株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(12.1.08)

2008-11-30 07:58:32 | 明日のモニタリング銘柄
今年最後の月となりました。1月早々、大きな下落に見舞われて波乱のスタートを切った日本市場ですが、それはほんの序幕でした。3月のベアスターンズ危機があって、11691円という黄金分割比率にピタリと寄せられるも、日経平均は6月までは14000円台を保っておりました。最後に13000円台をつけたのが8月末でしたが、誰も1万円割れがこんなに早く到来するとは思っておりませんでした。ところが、9月16日のリーマン・ブラザーズ破綻による605円安から大変調をきたしました。これが今年の相場の最大の屈折点でした。

ゴールドマン・サックスに長年いたポールソン長官ですので、リーマン・ブラザーズが破綻すれば金融恐慌の引き金になることくらい分かっていた筈です。今思えば、リーマンをスケープゴートにして、今回の金融危機の暗部の摘出をあえて早めたのではないかと思いたくなりますが、しかし、それなら何故ベア・スターンズをスケープゴートにしなかったのか疑問が残ります。手術は早いほど良かったはずです。日本でも山一という業界4位の大手証券の一角がまず崩されました。

やはり、あの時はリーマンを救うお金がアメリカにはなかったと考えざるを得ません。実際、リーマンを破綻させてからのポールソンの述懐で、リーマンを救うには政府の負担が大きすぎてできなかったと正直に言っておりました。

そうなると次なる疑問が湧いてきます。では、リーマンを破綻させた後、本来ない筈のお金の投入を、AIGの救済を手始めに、3兆ドルの確定救済金額と政府の今後のリスク負担分を合わせて最大9兆ドルもの救済資金と景気刺激資金の投入を、何故決めることが出来たのか、どこから突如としてお金が湧いてきたのか?ということです。

これはアメリカがついに空手形を発行することに腹を決めたと考えるのが1つありそうです。ブッシュやポールソンはもうすぐ退きます。9兆ドルの米国債が消化されようがされまいが、彼らの知ったことではありません。それはオバマが考えることです。立つ鳥跡を濁さず、ではなく、跡を濁すというハチャメチャ思考ですね。(ひょっとすると彼ら2人はここまでの人間だったのかも知れません。)

もう1つは、その後の議会等とのやりとりを通じて、彼らはアメリカが堅持していたであろう、ある種の財政規律を破ることを決断したのではないかということです。もちろん、この決定が行き着くとどうなるかは彼らは十分に承知した上でのことです。その時の対応も密かに立てた上での行動なのでしょう。そうでないと、突如このような大盤振る舞いに転じることは理解不能ですし、いかにもおかしいことです。

筆者は後者の見方に荷担しますが、ここに、土曜日のブログに書いたようなアメリカ政府の「深慮遠謀」を見てとることができそうです。

さて、12月1日のモニタリング銘柄です。

1.2613J-オイルミルズ
 金曜日は内需株が逆行安でしたが、ほどよい押し目を形成したようです。もう1度、更に形が良くなったここからの反撃期待で。金曜日と違って上り調子。

2.8113ユニチャーム
 思い切って下げないため日々膠着しております。しかし、久々のOSC39%です。6300円まで下げれば買いも湧いてくると思いますが、それ以前に売りが喰われてしまうのでボラティリティ面ではまったくの魅力なしとなってしまいました。何かきっかけが欲しいところ。

3.7915日本写真印刷
 金曜日の上げで、ようやくOSCが+3%の38%になりました。一度戻し始めると瞬発力がありますが、そうでないとトンでもない下げにも見舞われます。明日は、下落か上昇かを見極めてからの参戦が良いかと。

4.7201日産自動車
 あえて低迷する自動車株を1日だけのお付き合いで。11月の登録台数が大幅減とのニュースもありますので、場合によっては300円割れまで持って行かれる可能性もあります。しかし、既に相当に押し込まれておりますので、材料で尽くし感からの一旦の反発があるかどうかを見守りながらということで。歯切れ悪いね。

5.2651ローソン
 これも内需関連で金曜日は売り込まれました。セブン&アイなどの値動きも確認しながらの押し目狙い。

6.4063信越化学
 これはパナソニックと同様な、好調銘柄の一転しての大幅減益の連想から金曜日は不発に終わりましたが、これで益々テクニカルな条件が良くなっております。もう一度下値を試しに行って、3550円が大きく割れなければ、安堵買いがあるかも知れません。

