日は更に安く始まりましたので、明日はこの株、まだ押されるとみます。そして、押されたところからは自律反発の買いが入るのではないかと。ところで、ここは女性社長ですね。だからといってモニタリングをする訳ではありませんが、炭素に女性の取り合わせはなかなかに妙ではありませんか。超高温で炭素を圧縮すると、あの女性陣あこがれのダイヤモンドが出来る訳ですが、それを狙って女性社長を誕生させたのかも知れません。

12.5479日本金属工業
 今日は441円という安値を何とかキープ。しかしRSIは17%にまで下落しました。ダイバージェンスは強まっております。このあたりで一旦反発に転じてもおかしくはありません。5491日本金属とともに注目。

以上です。結構な数になってしまいました。これでFOMCが利下げ無しだと、NYダウが急落し、これらのモニタリング銘柄も、海の藻くずと消え去ることでしょう。
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様子見姿勢が鮮明

2007-10-31 11:22:28 | 株に出会う
NYダウが下げ、シカゴCMEも下げ、FOMCを控え持ち越しはしまいと誓っているトレーダーを抱えといった状態では、先物も16700円を一気に抜き去り、青空圏に出ることは叶いませんでした。

先物の前場は一度今日の高値の16670円まで戻してから、少し調整気味に終了しておりまます。それでも日経平均ともども、OSCは3-4%コンバージェンスはしておりますので、後場に再度押されてから16530円あたりの5日MAラインで踏みとどまれれば、再度引けにかけて反転する勢いは一応保っております。つまり下げたと言っても調整の範囲であり、後場は切り返す動きが期待は出来ますが、昨日までと違って、後場にいきなりギャップアップするような終わり方はしていないようですね。

今日は持ち越しの6779日本電波工業が、前日マイナス終了でもあり、地合に押されて不発。前日安値を割り込む寸前に-50円で損切り。その後5820円で再エントリーするも上値が重く同値撤退。その後5640円まで落とされておりますが、この5640円は週足での一目均衡表の雲の上限に該当します。ここからの反発を狙っての買いが入り、前場では5680円まで戻しての終了です。

この日本電波工業の分足のMACDで反省を少々。

筆者が5820円で再エントリーした時は、日経先物も切り返しに転じており、日本電波のMACDも、昨日10時頃の水準まで低下しておりました。そこで一定程度の買いは入ったのですがすぐに失速。その後安値を付けた時のMACDは10時頃よりさらに10ポイントほども下げた位置でした。落ち目の株は、一度反発体勢を見せても、その後更に深く売り込まれるという典型でした。そして、週足の雲の上限価格を意識している投資家が結構存在していたということです。その上限あたりで結構な買いが入っておりました。

このように、株はいわば人気投票ですので、リバウンドを狙うといっても、大多数の投資家が狙っているラインを外して、迂闊に買いに入っても、まだその流れでは待ち伏せ売りが多数を占めているため思ったような上昇は見られません。

そのあたりの見極めの手段の1つが、分足のMACDであることを改めて認識しました。とことん落ちるまで我慢できるかどうかですね。その点、8728M2Jは、今日はリバウンドがあるだろうと待ちかまえているトレーダーが多数を占めていたようです。分足のMACDも寄り付きの投げを切り返してからは、10時頃まではほぼ一直線に上昇し、落ちてもゼロ値を大きく下回ることなく推移しております。これはティック曲線で見ても、今日の傾向はなだらかながらも、右肩上がりの曲線となっていることが見て取れます。

その日の地合に対する感度は、このようにそれぞれの株が置かれた位置関係で大きく異なるということでしょうか。

FOMCを控えて持ち越しはしたくないし、後場はどうするか思案中です。気がつくのが遅かったのですが、今日の下げ地合でも強かった3840イーキャッシュのような「穴馬」でも昼休みに探してみます。
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明日のモニタリング銘柄(10.31.07)

2007-10-30 20:56:20 | 明日のモニタリング銘柄
今日も引け際に様々なドラマが待ち受けていたようです。

例えば3715ドワンゴの350Kから329Kまでの怒濤の売り。頭では前場の安値の328K近辺で一旦売りの嵐が収まるのではと思っておりましたが、皆さんの切り返しの注文が実にすばやく、また引けまでの時間が限られていることから、このリバウンドに乗れず。

そして、例の8728M2J(これ、マネースクウェア・ジャパンの略です。MJQがモダン・ジャズ・カルテット&ミルト・ジャクソン・クインテットの略であるように。M2Jとはモダンな洒落た略称ですね。)の引け際の阿鼻叫喚の売り攻勢。

M2Jのような下落基調の株は、上げると見せかけてどこかでズドーンと突き落としが来るものです。昨日の一気呵成の売り攻勢の延長線でしょう。今日も引け際にストップ安が見えるところまで落とされておりました。その後小反発しておりますが、ドワンゴほどの切り返しはありませんでした。ドワンゴは25本移動平均線を綺麗に抜いて終了しております。

しばらく1部中心にトレードを行っていた身としては、こうした新興市場銘柄の激しい値動きに今は体を慣らす段階ですのであまり無理はできません。無理すると心臓ショック死を起こしそうです。筆者、まだ生への執着は結構ありますので、それだけはご勘弁を。。。

今日は、先物の切り返し気配に誘われるようにして、引け際にあまりに落とされている6779日本電波工業を5920円で仕込みました。5960円まで大引けにあっというまに駆け上がっておりますので明日が楽しみの株です。

さて市況は、先物が後場によろよろしながらも、16500円の抵抗線を何とか死守。そこからは-60円まで戻しての終了です。これでOSCも前日同値の45%にまで回復。日経225平均はきちんと+5%の49%とコンバージェンスしての終了です。

新興市場は後場に2度ほどマザーズ指数がプラ転しましたが、結局息が続かず。OSCも4%落として56%です。一息入れた10月25日のOSCが57%ですので、これを1%とはいえ下回ったことは、どうやら下落サイン継続と見て良いようです。ヘラクレス指数のOSCも5%落としての57%です。同様の傾向です。

後から振り返ると、今日の勝負の分水嶺は、先物の14時あたりからの値動きでした。ここからは13時半頃にマークした16500円を更に目指すのか、それとも切り返しに転じるのかの、まさに分水嶺でした。この勝負所でキューンと100円ほど上げた先物が後場の相場を作ったと言えます。日経平均も昨日の窓をきちんと埋めました。

やはり、それなりの節目の数字をいくつか頭に入れておいてから、先物の値動きを監視できないといけませんね。意味を読み解くことができないと、上に行きそうなのか下に持っていかれそうなのかの判断が不能となります。これは大きな反省点でした。

さて、明日のモニタリング銘柄です。もう10月も最後です。今年もあと2ヶ月の勝負です。

1.3845アイフリーク
 この株にも新興市場物色の矛先がやっと向いてきたようです。出来高急増で引けにほぼ高値を付けての+28Kは立派。OSCも+10%の53%まで急伸。明日はあくまでも押し目を待ちます。一押しのタイミング次第で300Kあたりまでの切り返しは想定できるところか。

2.5401新日本製鐵
 もう1日この大型株。今日760円まで押された段階で、OSCは39%にまで落とされておりました。(後からのシミュレーション)25日の38%に肉薄していた訳です。そこから先物に引っ張られるようにしての切り返しで終了。明日は、この760円がキープできるかどうかが焦点になります。できるだけギリギリまで落とされてから拾いたいもの。5411JFEホールディングスも合わせて注目。

3.4043信越化学
 押しに押されておりますが、7190円という安値で打ち止まるかどうか注目。OSCは29%→31%へとコンバージェンスしておりますので、体勢は整っております。明日は、押されても7200円割れからの反発狙い。