以上です。
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巨額の米国債の発行に絡む深慮遠謀

2008-11-29 00:34:07 | 金融全般
アメリカがこのところ立て続けに打ち出した、金融機関救済のみならず、企業・個人にまで及ぶ景気対策を合わせて9兆ドルを軽く越える資金は、米国債の発行によって賄う以外にはありません。

そのアメリカの国債ですが、2006年までの累計では国内56%、海外44%の比率で消化してきました。(日本は2007年9月段階で、海外比率は6.6%、個人はたったの5.3%。これは国内1500兆円の金融資産のお陰です。)

ところが、アメリカ国債は2007年からは9割以上が海外に買われております。つまり、既発分も含めた全体は40%以上が海外保有となっているものの、新発分の国債については、アメリカ国内で消化することがほとんど出来ておりません。

では、今後必要となる9兆ドルもの米国債を一体誰が買えるのか。

今年1月から7月までの米国債の海外からの買い越しは2636億ドルです。8月以降のブレークダウンの数字はありませんが、7月までのペースで5000億ドル程度です。社債や株式も含めた総額では、多い月は1000億ドルを越えておりますが、少ない月は100億ドル以下であり、どう見ても年間では1兆ドルには届きそうにありません。

ましてや、これまでは石油で潤っていたアラブ諸国やまだ金融・経済が堅調だった欧州、そして中国から米国債は買われやすい状況にありましたが、これからは、それも限度があることが見えております。

となると、9兆ドルの国債は海外では消化不能となります。ではアメリカは一体どうするのか?

ここで参考になるのが戦前の日本です。1930年代初頭、時の蔵相・高橋是清は、円を金本位制から解き放ち、国債を増発して日銀に引き受けさせ、それを財源としての景気刺激策を推進しました。(余談ですが、この高橋是清の孫が筆者の上司だったことがあります。まるで外人のような風貌のため、初めて合ったときに思わず握手をしてしまいました。)

この金兌換の停止・金の輸出の停止によりもたらされた円安によって、輸出の増大と国内経済の立て直しを狙った訳です。

ところが、この日銀による国債引受が軍事費の捻出の理由からも際限なく行われ、直接的なマネーストックの増加を招き、インフレを加速させていきました。

従って、海外もしくは国内の非金融機関にも買われることがない巨額の米国債の増発は、ドル安とインフレをいずれ誘発させることは明らかでしょう。

10月以降、それまで鰻登りだったドルインデックスの上昇が頭打ちになってきていることが1つの兆候です。このインデックスの下落が顕著になってきた時がドル安への転換点です。新興諸国を含む、世界中からの資金のアメリカへの環流がひとまず終息する時に、必ずやドルインデックスの下落になって現れる筈です。

昨年末で17兆6千億ドルのアメリカの対外資産(うちドル建て50%)の48%を占める、株式と直接投資分の8兆5千億ドルの取り崩しが、いわばアメリカのデレバレッジの動きであり、それが世界的なドル不足を招いてのドルインデックスの上昇でした。

この8兆5千億ドルの30%の取り崩しなら2兆5千億ドル、50%の取り崩しなら4兆2千億ドルにもなります。

仮にドル建て分も含めて4兆ドルもの取り崩しが行われていれば、対外資産は13兆4千億ドルとなり、対外負債の20兆ドル(うちドル建て90%)との開きは6兆6千億ドルにも及んでしまいます。これまでは2兆4千億ドルのアンバランスでした。対外負債をおよそ25%切り下げないとこれまでの資産・負債がバランスしません。よって、ドル・円相場もおよそ25%の切り上げで、70円へと向かうことを余儀なくされることとなります。

もっとも、この近い将来のドル安を見込んで、ジム・ロジャーズのように、ドルから円に換える動きも当然出るでしょうから、これより円高が加速する怖れもありますね。

ところが、もう1つやっかいなのは、ここまで米ドルが暴落すると、これまで日本や中国その他中東など世界各国が保有している米国債に大きな損失が出てしまいます。当然ながらその損失を座して見るだけなのは我が日本国くらいであり、その他の国は一斉に米国債の売りに入ることでしょう。中国は既に米ドル債他を減らして金の備蓄を4000トンにまで増やすことを検討しているようです。

そうなると、火を見るよりも明らかなのは、株と同じで米国債に対する「売り浴びせ」が起こり、金利を上げないと誰も買わなくなることです。それは自ずと長期金利の高騰に帰結します。しかしながら、これはアメリカとしても困る事態を招きます。発行残の米国債10兆ドル+今後必要となる国債総額最大9兆ドルの計19兆ドルに対して、今の長期金利水準の3%弱が5%になっただけで、年利払いが約1兆ドルにもなります。

しかもこの金利高騰は、米国債以外にも波及します。住宅ローン負債の15兆ドル、企業の社債の25兆ドルも影響を受けます。この追加40兆ドル分に対しても5%の金利水準なら2兆ドルの利払いの追加です。合計で年間3兆ドルの利払いです。

更にこのアメリカの長期金利の上昇は、当然に日本にも波及します。

日本の現在の予算に占める国債利払い費は約4分の1の20兆円ですが、これは1.4%程度の長期金利での話です。これが3倍になれば国家予算の4分の3近くが国債利払い費に消えてしまいます。日本の国家予算も成り立たなくなります。

長期金利の上昇が国家破綻を招くことは、今回のアイスランドを見れば明らかです。アイスランドはあれだけの金融恐慌で経済が極度に悪化しているにも拘わらず、自国通貨の下落を放置出来ずに金利を上げました。まさに身を切るような判断だったと思います。

まさか、アメリカはアイスランドのようになることを望んでいる訳ではないでしょう。そうなると、最後の奥の手しかもう残されておりません。これが、チラホラ最近囁かれている新米ドル紙幣の発行です。

新ドルと旧ドル(現在のドル)との交換比率を1:2とすれば、アメリカの対外負債の20兆ドル(07年末)のドル建て90%分の18兆ドルに、今後発行する新規国債確定分3兆ドルを加えて21兆ドルは、半分の10.5兆ドルに減ります。

一方、対外資産の17兆6千億ドルの50%を占めるドル建て分8.8兆ドルも半分となり4.4兆ドルとなります。これにドル建て以外の分の8.8兆ドルを加えて13.2兆ドルとなります。

つまり、対外負債10.5兆ドル:対外資産13.2兆ドルとなり、07年末の対外負債20兆ドル:対外資産17.6兆ドルとは何と逆転してしまいます。

こうなれば、新発国債は3兆ドルではなく9兆ドルまで持っていっても、対外負債+6兆ドルの16.5兆ドル:対外資産13.2兆ドルとなり今の資産・負債比率とほぼ同じとなります。見事にバランスされてしまいます。(今回の対外資産の取り崩し分は考慮に入れておりません。)

これが、海外での米国債の引き受け難、ドル安が引き起こす長期金利の上昇を一気に解決する道となるのは、筆者のような金融素人の計算からでも明らかです。

何やら、狐に包まれたような話ですが、これが基軸通貨国の最後の特権かも知れません。

日本政府にできることは、今手持ちの米国債をできる限り早期に手放すことしかありませんが、今の政権は全くその気がないようですね。

まあアメリカとしては、新ドル紙幣の発行は奥の手であり、世界各国の米ドル投資国の非難を買ってまで強引に実行する前に、何とか、穏便なドル安(円高)に持っていきながら、巨額の米国債をこれまで通りに買って貰い9兆ドルのファイナンスを遅滞なく行いたいところでしょうが、既に米国債を買うにも、世界のどこにもそれだけの金がないという現実は、いずれ市場も直視しなければならないようです。
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市場概況(11.28.08)

2008-11-28 15:40:12 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は29日朝の更新

後場の最後の30分で急激に切り返した11月28日(金)の市場概況です。 

◆日経先物:8520円(+150円)、OSC55%(+4%)11月20日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8512円(+139円)、OSC57%(+4%)11月20日の38%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:117(-2)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:834.82(+5.79)、OSC52%(+4%)11月20日の33%から切り返し中。
◆マザーズ指数:313.76(+10.17)、OSC43%(+8%)11月20日の31%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:508.51(+8.99)、OSC53%(+5%)11月20日の38%から切り返し中。
◆国債先物:139.41円(+9銭)OSC44%(+1%)11月27日の43%から切り返しに転じた気配あり。
◆ドル・円:95.55円(17銭円安)OSC52%(+5%)11月4日の62%以来の高水準。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8470円(大証終値比-50円)
◆シカゴCME日経先物:8515円(大証終値比-5円)更新
◆NYダウ:8829ドル(+102ドル)OSC54%(-1%)11月20日の37%から切り返し中。そろそろ頭打ちか。更新

今日も最後の30分で大きく戻しましたが、OSC面では60%台へと乗せる可能性もありますが、当面のピークに近づいております。

8500円は奪還しましたが、その上の8800円までいけるのかどうか?