4.6908イリソ電子工業
 これは逆張りです。OSCを6%落として45%は、10月19日の43%以来の低さです。指数値も10月では2番目の低さでRSIも29%と9月12日の30%を抜いての久々の20%台。更に押されたところ狙い。

5.5711三菱マテリアル
 これも今日の安値の664円を死守できるかどうか注目です。11月8日が中間決算。9月18日に上方修正をして10月15日にかけて770円まで駆け上がったその反動での下落。OSCが再度の38%→41%へとコンバージェンス。

6.4091大陽日酸
 工業ガス、空気分離装置などの会社。半導体や液晶関連装置メーカーとも言えます。今日は9月26日以来の1000円割れ。しかし、OSCは+6%の41%と切り返しております。明日、再度の1000円割れからの下値模索がないことを条件に、リバウンド候補としてのモニタリングです。

7.9650テクモ
 監視を外してから反発に転じたようです。明日が正念場。そのまま上に行くようだともう心配はないでしょう。押されても今日の安値の1443円までは下りてこないのではと思います。しかし、しばらく低迷しておりましたので、寄り付きのやれやれ売りには注意。むしろそこで拾うぐらいで。

8.5659日本精線
 これも引けにかけて強く切り返して、OSCも28%→35%へと上昇。RSIはまだ20%のままですが、乖離幅も6円あります。明日は押されても660円を死守できるかどうか。10月17日に中間決算を上方修正しておりますが、そこからはそれまでの上げ反動からか押されっぱなしでした。

以上です。
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新興も東証もガス欠ぎみ

2007-10-30 11:28:08 | 株に出会う
原油価格の高騰が影響してきているのでしょう。相場も段々と上昇余力がなくなるどころか、FOMCのイベントという一大坂道を目の前にして、いささかガス欠気味のようです。それを尻目に、石油株は在庫評価額の関係で調子が良いようです。

新興ではネット関連のファンコミや今日のモニタリング銘柄のエムティアイ、それに老舗のオプトなどが気を吐いておりますが、これは宴の余韻といったところでしょうか。

この9438エムティアイですが、朝方の258Kまでの一瞬の押し目をまたまた逃がしてしまいました。258Kで買うのは無理でしたが、260Kでは楽に買えた筈でした。ほんの30秒ほどの躊躇が後れを取ることとなり、その後の買い上がりに対しては、再度の押し目を待ちすぎるといういつものパターンでした。

朝一番では先物のMACDはまだデータが見えませんが、シカゴCMEより安く始まっての低迷の時は、後から見ると、今日の最低水準に位置しておりました。この段階でのエムティアイの押し目は買いでしたね。逆に8728M2Jなど昨日からの下落基調を継続している銘柄は、更なる先物の押し目が形成されるまでは手を染めてはいけない銘柄となります。現に9時半頃までの先物の下落が一段落するまでは押されております。しかし、下落基調の株は、分足のMACDで見ると、戻してもゼロ値近辺までです。楽天のマーケットスピードを見れる方は、それを確認できます。逆にエムティアイのような上昇基調の株のMACDはゼロを割り込むと一旦反発が起こります。エムティアイはどういう訳か、分足ではゼロ値から今日はスタートしています。そして直後の258Kまでの押し目からはほぼ一直線にストップ高です。この駆け上がりタイミングでの一呼吸を置いた、9時半頃の270Kあたりが真骨頂の買い場だったのですね。

これは昨日のブログで2月2日の高値の269Kを越えれば後は一人旅と書いた、その節目にピッタリと合致しております。筆者は、今朝になるとすっかりとそのような節目の数字を忘却しておりました。複数の銘柄を追っているので、個別株のそのような数字はどこかに吹っ飛んでいた訳です。この数字に対する感性というか記憶力というか、そうしたものがこの瞬時の売買判断において要求されるようです。これが、年を取って記憶力も判断力も咄嗟の瞬発力も衰えてきた方々には、デイトレのようなスピードと判断力が求められるトレードにはいささかハンディとなる所以かと思います。