ここで困った時の神頼みでフィボナッチ比率にご登場頂きましょう。

日経平均の直近の高値は11月5日の9521円です。安値は11月21日の7406円です。そうなると、38.2%戻しの8213円は11月26日にピッタリと奪還しました。次の半値戻しの値段の8463円も、今日見事に奪還しました。

その先、61.8%戻しは8713円です。つまり、11月11日の8704円を抜けるかどうかが次のターゲットとなります。後、ちょうど200円の上げです。

もし、NYダウや為替が良い方向に今日向かえば、来週の月曜日にこのラインに達するのかどうかです。

既に、NYダウは久し振りの4連騰をマークしております。OSCは55%ですが、直近は11月4日が58%ですので、後少しの上げ余力は残しております。

しかし、上げ材料を見つけるのに苦労すると思われます。今晩の経済指標は特にアメリカに関してはありません。ユーロ圏の失業率とか消費者物価指数の動向がダウに影響を与えるかも知れません。

いずれにしても、後200円の上げがあるのかどうかが当面の焦点です。

トレードの方は、後場も良いところなし。4088エア・ウォーターで取ったり取られたり。最後の上げにはうまく乗れず。9983ファーストリテイリングなど絶好の押し目狙いでしたが、あっという間の上昇劇で置いてきぼりといったところでした。

しかし、値動きがあまりにも目眩ませ過ぎますね。裏の裏を掻こうとしても、またその裏を掻かれてしまうような、何とも隔靴掻痒、二階から目薬といった、掴み所のない相場です。難しい。。。理屈ではもう既にないのでしょうね。

-------29日朝のコメント-------

欧州株の堅調もありダウとナスダックはプラス終了です。しかし、ダウは26日のOSC55%で底を打った可能性があります。市場は閑散としており、今週はこれで手仕舞いし、いよいよ来週末の雇用統計の発表や、景況感指数の発表を待ちますが、市場ではかなり悪いことは承知しており、今週のように「経済指標には動ぜず」の姿勢をとるものと思います。むしろ、クリスマス商戦がどの程度「悲惨」な結果に終わるのかに注目が集まりそうです。また、ビック3が5日の公聴会でどのような再建策を打ち出すのかも見ものです。

ところで、フォードのムラーリ会長は、会社が2千億ドルを越える赤字を出しながら、自らは20億円もの報酬を手にしておりますが、これをクライスラーの会長のように1ドルにすることには強く抵抗しているとのこと。2006年はたったの4ヶ月で39億円でした。

今回の公聴会でもこの点が正されると思いますが、ここでも我を通すようなら、ビック3の救済はなくなるかも知れません。幾ら何でも強欲なトップのために、自分たちが苦労して稼いだお金を貢ぐほど、アメリカ人も馬鹿ではないことを期待したいと思います。しかし、これはフォードだけの問題ではありません。多分アメリカ全体の縮図なのでしょう。
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戻り売りの心理

2008-11-28 11:21:59 | 株に出会う
いやいや、やはり株は心理戦ですね。

今日のハイライトは、寄り付きからのチョイ上げからの先物の一気の8330円までの下落でした。

呑気にチョイと押されかけた2613J-オイルミルズを324円で指しておりましたが、この大人しい株が突如荒れ狂い出したのです。よく見ると、327円の昨日来の底値が割れておりました。そのすぐ下で待つのは、決壊する堤防のすぐ側に立って川の流れを見物するようなものでした。

最近は、先物の板そのものは直接に見ずに、為替とかGlobexなどを先取りして見ている習慣がついているため、多分、この時の先物の大口の売りが分からなかったのです。

一旦、指ししている銘柄が喰われそうになると、全体状況が今どうなっているかをチェックする余裕すらほとんどなくなってしまいます。

そのためには、市場に敏感に反応する、いわば「カナリヤ株」を入れておかなければいけなかったのですが、それも今日は入れておらず、大人しい鈍感株ばかりでした。

下へと変更する時間はあったにも拘わらず、あえてJ-オイルをそのまま放置。まさか316円まで持って行かれるとは。318円あたりで切りたい誘惑に駆られましたが、ここはかろうじて避けました。そして、じっと市場全体の底打ちを待っておりましたが、一度大波にさらわれて沖合に持って行かれると、心理的には、そのアップアップ状態でのまさかの逆転買いには、どうしても入れないものですね。

これが出来るようになると、ある意味で上級者の部類に入るかと思います。但し、その後の逃げ場をきちんと全体観から見ておくことが必須です。

10月10日の時のような下落の日は、第2、第3の大波が襲ってきます。

今日は、戻し相場のエネルギーがまだあるところでの押し目ですので、必ずや反発狙いの買いが入ります。

しかし、人間の心理状態は既に大波の中です。筆者も相当に我慢したつもりでしたが、それでも早切りとなってしまいました。-1円の323円で撤退してしまいました。その後329円までは戻しているので結果的には失敗ということになります。