と言う次第で、前場は先物が下落基調でもあり、ノートレードになってしまいました。

その先物は前場ではゼロ値近辺まで切り返しつつありますが、今日のような下落モードの日は、ゼロ値まで上がった段階で跳ね返されるのが通例のようです。10時頃のパターンがまさにそうでした。従って、後場はこのゼロ値からプラス圏にMACDが上がっていくのかどうかが、今日の相場が後場にどう動くかの鍵を握っているようです。先物自体のOSCは前場終了段階では-4%の41%ですが、日経平均は+1%の45%といささか微妙な位置取りです。

新興市場は明らかにOSCを落としております。マザーズ指数が-2%の58%、ヘラクレス指数が-5%の57%です。
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明日のモニタリング銘柄(10.30.07)

2007-10-29 21:14:37 | 明日のモニタリング銘柄
しかし、今日の14時18分からの8728M2Jの292Kからの急落は、まさに電光石火の早技でした。癪に障るので歩み値を確認してみました。14時17分までは292Kで揉み合っていたのですが、そこから291Kの12枚を皮切りにまず50枚。その後、287Kあたりでの揉み合いから286Kで更に50枚。そして、少し置いて286Kから282Kまで126枚。その勢いで狼狽売りを誘い、277Kまで約50枚。そして、とどめは、270Kでの何と230枚です。この強烈な売りで、その後266Kまでの売りを誘っております。

以上の下落ドラマが14時18分ピッタリに始まり、そして、266Kの安値から少し戻しての273Kまでの、計160ティックほどがたったの1分以内に完了しているのです。60秒で160ティックですよ。これは、相当数の参加者が時間を示し合わせて、一斉に売りをかけたとしか思えません。1人でやるのは10台ほどのマシンを使ったとしても困難でしょう。

この大津波で、筆者が朝から指しており、そのままにしておいた273Kの買いは約定のチャイムがなりました。(ジョインベストエクスプレスのいいところは、チャイムで約定を知らせてくれるところです。)異変を察して+3Kで早々に売りましたが、このようなを組織的な一斉売り見たのは初めてです。まるで竜巻が急に襲ってきたかのようでした。

これはどこかの弱小投資顧問会社が、有料会員に指令を出して一斉に利確に走らせたのではないかと想像します。もし、そうだとしたら、これは新手の相場操縦行為ではないでしょうか。

会員があちらこちらから売りをかけますので、後から胴元を見つけ出そうとしても、何の証拠も見つかりませんね。実に巧妙です。

このような罠が待ち受けているのが、特に出来高を伴って乱高下するIPO銘柄だと言ってしまえばそのとおりですが、そのやり口があまりに汚い。許せないですね。

しかし、残念ながらこの怒りの持って行き場所がありません。というのも、今日の筆者のトレードはこのM2Jでの+15Kと+3Kのみだったからです。

ところで、この一斉利確の動きは、胴元が日経先物のダウントレンドから、どうにも上に抜けない(ストップ高まで行かない)ことに業を煮やしての「指令」だったのではと思います。先物の1分足のMACDは後場開始直後にピークをつけてから、一貫して右肩下がりでゼロ値も14時には再度下回りました。これを見ての14時18分の指令だったと思います。

このように、先物のトレンドが右肩上がりか、右肩下がりかで、リスクが全く異なって来ますので、明日以降も先物のトレンドラインには十分にご注意下さい。

ところで、このようなM2Jの仕掛け売りに象徴されるように、新興市場のOSCはマザーズ指数が-3%の60%、ヘラクレス指数が-5%の62%とダウントレンドに転換です。マザーズ指数で見ると4月17日の988ポイントの安値を下から抜くことは出来ませんでした。この988ポイントさえ抜けば1000ポイントの回復が視野に入ってきていたのですが、FOMCを控えて明日以降はチョイと無理かと思います。このあたりを察しての投資顧問会社の「指令」だったのかも知れません。