それにしても、5486日立金属ですが、昨日誰かの怨念が取り憑いているかのような下げと形容しましたが、今日は、全くその怨念とやらが、どこかに行ってしまったかのような、上げ一途の動きです。まるで人が変わったようです。今日のような上げを演じられると、誰も空売りをかける勇気はないでしょうね。

まだしも、5631日本製鋼所のような株は地合の反落に応じて、売りから入れる値動きです。

しかし、この日立金属、どうしてもVWAPからの上方乖離が気になります。後場は何がきっかけとなり売りが湧き出るのか注視したいと思いますが、1つの節目は昨日の高値の540円まで割れることが確実となった段階かと想定しております。これが割れるまではまだまだ下げを待っている買い方が優勢でしょうね。

ちょうどJ-オイルの昨日の安値が節目となっての急落を招いたと同じことです。

それにしても、買い板を置いておくのか、それとも置かずに状況観察をじっくりと行い、いざという段階で売買に入るのが良いのかは、これまでの経験だと、場が始まって間もない時間帯はボラが高まりますので、板に置いておかない方が良いようです。一旦巡行速度に入れば、乱気流に遭遇したとしても、どの程度の降下となるのかの見当がつきますので、その段階で板に指し値を置いておくのは良いのかも知れません。

こんなこと、上級者の常識でしょうにね。全く。
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明日のモニタリング銘柄(11.28.08)

2008-11-27 22:31:19 | 明日のモニタリング銘柄
もう11月も終わりですね。株をやっていると毎日単調なのに時間が経つのが早いものです。それだけ全くの単純ゲームではなく、かなり複雑な要素が絡み合っているため、飽きないとも言えます。

しかし、自分の思った通りには買った後すんなりと上げないので、身体に悪いとも言えますね。場の値動きを見ていると、本当に皆さん計ったように売り浴びせたり、買い上がったりしております。ほぼ先物だけを見てその大量買いやら売りを目安に、5秒以内で一斉行動を取っているのが手に取るように分かります。

こうなると、1-2秒の遅れで買いそびれたり、売りそびれたりという、何だか椅子取りゲームのような様相を段々と呈してきているようです。

これは、チョイとよろしくない傾向ではないでしょうか。とは言っても、参加者がバラバラの行動を取るものなら、これは動きとリズムがメチャメチャな盆踊りを見ているようなものとなり、見物人は、一体これは何? 猿の惑星の盆踊りではないか、と一瞬思い、ほどなくして、精神が錯乱状態になるのではないでしょうか。やはり、物事にはそれなりの調和というのか統一感というのか、そのようなものが必要ですね。

そうならないために、日々精進しようとしている訳ですが、何しろ精神修養すれば勝てるものでもなし、せめて1-2時間の相場の動きの方向性だけでも、何か法則的なものに突き動かされていることが分かりさえすれば、それを突き止めることで展望が開けるとは思うのですが、なかなか、これぞという隠れた力というものが見つかりませんね。

さて、あまり禅問答のようなことを呟いても意味がないので、いつものように売買銘柄を絞り込むための明日のモニタリング銘柄です。

1.2613J-オイルミルズ
 中間期での進捗率が71%というのは悪くないはず。日清オイリオを比べてもPERは約半分ほど。ここは333円を下抜きする時には狙い目か。

2.7956ピジョン
 これも余りに地味ですが。今日は久々に一時3000円割れ。3030円まで戻してギリギリ粘っておりますが、ここは指数値倍率の悪化の度合いに注目しての押し目買い。

3.4063信越化学
 この株は3600円少々の値段が実に底堅く機能しております。もうすぐそのラインへ到達します。日本株のなかでは極めて順調に業績予想通りにこなしている株なのですが、どうも半導体や塩ビの市況関連銘柄の宿命か、先行き不安がられているようです。しかし、見方を変えれば今時、こんな堅調な会社も珍しいと思うのですが。。。

4.2281プリマハム
 今日は後場終盤の急落局面で151円の指し値を撤回してしまい見事に失敗。昨日のような大きな売り圧力は減衰してきているようです。これで18日からの安値更新にはストップがかかり、OSCも3日連続28%と地固め完了。VR改も21%と絶好の位置です。

以上です。もう1つぐらい捻りだそうとしましたが、またまたユニチャームペットケアなど書きそうだし、明日も続落しては恥の上塗りになりますので止めました。
 
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