対する日経平均のOSCは+1%の44%と小幅上昇。空いていた窓の16711円も埋め、後は日足の一目均衡表の雲の上限の16770円近辺に出てしまえば、空は一気に青くなります。これもFOMC通過待ちといったところでしょうか。それまでは今日空いた窓(16530円~16660円)を逆に埋める動きとなる可能性もあります。相変わらずNYダウと為替次第ですね。その今晩のNYダウはOSCを56%→59%と伸ばして上を窺う勢いですが、金曜日の切り返しが急でしたので、寄り付きは小反落を喰らうかも知れませんが、トレンドとしてはもう1段の上昇は期待できるところかと思います。

さて、そうした状況を踏まえての明日のモニタリング銘柄です。

1.3854アイル
 気がつけば大人しく切り返しておりました。今日で3日連続OSCが33%です。403Kの節目を今日は越えて終了しておりますので、その後は410K、そして430Kあたりまでとなります。

2.5401新日本製鐵
 26日の752円で底打ち気配濃厚。今日18円上げてOSCも+1%の41%へ。780円割れがなければ更に上昇か。

3.9650テクモ
 そろそろ調整完了の気配あり。OSCは37%まで下落。RSIも25%です。1400円近辺にある日足の一目均衡表の雲の上限にタッチすれば、そこからは反発に転じるかと。11月14日が第三四半期決算ですが、7月5日に前年同期比2倍の中間決算を発表している会社ですので、大きなブレはないかと思います。明日以降に安値を切り下げなければ、そこが買い場かも知れません。

4.6779日本電波工業
 10月5日に上方修正するも、それまでの業績期待の大きさから反落局面を続けておりましたが、今日6000円割れで一旦底打ち気配です。OSCも36%にまで落ちました。指数値がまだ6260円を付けた9月6日よりも140円ほど高めです。またOSCも10月15日につけた30%よりもまだ6%高い状態。従って、5900円あたりまでの下落調整がまだありそうですが、そのあたりからの反発バネは強いものがあるかと思います。PERは今日で20倍割れ。もうひと息の押し目待ち。

5.9438エムティアイ
 なかなか200Kを大きく越えることが出来なかったこの株、ついに今日上放れです。何があったのか、特段のニュースは見あたりませんでした。OSCは既に73%にも達しております。上げエネルギーが噴火したものと思われます。目茶上げしている3715ドワンゴがやっと黒字転換したのに対して、こちらはPERが18倍少々の優良株。ドワンゴに行っている資金が流れてきているのか、それとも割安新興優良株物色の流れに乗っての上昇か。いずれにしても、今年2月2日の269Kの高値を越えれば、あとはしこりなし。しかし、こっそりと上げ続けておりましたね、この株。押し目を形成しながら上げ続けるのかも知れません。携帯コンテンツ制作にハードウェアと同じような品質管理手法を導入しているユニークな会社です。

以上です。

FOMC利下げ&ドル価値低下を見込んでか、金がどうも1オンス800ドルに迫っているようです。11月のファンドの決算を控えて、手っ取り早く上がるゴールドに資金が向かっております。前回の利下げの時も、ほどなく金や原油などの商品にマネーが向かいましたが、今回もそれを先取りしての動きかと思います。これだけ利下げが続くことになれば、ドルの凋落はもはや誰の目にも明らかです。

その弱いドルに対して、なかなか円高に向かわない日本も、目に見えない凋落があるのでしょう。その根底には郵政民営化により資金が株式市場に流れ込むと(勝手に)見た外国勢が、その後、郵貯が民営化までに株式を売り続けていたことを知り、郵貯は思ったほどには自由になる資金がないこと(これは2006年の年初のブログで書いたことです。)が知れわたってしまったのが、意外と大きな要因ではないかと思っております。
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